通常学級?特別支援学級?わが子に合うのはどっち?むっくんの就学相談が始まって…【前編】

ライター:ウチノコ
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こんにちは、ADHDと自閉症スペクトラムの診断を持つ6歳児むっくんの母、ウチノコです。この4月から小学生になるむっくんは自閉症・情緒障害特別支援学級に入学することになりました。
小学校入学後の進路はものすごく悩みました。就学相談を経て、クラスを決めるまでの1年間について、前編・後編にわけてお届けします。

通常学級でも大丈夫…?

むっくんはADHDと自閉症スペクトラムの診断を3歳半のときに受けていて、就学相談の受付が始まる前から、小学校入学後の進路について考え始めていました。
そのとき、まず最初にしたのは現在のむっくんの情報をできるだけ客観的に考えて整理すること。
むっくんをよく観察する母のイラスト
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診断を受けた当時の手が付けられなかった頃と違い、6歳になった今は一見、困難さを抱えているようには見えません。
自宅ではほとんど手はかからず、会話能力も十分あり、最近では気持ちを言葉で表現できることも増えてました。読み書きも数字や計算も好きな様子。

5歳8か月で受けたWISC-Ⅳという知能検査や、言語発達遅滞検査でも大きく数値に現れるような偏りや遅れはありませんでした。コミュニケーション能力においては、多少の偏りはあるか?という評価を受けましたが、主治医や知り合いの特別支援学級の先生、療育教室の先生などからは、データから考えると問題なく通常学級に通えるだろうと判断されていました。
そうだな、落ち着いていれば大丈夫だ。私もそう思います。
そう、「落ち着いてさえ、い・れ・ば…」です。

むっくんの見えない困難さとは?

落ち着いていれば理性的なむっくんですが、「集団の中」に入ると様子が変わります。
むっくんは自分の気持ちを我慢して、周囲の行動、大人や先生の要求に応じることがものすごく苦手です。また、感覚の過敏さから集団の中で生じる音や臭いなどをつらく感じることもあり、これも大きくコンディションを崩す原因になります。
ストレスモードになると普段と別人になるむっくんの様子
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そしてコンディションが崩れてきたときに、
「強い衝動性からくる、やりたい!気持ちを無理に押さえつけられる」
「一方的な叱責や行動制限を受ける」
「不愉快な刺激から逃げられない」
などの事象にさらされるとむっくんは別人のようになってしまいます。

感情のコントロールがきかなくなり、大きな声で泣き、叫び、暴言、暴力、逃走など激しい行動に出ることがあります。普段の理性的なむっくんは消え、幼く退行してしまいます。この衝動について理性的なむっくんと話すこともありますが、今は「自分でもどうしたら良いかわからない」と話してくれました。

就学相談開始前、私の思い

小学校は集団で過ごすことになるので、基本的にむっくんのコンディションは「悪い」と捉える方が自然だと私は考えました。
悪い=本人が辛いのだから、まずはできるだけコンディションを保ちやすい環境で過ごせることを大切にしたいと思いました。

当時は、まだ特別支援学級がどういう場所であるのか、主治医が通常学級で大丈夫と言っているのに、通えるのかどうかも理解できていませんでした。それでも、少なくとも通常学級はむっくんにとってつらい可能性が高いと考え、仮に通常学級に通うとしても何らかの支援があると安心だと感じたことから、小学校と相談の場を持つために就学相談を申し込むことに決めたのです…。
むっくんには笑顔でいてほしいで気が付く母
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次ページ「わが家の就学相談スケジュール」

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