ケンカ頻発!友達とうまく遊べなかったADHD息子が初めて「気づかい」を意識!? その相手は…
ライター:かなしろにゃんこ。
リュウ太にとって同年代の男の友だちはライバルでした、目には目を!どの子とも敵対しながら遊んでいて、小学1年生の頃は恐いもの知らずで特に勝気なリュウ太でした。
敵だらけの中、唯一優しく接してくれたSちゃんとの遊びで「優しさ」を覚えていったのでした。
"まわりはみんな敵!"だったリュウ太が、初めて気をつかえた相手は
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は学校など大勢がいる場所では、お調子者に振舞ったり強がる傾向にある子どもでした。
ん?21歳になった今もかな…?
でもなぜか女の子の前では態度が一変して、調子のいいしゃべりも強がる振舞いも控え目になることが分かるエピソードがありました。
小学校1年生のとき。リュウ太は保育園から同級生の女の子Sちゃんとよく遊んでいました。Sちゃんはいつもリュウ太に優しくしてくれていました。
当時のリュウ太にとって同年代のお友だちは全員ライバルのようで、どの子とも敵対しながら遊ぶような仲でした。特に休日などに男の子数人で集まって遊ぶと、遊びのルールのことで意見が分かれて言い争いになり、すぐ解散してしまいます。遊べて1時間?くらいでしょうか~…短かっ!
結局家の中で一人で遊んだほうが気楽で楽しいとなり、午後は一人で過ごすことが多かったのです。
しかしSちゃんと遊ぶブームが来てから、リュウ太の気持ちに少しだけ変化が起きました!
ん?21歳になった今もかな…?
でもなぜか女の子の前では態度が一変して、調子のいいしゃべりも強がる振舞いも控え目になることが分かるエピソードがありました。
小学校1年生のとき。リュウ太は保育園から同級生の女の子Sちゃんとよく遊んでいました。Sちゃんはいつもリュウ太に優しくしてくれていました。
当時のリュウ太にとって同年代のお友だちは全員ライバルのようで、どの子とも敵対しながら遊ぶような仲でした。特に休日などに男の子数人で集まって遊ぶと、遊びのルールのことで意見が分かれて言い争いになり、すぐ解散してしまいます。遊べて1時間?くらいでしょうか~…短かっ!
結局家の中で一人で遊んだほうが気楽で楽しいとなり、午後は一人で過ごすことが多かったのです。
しかしSちゃんと遊ぶブームが来てから、リュウ太の気持ちに少しだけ変化が起きました!
自分に優しくしてくれる子に不思議な気持ちを抱いたのかもしれません。「Sちゃんは優しい」と言って、その子を気に入っていました。
"優しくしてくれる"といっても、普通に話してくれて「リュウ太は?何して遊ぶのがいいの?」と落ち着いて質問をしてくれるだけなのですが、当時は「周りはみんな敵だ!」と思い込んでいた時期ですから、Sちゃんの何気ない気づかいに感動し、心を開くことができたのでしょう。
さらにリュウ太は父親から「お母さんを含む女の人や女の子には優しくしなさい」と教えられていましたから、「ボクもSちゃんに優しくしないとな!」と気をつかうことを覚えたようでした。
"優しくしてくれる"といっても、普通に話してくれて「リュウ太は?何して遊ぶのがいいの?」と落ち着いて質問をしてくれるだけなのですが、当時は「周りはみんな敵だ!」と思い込んでいた時期ですから、Sちゃんの何気ない気づかいに感動し、心を開くことができたのでしょう。
さらにリュウ太は父親から「お母さんを含む女の人や女の子には優しくしなさい」と教えられていましたから、「ボクもSちゃんに優しくしないとな!」と気をつかうことを覚えたようでした。
21歳になった息子に「あのときSちゃんと遊んでどう思っていたの?」と聞いたら、周りが敵だらけの世界で生きている自分を労わってくれているように感じていたそうです。
「男子同士のときみたいに乱暴なことも下品なことも言えないし、恐がらせないようにしたほうがいいんだろうな~と思ってた。もしかしたらはじめて相手のことを考えて遊んだかも!そんな記憶がある」とも言います。
「男子同士のときみたいに乱暴なことも下品なことも言えないし、恐がらせないようにしたほうがいいんだろうな~と思ってた。もしかしたらはじめて相手のことを考えて遊んだかも!そんな記憶がある」とも言います。
保育園時代は気に入らないことがあるとオモチャを投げたりして暴れていた息子。小学生になってからも男の子同士ケンカのトラブルもありました。
この子は人とうまく遊べないのかもしれない...と思い込んでいたので、女の子相手のときだけ気をつかって遊んでいる姿を見て、小学生にして尻に敷かれているような感じでおかしかったのを思い出します。
ふたりでどんな遊びをしていたかというと...
この子は人とうまく遊べないのかもしれない...と思い込んでいたので、女の子相手のときだけ気をつかって遊んでいる姿を見て、小学生にして尻に敷かれているような感じでおかしかったのを思い出します。
ふたりでどんな遊びをしていたかというと...
気づかいの特訓ができたのは...彼氏ごっこ!?
Sちゃんをお家まで送ってあげる彼氏ごっこです。なんじゃそりゃ⁉って遊びです(笑)
Sちゃんと遊んだ後は必ず「Sちゃんを家まで送るように!」とリュウ太に言っていました。リュウ太がSちゃんを送っていくと、Sちゃんは「リュウ太の家に忘れものしちゃった」と言って引き返してきます。わが家まで戻ってきて「あ、忘れものしてなかった」と言って再び家に帰ろうとするので、再度リュウ太が「送るね」と言ってSちゃんを送る...ということがあり、それが遊びに発展。Sちゃんと遊ぶときは4回くらい『送る→戻ってくる→送る』をくり返すようになったのでした。
Sちゃんは送られることで女の子扱いされることにハマってしまっているのかも?と当時は微笑ましく見守っていました。(笑)
何度もくり返すことでリュウ太はへトへトになっている様子もあり、内心面倒に感じていたかもしれません。それでもイライラしたり勝手に帰ったりはせず、Sちゃんが「帰るね」と言うと「送るね」と断らない男でした。息子の意外と男らしい面に、素晴らしいじゃないの~と思ったのでした。
Sちゃんと遊んだ後は必ず「Sちゃんを家まで送るように!」とリュウ太に言っていました。リュウ太がSちゃんを送っていくと、Sちゃんは「リュウ太の家に忘れものしちゃった」と言って引き返してきます。わが家まで戻ってきて「あ、忘れものしてなかった」と言って再び家に帰ろうとするので、再度リュウ太が「送るね」と言ってSちゃんを送る...ということがあり、それが遊びに発展。Sちゃんと遊ぶときは4回くらい『送る→戻ってくる→送る』をくり返すようになったのでした。
Sちゃんは送られることで女の子扱いされることにハマってしまっているのかも?と当時は微笑ましく見守っていました。(笑)
何度もくり返すことでリュウ太はへトへトになっている様子もあり、内心面倒に感じていたかもしれません。それでもイライラしたり勝手に帰ったりはせず、Sちゃんが「帰るね」と言うと「送るね」と断らない男でした。息子の意外と男らしい面に、素晴らしいじゃないの~と思ったのでした。
あの頃のSちゃんとの遊びがあったから
そんな奇妙な遊びが数日続き、お互いに飽きたのかその後はあまり遊ばなくなってしまいましたが、優しくしてくれる子にはリュウ太も優しくできるのだと知って母は嬉しかったのでした。
周りからは乱暴なイメージがあるリュウ太でしたが、Sちゃんだけはリュウ太の優しい一面を見てくれていて遊んでくれたのかな?と今は思います。
人間関係の構築が難しい子どもだったリュウ太、大人になった今も相手の出方を見てから自分がどう接するか決めるそう。「相手が自分に友好的な人だったら、身構えないし最初から笑って話せるんだ」といいます。
万人と最初から仲良く...は難しくても、優しくしてくれる相手とは自分も笑顔で関係を築いていくことができる。そんなふうに人との関わりに少しだけ自信がついたのも、Sちゃんと遊んだ日々のおかげかもしれません。
リュウ太に女の子との接し方や、何より"気づかいの大切さ"を学ばせてくれたSちゃん、ありがとう!と思うのでした。
周りからは乱暴なイメージがあるリュウ太でしたが、Sちゃんだけはリュウ太の優しい一面を見てくれていて遊んでくれたのかな?と今は思います。
人間関係の構築が難しい子どもだったリュウ太、大人になった今も相手の出方を見てから自分がどう接するか決めるそう。「相手が自分に友好的な人だったら、身構えないし最初から笑って話せるんだ」といいます。
万人と最初から仲良く...は難しくても、優しくしてくれる相手とは自分も笑顔で関係を築いていくことができる。そんなふうに人との関わりに少しだけ自信がついたのも、Sちゃんと遊んだ日々のおかげかもしれません。
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