と言っても、全ての人のために

この感覚過敏マークはキャラクターを使っていますし、色もカラーなので、抵抗なく付けられる人は限られているかもしれません。試作品をヘルプマークと一緒につけて外出してくれる大人もいます。
ヘルプマークとセットでつけている様子
Upload By 加藤路瑛
まずは、年齢に限らず、「付けたい」と言ってくださる方々に付けていただきたいと思います。

そして、実は、カラーが苦手な人のためのモノトーンのマークと、さらにはキャラクターが苦手な人や実用性を重視したい人向けにピクトグラムも計画しています。

最初のステップとしては、人目につきやすいこの感覚過敏マークを広めていく活動をします。そのために、缶バッジやキーホルダーから取り組みたいと思います。マークを公開してから、印刷して使いたいというお問い合わせが来ていますが、マークの使用については、検討中です。

感覚過敏は当事者や家族だけの問題ではないと考えています。まず、自分が感覚過敏だと気づかずに苦しんでいる人も少なくないと思います。そして、感覚過敏は、うつ病や認知症、交通事故などの脳の損傷によって起きることもあります。さらに、自分の周囲に感覚過敏の人がいるかもしれません。このように、感覚過敏は全ての人に無関係ではありません。

感覚過敏応援団のマークをつけることで、感覚過敏がある人の応援や理解を目に見える形で表現することもできます。
さまざまなバッグやリュックにつけているイメージコラージュ
Upload By 加藤路瑛

感覚過敏マークの普及を応援お願いします

感覚過敏マークの普及を目指して、クラウドファンディングに挑戦します。リターンは感覚過敏マークの缶バッジ(キーホルダー)です。ぜひ、一度、プロジェクトを見ていただけたら嬉しいです。
「感覚過敏マークを広めたい!」感覚過敏に悩む中学生社長がクラファンスタート!当事者・保護者の声を集めて製作。みんなが知る・話すきっかけへ――思いを語る  の画像
Upload By 加藤路瑛
クラウドファンディングのチラシも作ったので、興味のある人にお渡しいただけると助かります。
チラシ(PDF)
https://kabin.life/wp-content/uploads/2020/04/markcr.pdf

おわりに

僕は『感覚過敏』を世界中の人に知ってもらいたいと思っています。「感覚過敏」という言葉も概念も知らない人が多いので、自分が感覚過敏だと自覚していない人もいます。

まずは、『感覚過敏』を知ってもらうための活動として、感覚過敏マークの啓発・普及活動をします。過敏さのある人が自分の過敏さを表現でき、それをそのまま受け止められる人が増えるのが目標です。

社会全体が多様性を認め、それぞれが居心地のいい居場所を見つけられればいいなと思います。これは感覚過敏に限ったことではなく、あらゆる人に当てはまることです。1人でも多くの人が多様性を認められるようになれば、どんどん居心地がいいと思う人が増えるはずです。

どんな人でも過ごしやすい社会、暮らしやすい社会を僕はみんなと一緒に完成させたいです。僕は「感覚過敏」という他人とは共有が難しいテーマからアプローチします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
感覚の過敏さ(感覚過敏)、鈍感さ(感覚鈍麻)とは?発達障害との関係、子どもの症状、対処方法まとめ【専門家監修】のタイトル画像

感覚の過敏さ(感覚過敏)、鈍感さ(感覚鈍麻)とは?発達障害との関係、子どもの症状、対処方法まとめ【専門家監修】


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。