小6でも親にべったり!ADHD息子が甘えん坊だった時期には、理由がありそうで…!?
ライター:かなしろにゃんこ。
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ADHD(注意欠如多動症)と広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)がある息子は保育園や小学校時代、親にべったり甘えてきた時期がありました。小6でも触りたくなったらショッピングモールの中でもベタベタ、ベタベタ。
あぁ恥ずかしい...でも、身を守るための大切な行為だったようです。
【コラム後半で発達障害のお子さんが保護者などに過度に甘えてくる理由、ベタベタしすぎてはないかと感じるときにどう対応するべきかについて専門家の解説を掲載!エッセイと共にご覧ください】
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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
育てやすかった息子。5歳頃からべったり甘えるように...
いつも元気で勝気なADHD(注意欠如多動症)と広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)がある息子リュウ太ですが、実は保育園から小学校6年生まで母の私にべったり♡でした。
保育園に通っていた5歳くらいから徐々に甘えん坊になってきたのです。
リュウ太はいわゆる「悪魔の2、3歳児」とよばれる時期がなかった子でした。遊びがうまくいかなくてカンシャクをおこすことはあっても、着替えをイヤがったり、遊びを途中で終わらせたりすることに反発することはなく、幼児期はとても育てやすい子でした。だからこの頃には発達障害だと気がつかなかったのかもしれません。
しかし、5歳くらいから徐々に強い自己主張が始まり、育てにくい子になってきました。
発達障害がある子は成長がゆっくりといいますから、今考えると悪魔のイヤイヤ期が遅れてやってきたのかもしれません。笑
保育園に通っていた5歳くらいから徐々に甘えん坊になってきたのです。
リュウ太はいわゆる「悪魔の2、3歳児」とよばれる時期がなかった子でした。遊びがうまくいかなくてカンシャクをおこすことはあっても、着替えをイヤがったり、遊びを途中で終わらせたりすることに反発することはなく、幼児期はとても育てやすい子でした。だからこの頃には発達障害だと気がつかなかったのかもしれません。
しかし、5歳くらいから徐々に強い自己主張が始まり、育てにくい子になってきました。
発達障害がある子は成長がゆっくりといいますから、今考えると悪魔のイヤイヤ期が遅れてやってきたのかもしれません。笑
自己主張が強くなるのと同時に私が恥ずかしくなるぐらいに甘えるようにもなりました。
機嫌よく遊んでいる最中に私のもとへやってきては、触る、膝の上に乗る、抱きつくなどして、ベタベタと甘え、気がすむとまた遊びに戻るのです。まるで愛情を充電しているかのような行動。
もう5歳だしそんなに甘えさせてはいけないんじゃないかと考えた私は「もう5歳で保育園ではお兄さんなんだから、お母さんにベタベタ触らないようにしないとネ!」と何度か伝えてみましたが、息子が甘える行動をやめることはありませんでした。
機嫌よく遊んでいる最中に私のもとへやってきては、触る、膝の上に乗る、抱きつくなどして、ベタベタと甘え、気がすむとまた遊びに戻るのです。まるで愛情を充電しているかのような行動。
もう5歳だしそんなに甘えさせてはいけないんじゃないかと考えた私は「もう5歳で保育園ではお兄さんなんだから、お母さんにベタベタ触らないようにしないとネ!」と何度か伝えてみましたが、息子が甘える行動をやめることはありませんでした。
その頃の保育園での様子を先生から聞くと
「少し自分の時間が欲しい」、「一人になりたい」と思って離れようとすると、息子は余計にべったりとくっついてきます。そんな状況が続いていた中、ある日の保育園のお迎えのときに先生から「最近リュウ太くんは一人で車で遊んでいます、一人がいいみたいです」と聞かされました。
その頃保育園で不安定な様子を見せていたリュウ太。どうやら大勢でいると疲れてしまうようで、一人で遊ぶことでクールダウンしていたようでした。
その頃保育園で不安定な様子を見せていたリュウ太。どうやら大勢でいると疲れてしまうようで、一人で遊ぶことでクールダウンしていたようでした。
先生に「家ではどうですか?」と聞かれて「甘えてばかりで私から離れないときがあります」と伝えると、
「リュウ太くんは人一倍愛情を欲しがる子かもしれませんね、園でも保育士にはベッタリです。愛情をかけてもかけてもドンドン吸い込むような、愛に貪欲な子がたまにいますよ♡ リュウ太くんはまだ5歳だから甘えん坊は卒業などと言わず、甘えさせてあげてください。愛を吸収しきったらママがいなくても平気な子になりますよ」
とアドバイスをもらいました。
「リュウ太くんは人一倍愛情を欲しがる子かもしれませんね、園でも保育士にはベッタリです。愛情をかけてもかけてもドンドン吸い込むような、愛に貪欲な子がたまにいますよ♡ リュウ太くんはまだ5歳だから甘えん坊は卒業などと言わず、甘えさせてあげてください。愛を吸収しきったらママがいなくても平気な子になりますよ」
とアドバイスをもらいました。
思う存分甘えたあとは、少しずつ離れていくように!
この頃私は仕事が忙しく、「早く一人になりたい」、「一人の時間が欲しい!」と強く思っていたのですが、その気持ちが実は息子にバレていて甘えだしたのかしら?とも思っていました。
先生の言葉を信じ、一人になって仕事をしたい気持ちを我慢して2年間できるだけ時間をつくってべったり甘えさせることにしたところ、小学校に入学した頃から徐々に「もうお母さんの愛はお腹いっぱい!」といった感じで、母に甘える時間が減っていったのでした。
息子が成長したー!解放されたー!とスッキリしました。
先生の言葉を信じ、一人になって仕事をしたい気持ちを我慢して2年間できるだけ時間をつくってべったり甘えさせることにしたところ、小学校に入学した頃から徐々に「もうお母さんの愛はお腹いっぱい!」といった感じで、母に甘える時間が減っていったのでした。
息子が成長したー!解放されたー!とスッキリしました。