え、他の子はこんなに泣かないの?1日10回は泣き暴れる2歳の自閉症息子に、育児書のアドバイスは効果ゼロで...
ライター:ぼさ子
我が家の自閉症息子『ほぺろう』はものすごい癇癪持ち。
自我が出始めた2~3歳の頃が一番大変な時期で、一日10回は泣き暴れるという日々が続いていました。
発語がないため自分の気持ちを表現できず、どんな些細なことでもすぐに爆発する地雷原のようなほぺろう。「ほぺろうが一番つらいんだ」と百も承知でしたが、朝から夜中までず~~っと癇癪に付き合わされる私は精神的に追い詰められていました。
2歳後半で、ようやく普通ではないわが子に気付く
ほぺろうの癇癪のピークは2~3歳。不満・不安・空腹・眠気・場所見知りなど様々な原因を起爆剤に一日10回は泣き暴れ。しかも1回につき1時間くらい引きずるので、私はほぺろうが寝ているとき以外は休みなく癇癪に付き合わされるという毎日でした。
2歳の前半までは無発語とはいえ、「チョット発達が遅れてるだけだよね…?」と障害の可能性を受け入れたくなかった私。それ故、ほぺろうが癇癪を起こしても『子どもは泣くもの』と思い込み、なんとか気にしないようにしていました。
しかし周りを見渡せば、他の子は泣いてもなだめれば泣き止むし、ましてやほぺろうみたいに頻繁ではないし暴れたりもしないという現実。2歳後半から日増しに癇癪がひどくなるほぺろうに、「ああ…ウチの子は普通ではないんだな」とようやく事態を受け入れるのでした。
2歳の前半までは無発語とはいえ、「チョット発達が遅れてるだけだよね…?」と障害の可能性を受け入れたくなかった私。それ故、ほぺろうが癇癪を起こしても『子どもは泣くもの』と思い込み、なんとか気にしないようにしていました。
しかし周りを見渡せば、他の子は泣いてもなだめれば泣き止むし、ましてやほぺろうみたいに頻繁ではないし暴れたりもしないという現実。2歳後半から日増しに癇癪がひどくなるほぺろうに、「ああ…ウチの子は普通ではないんだな」とようやく事態を受け入れるのでした。
対処法を実践するも…
「神様…発語は無理でも癇癪だけは何とかしてください」と思わず祈ってしまうくらい激しいほぺろうの癇癪。
どうにか改善したくてABA(応用行動分析)の本を手に取ったり、育児書を読みあさったりネットで検索したり…。
共通して書かれているのは、『子どもの気持ちに寄り添うこと』。まったくその通りだと思い、まずはほぺろうを否定せず温かく寄り添うことに努める私。
どうにか改善したくてABA(応用行動分析)の本を手に取ったり、育児書を読みあさったりネットで検索したり…。
共通して書かれているのは、『子どもの気持ちに寄り添うこと』。まったくその通りだと思い、まずはほぺろうを否定せず温かく寄り添うことに努める私。
発達サポートの先生に相談すると「ほぺろう君の気持ちを代弁してあげるといいよ。モヤモヤした自分の感情を知ることができて心の整理がつくし、共感してあげることで安心感を与えることもできるのよ」というアドバイス。
一般的に効果があるとされている方法でも、まったく成果が出せず、私は自分の無力さにホトホト嫌気がさしていました。
さらには、泣き暴れに付き合わされて疲れ果てている上に、ほぺろうに投げ飛ばされたり髪の毛をむしられたりする毎日で、私のイライラもピークに。感情が抑えられず、私はついにやってしまいます。
さらには、泣き暴れに付き合わされて疲れ果てている上に、ほぺろうに投げ飛ばされたり髪の毛をむしられたりする毎日で、私のイライラもピークに。感情が抑えられず、私はついにやってしまいます。
とうとう堪忍袋の緒が切れる
『どんなことがあっても決して子どもに手をあげてはいけない』
…わかっているはずなのに、ほぺろうが3歳の時のある日。私は感情の糸が切れてしまい、思わずほぺろうの頭を強く掴んでしまいました。
…わかっているはずなのに、ほぺろうが3歳の時のある日。私は感情の糸が切れてしまい、思わずほぺろうの頭を強く掴んでしまいました。
決して許されることではないし、この時のことは深く反省しています。
「やってしまった…ほぺろうゴメン!!」と後悔が押し寄せたのと同時に、「あ…これって、虐待になっちゃうのかな…」という自責で頭がいっぱいになりました。
以来、ほぺろうの癇癪がどんなに激しくてもその時の後悔がフラッシュバックして、結果的にイライラが抑えられるようになり、ちょっとずつ冷静さを取り戻すことができるようになりました。
イライラが抑えられた経緯は誰かの参考になるものではまったくありませんが、イライラが減って余裕が出てきたことで気付けたことがあります。
「やってしまった…ほぺろうゴメン!!」と後悔が押し寄せたのと同時に、「あ…これって、虐待になっちゃうのかな…」という自責で頭がいっぱいになりました。
以来、ほぺろうの癇癪がどんなに激しくてもその時の後悔がフラッシュバックして、結果的にイライラが抑えられるようになり、ちょっとずつ冷静さを取り戻すことができるようになりました。
イライラが抑えられた経緯は誰かの参考になるものではまったくありませんが、イライラが減って余裕が出てきたことで気付けたことがあります。