メモを片手にインタビュー!見えてきたリュウ太の気持ちは...

メモをとりながらリュウ太の話しを聞く様子。
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メモを取りながらリュウ太だけを見て「うん、うん、それでどうなったの?」と話を聞きました。

時系列で話すことや人間関係などを説明することができないので、私がインタビュアーになりきり、質問をしていきます

リュウ太も私がメモを取って聞くことで、普段のグチから少しだけまともに説明するようになりました。きっと真剣に聞いている私の姿を見ながら話すことで、聞いてもらうことって気持ちがいい!と目覚めたのかもしれません。

そして、いつものグチでは分からなかった、周りの子とケンカしてしまう理由やリュウ太の特性も見えてきました。
リュウ太の話しを聞きながらとったメモ。
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ドッジボールをやりたくない理由は、

①輪の中心にいる子たちが自分たちに有利になるようにルールを変更してしまうからつまらない。

②新しいルールがすぐに理解できないし、人が勝手に決めたルールに従うことがイヤだ。

③ボールを狙った場所に投げることができなくてバカにされてイヤだ。

④逃げることも苦手だからみんなから攻撃の的にされることがイヤだ。

➄教室で絵を描いていたいときに誘われるから断っている。

⑥断ると文句を言われるから仲良くしたくない。

などと、いくつかあることがわかりました。

学校であったことは詳しく聞いてみないとわからないものだなと思いました。普段のグチだと「アイツムカつく」などと文句しか言わないので、原因が見えてこなくてわけが分からなかったのです。

私はリュウ太に、校庭で元気にみんなとドッジボールしてほしいと思っていましたが、それはリュウ太にとってハッピーなことではないと分かりました。
休み時間に教室で絵を描いて過ごすリュウ太。
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フェアな遊び方ができていない場所にムリに入っていかなくてもいいと思ったのです。それに休み時間の過ごし方は自由なんだから、絵を描いて過ごしたいならそれでもいいですよね。

私はリュウ太に、断ることもあっていいことを伝えて、ケンカにならない断り方も説明しました。それでもしばらくはケンカになっていたようですが…やれやれ。

それからはグチが長くなる案件については、片手にメモで『お母さん記者』になりきって、悩みを聞くことにしました。

子どもの話をだまってじっくり聞いてあげることって、心のケアになるのかもしれないと思いました。胸にたまったものを吐き出したら少しは生きやすくなるかな?とも思います。
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