冷たい視線を浴びがちな電車内での奇声…注意してももう遅い?自閉症の子の「してほしくないこと」への対応策

ライター:立石美津子
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自閉症のお子さんのガイドヘルパーで、電車に乗った時のことです。車内で大きな声を出したら、冷たい視線を浴びせられたり、怪訝な顔をされて席を移動されたりしました。世間の理解はまだまだなのだなぁと悲しい気持ちになりました。

奇声をあげている子どもに「シー」と注意しても静かにさせることは難しいものです。では、どうすればいいのでしょう…。

電車の中での奇声

息子も知的障害を伴う自閉症ですが、その経験を生かして時々、私はガイドヘルパー(移動支援従業者)の仕事をしています。

先日、ガイドヘルパーの仕事で自閉症の小学生と電車に乗りました。その子が車内で変な声を出したり、叫んだりすると、席を移動する乗客が多くいました。

電車内ではスマホを見たい人、居眠りしたい人がいます。ですから当然の行動だと思いますが、でもそれと同時に、「世間の理解はまだまだなんだな」とも感じました。

コミュニティの中では気に留めなくなっていた

障害者コミュニティの中にいると、

・意味不明なことを発声する
・ブツブツ独り言を言う
・空中に意味なく指で何か書く
・空中を見つめてニヤニヤする

などは、当たり前の光景になっています。息子もそんな行動をします。ですから、気にも留めていませんでしたが、世間はそうではないことを改めて感じた出来事でした。

どう対応すればいい?

大きな声を出してから「シー、静かにしようね」と注意するのは後の祭りです。

自閉症の息子はもちろん、ガイドヘルパーの仕事で自閉症の子どもと接している時にも、声を出していない場面もあります。そのタイミングを逃さずに「静かにしていて、我慢していて立派だね」と褒めるようにしたら、気のせいかもしれませんが、静かにしている時間が長くなったような気がしました。
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