「大人はイライラしない?」かんしゃくを起こす自分に気づいた小4娘、疑問を抱いて

ライター:SAKURA
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現在小学4年生のASD(自閉スペクトラム症/広汎性発達障害)の娘。小学生になっても、癇癪は起していましたが、話ができる分、対応しやすくなっていきました。最近は「イライラしてしまう自分」にも気づくようになって...

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

小さなころと比べて、だいぶ落ち着いてきた癇癪

2歳から始まった娘の癇癪でしたが、2歳…3歳…4歳と、成長と共に少しずつ落ち着く傾向にありました。

小学1年生になるころには、癇癪を起こすペースは、2週間に1回ぐらいになっていきました。
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でも、完全に癇癪が落ち着くことはなく…

精神的に不安になる時期(進学や進級時)には一時的に激しくなることもあり、ゲームの時間や約束をしっかり守れるようになって、すっかり安心しきっていると…
小学生になった娘あーさんの様子。普段は時間になるとゲームを終えられるが、気持ちが不安定な時期は、時間を告げられると癇癪を起こす。
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突然、癇癪を起こしていました。

そんな時は娘に対して「今まで大丈夫だったでしょ!?」という言葉は言わないように心がけ、今の娘の心境の変化や体調が影響していると捉えて、受け止めるようにしていました。
自分の髪を引っ張る、叫ぶ、足で床をドンドンする、自分の腕を噛むなど、荒れた行動をとるあーさん。
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小学生になると…

もう大丈夫になったと思っていた部分で、小さいときのように癇癪を起こすということは、小学4年生になった今も時々あります。

しかし、昔と違うのは、話し合いができることです。
小さいころ(2~5歳)の癇癪は、自分の気持ちを言葉にできないということもあって、そもそも原因を探るまでにとても時間がかかっていました。
そして、原因がわかっても説得というものが通じず、交渉することも難しく、落ち着くまで見守るだけ…という感じでした。

しかし小学生になってからは、何が嫌だったのか、納得いかないのかを話してくれるようになり、私たち親の対処が早くなりました。

そして理解力が上がって、提案もできるようになったことで、以前より冷静な話し合いにもっていきやすくなりました。
嫌なことがあっても、話し合いや交渉ができるようになったあーさん。
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娘に聞かれた「大人は、なんで泣かないの?」の問いに...

最近では、それが駄目だと理屈でわかっていても、感情がついていかないという自己分析もできるようになってきました。
ダメだとわかっていてもイライラしてしまう自分に気づいたあーさんは、「なんで大人は大丈夫なの?私みたいにイライラしないの?」と母に尋ねる。
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そんな理解からか、『なぜ大人(私たち親)は、泣きわめかないか』が気になってきたようで、ある日、「どうして大人は…パパとママは我慢できるの?」と聞かれました。

しっかりとした質問内容にちょっと驚きつつ、私はこう答えました。
母は、「ママもパパも我慢できないことはある。でも隠すのがうまいんだ。あーさんは隠さずにママに伝えていいよ」とあーさんに伝える。
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嫌なことは、言っていい!

私は、娘の癇癪をゼロにしようという思いは、正直ありません。
癇癪は心の叫びだと思っているので、家の中では出してもらってかまわないと思っています。

それに向き合うことで、私たちは娘の叫びを聞くことができるし、自分をそこまで押し殺す必要はないと思っています。
その思いは主人も同じようで…
癇癪を起こした後に「文句言ってごめんね」と父に謝るあーさん。父は、「嫌なことは言ってくれていいよ。でも落ち着いて言った方が聞きやすいよ」とあーさんに伝える。
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ただ、家の外や他人にぶつけてしまうと、トラブルになります。

家での癇癪、そしてそこでする話し合いは、将来的に外で出してしまわないための練習なのです。

娘の個性を受け止めつつ、大人になったときに出ないようにする…それは私の中にある、娘に関して数ある目標の1つになっています。

専門家コメント 井上雅彦先生(公認心理師)

年齢が小さい頃は納得のいかないことや困ったことについて感情や行動で示すしかないですが、あーさんの発達だと年齢とともに少しずつ言葉で言えるようになっていくと思います。言葉で言えるようになると、大人に自分の嫌だったことがより伝わりやすくなりますし、本人自身も納得がしやすくなると思います。しかし一方では、あーさんがお母さんに尋ねたように大人でも言葉で言えたとしてもつらいことはたくさんあります。言葉で言えると同時に自分自身の感情をコントロールするための自分なりの工夫を身につけていってほしいですよね。ぬいぐるみを抱きしめる、布団に入って叫ぶ、シャワーを浴びる、ティータイムにするなど、親子でいろいろと考えていけるとよいと思います。SAKURAさんのセリフの中にもありましたが、癇癪をゼロにするということにこだわらず、生じてしまったときは対話の中での解決のチャンスととらえるという視点をもつことはとても大切なことだと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
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