ASD小1ミミ、特別支援教室はイヤ!!「突然の拒否」「やる気ゼロ」の理由を紐解くと…

ライター:taeko
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ASDのミミは、コロナ禍での休校が明けて学校に慣れてきたころから週1回の特別支援教室での指導が始まりました。3回目の授業のとき、通常学級の教室から移動することを嫌がりました。それには、ミミなりに理由があって…。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

週1回、特別支援教室で指導を受けているミミ

ASDのミミは週に1回、特別支援教室で2コマ指導を受けています。特別支援教室の先生からの「連携ノート」には、授業の内容が毎回びっしり書き込まれていて、熱心な先生でありがたいです。

帰宅したミミにどんなことをしたのか聞くと、「折り紙をした」「楽しかった」と言うので、楽しめているんだと思っていました。
連携ノートについて
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3回目の日の夕方、特別支援教室の先生から電話がきました。ミミがかたくなに特別支援教室へ行くのを嫌がり、通常学級の自分のイスから離れようとせず、先生に「来ないで!!」と言ったそう…。

急に特別支援教室を嫌がるミミ

特別支援教室の先生に「こないで!!」と言うミミ
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先生がなんとかなだめて「少しだけ特別支援教室へ行き、2コマ目は通常学級に戻ろう」という約束で移動できたそうです。

先生が「なぜ行きたくないの?」とミミに理由を聞くと、「(通常学級の)お友達と離れるのがイヤ。どうして行かないといけないの?」と答えたそう。

電話で先生と話しているうちに、事前の説明が十分ではなかったと気付きました。確かに、「○曜日に2時間ここで勉強するんだよ」ぐらいにしか伝えていませんでした。

ミミは普段「学校が楽しい」と言っていたので、すっかり安心してしまっていました。ミミにとって、慣れてきた通常学級の教室から1人だけ別室へ行くのは嫌なことだし、理由もよく分かっていなかったのでしょう。もっとしっかり説明してあげればよかったと後悔。

特別支援教室の説明が子ども向けに書いてあるプリントを見せながら、自分の気持ちやお友達との関わり方、学校や世の中のきまりごとを特別に教えてくれる場所であることをミミに話しました。「ミミは〜が苦手だから行く」といったマイナスに感じる言葉は避けました。
特別支援教室に通う理由をミミに伝える
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特別支援教室へ行ってもやる気ゼロな週が続いて

後日、校長先生や特別支援教室の先生などが方針を相談してくださり、ミミが嫌がったら無理に特別支援教室へ行かせずに通常学級で見守ることなどが決まりました。

そして翌週も、特別支援教室の先生が電話でミミの様子を教えてくれました。ミミは特別支援教室に行けたけれど、やる気はなし。先生が用意したおもちゃにも興味を示さなかったそう…。

帰宅したミミに「今日は、どんなことをしたの?」と聞くと、「折り紙」と少しだけ話してくれました。「そっか、がんばったね。でも、行きたくなかったら行かなくてもいいんだよ」と伝えました。

さらに翌週の朝も、「行きたくなかったら行かなくていいよ」と伝えました。夕方ミミに楽しかったか聞くと、「うん」。どんな勉強したのかは「忘れちゃった」とのこと。私は行けたことを褒めて、深くは追及しませんでした。
人が変わったようなミミ
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特別支援教室の先生と面談

後日、特別支援教室の先生と初めての面談。ミミの様子を詳しく教えてもらいました。

前回はミミが自分から特別支援教室に向かい、ノックして名前と勉強をしに来たことを元気な声で言えたと聞き、びっくり!「人が変わったようです!」と先生も驚いていました。

ほっとしたのも束の間…

順調に行けるようになって3回目の夕方、担任の先生から電話が。その日は、ミミが楽しみにしていた日直当番。特別支援教室の日と重なってしまったため日直を翌日にずらすことを聞いたミミはやる気が下がってしまい、特別支援教室に行くのをまた嫌がったそう。

急な予定変更は、これからもたくさんあるでしょう。ミミにとって、よい経験なのだと思います。これからも波があると思いますが、優しい先生方に助けてもらいながら見守っていきたいと思います。
兄弟を見守りながら
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専門家コメント 初川 久美子先生(臨床心理士・公認心理師)

特別支援教室へ行くのを嫌がったエピソードをありがとうございます。みんなは教室でそのまま勉強するのに、どうして自分は別のところに行くのか。そう思い至ったのは教室で頑張りたい、みんなと一緒にやりたい気持ちがあるということだろうと感じます。低学年のお子さんだと、特別支援教室によく分からず移動して、楽しい時間を過ごすと、「楽しかったからまた行きたい!」と思う子もいます。そのあたりの感じ方や理解も人それぞれかもしれません。ただ、できれば、何のために特別支援教室に行って勉強をするのか、何の勉強をするのかということはお子さんと確認しておけるといいでしょう。本人にとって、モチベーションが上がる目的(例 友だちと仲良くなる方法を学ぶ、イライラしたときにどうしたら爆発しないで済むか学ぶ等)を確認できているといいように思います。どう説明したらいいか難しいと感じる場合は、ぜひ特別支援教室の担当の先生と事前に相談しておくといいと思います。お子さんの発達段階に合わせた説明の方法、その学校における特別支援教室の位置づけ(学校によっては特別支援教室がどんな場所なのか、すべての児童に説明する時間を設けているところもあります)もふまえて、ご助言いただけるのではと思います。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川 久美子先生)
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