「またいない!」2歳の自閉症ハル、週7回の脱走劇。ドアも窓も破る息子に、母は途方に暮れて【幼児期編】

2021/01/08 更新
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ハルは現在11歳。多動を伴う発達障害、自閉症スペクトラム(知的障害あり)と診断されています。前回に続き、ハルの「多動の軌跡」を振り返ってみたいと思います。2歳になったハルは、外の世界への関心が高まっていったのでした。

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2歳、玄関のドアを開ける...?

常に全力で興味に向かって突っ走るハル。

ついに2歳にして「玄関のドアは、あの取っ手のところを下げれば開くらしい」と認知したようです。

すごいですね…興味による観察力は!療育にもそのくらい関心を示してほしかったよ、お母さんは!

でもお外は魅力的なものがたくさんありますもんね。当たり前のようにドアノブを下げて出て行こうとするので、連れ戻し…隙をついては再びドアノブへ…それを連れ戻し…という無限ループの日々が始まりました。
無反応のように見えて…よく見ています
無反応のように見えて…よく見ています
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ハルはお外で″○○がしたい″というよりは、あたたかい日差しやそよそよ吹く風を感じたり、歩くこと、木に触れること、水を見ること、葉っぱが揺れるのを見ること、そんなことが好きなように見えました。

大変な日々のなかでも、そんなハルを見ていると、ああ近所でも世界ってこんなに綺麗だったんだな…なんて思ったりもしました。
近所にあった川
近所にあった川
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対策もむなしく…

もちろんすぐに対策も行い、別の鍵をドア上部に取りつけました。

絶対に届かない位置に付けてひと安心…。最初のうちは開かなくて諦めていましたが、安心したのも束の間。なんと大人の胸の高さほどの下駄箱にのぼり、新しい鍵も開けられるようになってしまったのでした…(白目)。下駄箱の上には物を置いたり足場をなくしたりもしましたが、1cmの幅が空いていればそこに、つま先立ちをするのでした…。

そして、その高さの家具にも平気でのぼれるようになり、実家の小さめ冷蔵庫やピアノの上にもしょっちゅうのぼりたたずんでいて、即降ろしまたのぼり即おろし…としていました。

ちなみに平家だったので、窓からも出られるようになったときは、チックショォと叫びました。

窓ロックもつけましたが、どえらい不便だったのでした…。
もちろんチェーンも届くので開けます
もちろんチェーンも届くので開けます
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1番最初の家出

1番最初に出て行ったとき。

ハルの目的は何だったか、どう連れ戻したかなどちょっともう思い出せません。(1番大変だった時期って記憶が薄いんです…。はは…いや笑えません)

連れ戻すために慌てて飛び出すと、家の前の路地で、たんぽぽを吹いていました。別次元を生きてるのか?と思うほど、こちらの焦りに反してゆったり過ごしているハル。

「1人で家を出てはいけない」、このひとつを教えることが、危険を伝えることが、とてつもなく困難で途方に暮れそうになりました。
ずっこけ!!!ほっとしました
ずっこけ!!!ほっとしました
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隣の救世主

もちろん、1人で出すわけにはいかないので、出て行こうとするたびに慌ててついて行くのですが、そんなことがもう一日中なんです…週7なんです。

何一つできない、ひとときも寛げないという毎日にだんだん心がささくれていきました。そして体調を崩す日もとても多くなりました。

そんなときに、隣の家に住むじいじが…!
ハルのことをめちゃくちゃ可愛がってくれたじいじ。ボルダリングをやっているなどアクティブなじいじは、ハルをよく遠くまで散歩に連れて行ってくれました。救世主のような存在でした。
2人の間にはとくべつな絆がありそうです
2人の間にはとくべつな絆がありそうです
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早めに覚えた話し言葉はやっぱり...!

そういうわけで、いつでもお外に行きたいハル。
「さんぽ おそと いってちます」この言葉たちはおかげで早めに覚えました笑。
2歳前だったかと思います。


そう、ハルは、言葉が出る時期は意外と早かったのでした。「あらもうお喋りできるの〜?」なんて言われたりして。あの時期は、それが少し誇らしかったりして。

ただ、11歳になった今でも、会話ができません。

あのときと違うことは、子どもを自慢に思うことも不安の材料にすることも、あまりしなくなったことかもしれません。3人子どもがいますが、どの子もそうです。

幼い旅人

今にして思えばあのころ、言葉やセリフのインプットに興味があって、要求に使っていたように思えます。でも問いかけに答えるとか、相槌を打つとかは、一切なかったです。

会話には反応せず、言いたいときにアニメのセリフを言い、歌いたいときに歌い、欲しいものがあれば自分でとり、行きたいところがあれば自分で行き(new!)。

そう、お外に行きたければ悪びれずフラリと出ていき。自由気ままなお人でございました。
あの頃のハル
あの頃のハル
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次回は、気まぐれな小さな旅人との旅について描きたいと思います。
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