「ボーダーレス」ってすごい!障害のある息子と遊ぶ姪の姿に気づかされた私の夢

2021/01/20 更新
「ボーダーレス」ってすごい!障害のある息子と遊ぶ姪の姿に気づかされた私の夢のタイトル画像

新しい年の始まり。新年の願掛けに便乗して障害児の育児をする私の願いごとを考えてみました。
『わが子に幸せになって欲しい』と思うのが親心。ほぺろうの成長?親として何ができる?...あくまで私目線の望みですが、何がほぺろうにとって幸せなのかあれこれ考えて『わが子が生きやすい世界になりますように』になりました。

ぼさ子さんのアイコン
ぼさ子
10430 View

『わが子が生きやすい世界』って何だろう?姪っ子から学んだこと

自閉症と知的障害を持つわが家の息子ほぺろうは、人とコミュニケーションを取ることが苦手です。目も合わなければ応答もままならず、他人との「やりとり」はほぼできません。それ故ひとり遊びが多く、人と関わりながら遊ぶことはあまりないです。

普通に見ればコミュニケーションの取りにくさは「扱いにくさ」でもあると思うのですが、そんなほぺろうのことをすごくかわいがってくれる人がいます。それは...私の姪っ子!

現在中学生の彼女はほぺろうが生まれたときからかわいがってくれているのですが、その様子はほぺろうの障害が判明して特性が出るようになっても全く変わらないのです。
ほぺろうを変わらずかわいがる姪っ子
Upload By ぼさ子
「扱いにくいとか思わないで、普通に接してくれるのありがたい」と思う私に、姉(姪っ子の母)は「特に意識してないだけだよ~。近所の子ども達にもこんな感じだもん」と言うけれど、いやいや、それってすごいことだよ!
ほぺろうが生まれる前の自分を思い出す母
Upload By ぼさ子
ところが姪っ子の場合はもともと子ども好きとは言え、ほぺろうに対して「障害があるから」とか「可哀想だから優しくしよう」などという考えではなく、誰に対してもいたって普通。
ボランティアとも違う、その姿勢はまさに...
母は姪っ子のほぺろうへの関わりをボーダーレスと感じる
Upload By ぼさ子
特に意識してないのは、イコール『当たり前に受け入れている』から。

『わが子が生きやすい世界』...。もちろん成長の努力は惜しみませんが、『いろいろな境遇を当たり前だと思ってくれる世界』を私は望んでいるのだと姪っ子を見ていて気づきました。

『自分とは違う存在・考え方があって当たり前』というボーダーレスな社会であって欲しい...。それが『多様性社会』であり、障害者に限らず、すべての人にとって生きやすい世界なのかもしれません。

目標は『メガネの存在』!?

私達はメガネをかけている方々の存在に何の違和感も持っていません。今その存在を特に意識していないのは、視力に不自由を抱える多くの人達が『必要性』を訴えてきた歴史の成果なのだと思います。

もしメガネがなければ、今も彼らは視覚障害者として就職も普通の生活も困難だったかもしれません。それが今では、メガネはおしゃれアイテムだったりモテ要素だったり...。メガネの存在は『当たり前』であり、『ノーマライゼーション』を体現してくれた実例ではないでしょうか。
メガネのように当たり前になることがスゴイと感じる母
Upload By ぼさ子

障害者が生きやすい社会は、誰もが生きやすい社会

最近読んだ、とある記事の一説に『障害者が生きやすい社会は、健常者にとっても生きやすい社会である』とあり、感銘を受けたと同時にすごくハッとさせられました。

というのも、ほぺろうの将来を憂いてネガティブだったころの私は、自分達親子の存在がただただ世の中の迷惑にならないように身を小さくして生きていかなければ...と思っていて「自分達の必要を望むことはワガママ」「周りに合わせるのが義務」と考えてきたからです。

でも、この言葉に触れて私は「そうか、障害が社会の役に立てるなら堂々と訴えてもいいのかも!」という前向きな力をもらうことができました。社会にとって役立つ『当たり前』になったとき、その必要を訴えてきた障害の存在も『当たり前』になっているかもしれません。

今の私にできること

まだまだ発展途上ではあるけれど、今は昔より発達障害への理解や支援が進んでいて、私やほぺろうもその恩恵をありがたく受けています。きっとそれは、ご本人や親御さん、支援関係者の皆さんなど発達障害に悩んできた先輩達が声を上げ続けてくれていたおかげに他ならないのだと思います。

私の存在は地球に対して“砂一粒”くらいのちっぽけさですが、ほぺろうや将来の誰かに繋がったらいいなと願い、ほぺろうの記録や情報を発信し続けていこうと思います。

そして『わが子が生きやすい世界は、みんなも生きやすい世界』を叶えるには、いろいろな境遇が『当たり前』として受け入れられることを望みつつ、他人に望むだけでなく私自身もいろいろな境遇を受け入れる気構えが必要なのだと思います。
さまざまな境遇が当たり前に受け入れられることを願う母
Upload By ぼさ子
感じ方や考え方は違っていい!「脳の多様性」を活かす社会で、どんな人も生きやすく。『ニューロダイバーシティの教科書』で知る、新しい視点のタイトル画像

関連記事

感じ方や考え方は違っていい!「脳の多様性」を活かす社会で、どんな人も生きやすく。『ニューロダイバーシティの教科書』で知る、新しい視点

発達障害がある子に必要な支援とは?関わり方から、活用できる専門機関や公的サービス、民間資源についても紹介!のタイトル画像

関連記事

発達障害がある子に必要な支援とは?関わり方から、活用できる専門機関や公的サービス、民間資源についても紹介!

発達ナビPLUSバナー
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。

この記事に関するキーワード

あわせて読みたい関連記事

あわせて読みたい関連記事

この記事を書いた人

ぼさ子 さんが書いた記事

3歳で診断、実母に報告すると「1歳半で自閉症だと思ってた」!気を遣って指摘できなかったと知り…のタイトル画像

3歳で診断、実母に報告すると「1歳半で自閉症だと思ってた」!気を遣って指摘できなかったと知り…

私はほぺろう以上に癇癪の激しい子を見たことがありません。ほかにもクルクル回り続けたりクレーンで要求したり…今思うともっと小さなころからほぺ...
発達障害のこと
187998 view
2021/11/22 更新
自閉症息子の激しすぎる癇癪に、母は迷走!声がけ、テレビ断ち、食生活変更。でも何より必要だったのは…のタイトル画像

自閉症息子の激しすぎる癇癪に、母は迷走!声がけ、テレビ断ち、食生活変更。でも何より必要だったのは…

2歳を過ぎたころからほぺろうの癇癪が激しくなり始め、さすがに様子がおかしいと思いつつもまだ発達障害の可能性を信じたくなかった私。なんとか癇...
発達障害のこと
31450 view
2021/10/22 更新
6歳、自閉症、まだ言葉は話せないけれど。絵本の読み聞かせで確かに育まれる、息子の豊かな世界のタイトル画像

6歳、自閉症、まだ言葉は話せないけれど。絵本の読み聞かせで確かに育まれる、息子の豊かな世界

わが家の息子ほぺろうは絵本が大大大好き!隙あらばいつでも絵本を持ってきては「読んで」とアピール。何度も何度も読み聞かせをおねだりしてきます...
発語・コミュニケーション
14220 view
2021/10/02 更新
放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。