吐くほど偏食の小1息子、ドキドキの給食がまさかの「楽しみ!」その理由は…

2021/01/29 更新
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こんにちは、ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つ小学1年生、むっくんの母ウチノコです。むっくんには食べられない食材があり、私にとって給食は学校生活の不安要素の一つでした。ところが、入学してみるとむっくんのクラスの給食対応はとても素敵で心配無用!その取り組みを紹介します。

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小学校の給食

給食と言えば、私が小学生だった25年前は完食指導があり、食べられない子が掃除や休憩中も一人残されている姿が思い出されます。むっくんはアレルギーもなく、偏食は強くないものの、食べようとすると吐いてしまう食材もあり、私は給食がどうなることか心配でした。そんなこともあり、むっくんは特別支援学級に所属しており、入学時に細やかな聞き取りをしてもらえる時間もあったことから、小学校に苦手な食材の情報を伝えて私なりに準備をしておきました。
学校に事前にむっくんの苦手な食材を報告するウチノコさんの様子
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ところが学校生活が始まると、親の心配もなんのそので、給食楽しみ!と話すむっくん。特に困ることもなく日々給食の時間をエンジョイしている様子。だけどメニューには時々苦手な食材もちらほら記載されています。いったいどうしているんだろう?と不思議に思い、聞いてみたところ「苦手なものはお兄ちゃん(特別支援学級なので上級生とも同じクラスです)が食べてくれるんだよ」とニコニコ。
いったいどういうこと?
楽しそうに給食のことを話すむっくん
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小学校の取り組み

むっくんのクラスでは給食で苦手な食材が出ると、それを食べられる子が代わりに食べてくれるという、助け合いシステムが機能しているらしいのです。クラス皆で協力して完食することが目標!実際に給食の時間にはこういった流れで協力が行われています。

①先生が今日のメニューと食材を皆に伝える
②苦手な食材がある場合、食べられないものを皆に伝える
苦手な食材は何かと聞く先生
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③食べられる子たちで協力して、クラスメイトの苦手食材を振り分ける
④それぞれに食べられる量だけ配膳する
食べられない食材を交換する生徒
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⑤クラス皆で協力して完食
みんなで完食を目指すクラスの様子
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むっくんのきらいなきのこ類は、きのこ好きの上級生が食べてくれる。むっくんはその代わり、その子の苦手なピーマンや納豆は食べてあげているそうで「オレも役に立っているんだよ!」と嬉しそうに笑います。食べられなかったことよりも、人の役に立った楽しい思い出として、給食の時間が記憶に残っている様子でした。
誇らしげに語るむっくん
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むっくんの変化

また、今までは見慣れない食材や初めて食べる食材、一度嫌な思いをした食材などに挑戦する姿が見られなかったむっくんですが、小1の夏ごろから今まで興味を示さなかった食材に、興味をもつ様子が出てきました。そして、思い立ったように今まで吐くほど苦手だった食材に挑戦したいと言い出したのです!
苦手な食材を食べようとするむっくん
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少しかじってみる程度ですが、今までの姿からは考えられないような変化です。これは給食でみんなの苦手な食材や得意な食材を見聞きし、どんなものなんだろう?と、興味の幅が広がったからではないかと感じています。
最近大好きになった食材は納豆。実は納豆はクラスの憧れの上級生の苦手食材。納豆を食べるたびに自分がお兄ちゃんを助けたのだと話してくれます。むっくんにとって、納豆は少し背伸びして、上級生に近づけたように感じられる食材のようです。
上級生の苦手な納豆を食べるむっくん
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給食を成長の場に

この小学校の取り組みを知ったとき、チームで完食ってなんて素敵なんだろう!と感動しました。少人数の特別支援学級だからこそ、できることなのかもしれませんが、配膳前に話し合うことで自分にできるかどうかを考える計画性を身に付ける場になるほか、自分の気持ちを皆の前で話す訓練にもなっています。高学年になると低学年の手前、苦手でも少し格好をつけて食べようとする様子が見られたり、低学年にとってはいつも助けてくれる上級生にお返しができる滅多にないチャンスになったり。

助けてもらって、助けてあげて。それぞれが苦手を得意で補い合い、目標を達成する。とても素敵な経験をさせてもらっているのだなぁと感じました。
むっくんが周りと助け合って苦手とうまくつきあっている様子
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その経験があるから、むっくんも食べることへの嫌悪感が減り、新しい食材にも興味が出てきたように感じています。
苦手をなくすのではなく、周りに助けてもらいながら苦手とうまく付き合っていく。何事も発想次第で成長のチャンスになるということを小学校から学ばせてもらいました。私ももっと頭を柔らかく物事を考えていきたいなと思います。本当に感謝です。
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