上級生が待ち伏せ?友達の言葉を鵜呑みにしてケガを…!?ASD兄妹の小学校トラブル
ライター:寺島ヒロ
そろそろ進級、進学の季節ですね。今年は特に新型コロナウイルスの影響もあり、これから小学校に上がるお子さんをお持ちの保護者の方には悩んだり、迷ったりすることも多いのではないでしょうか。
今回はうちのASD兄妹が、学校で困ったことに巻き込まれたときのことや、通常学級の教室で起こしてしまったトラブルについて、赤裸々にお届けします。
ASD兄妹の小学校生活
うちのASD兄妹は偶然にも二人とも、小学校3年生までは通常学級で、4年生から通常学級に在籍しながら、必要に応じて特別に補習などをうけるという体制(通級)をとっていただいていました。授業そのものは通常学級で受けることが多かったのですが、休み時間は図書館に行ったり、絵を描いたりとひとりで(忙しく)過ごすことが多く、在籍する教室では特に親しい友達はできなかったようです。
放課後も学校に残って遊んだり、誰か友達の家に寄って帰ってきたりということもなく、学校の終礼時間の10分後にはキッチリ家に戻ってくるような感じでした。
元々性格も大人しく、あまり他人に関わりたがらない兄妹。親しい友達もいない代わりに、難しい人間関係に巻き込まれることも、喧嘩することもないという距離感を普通の状態と思って過ごしていたようです。いっちゃんの方は「班活動などでグループになるときに、いつも入れてくれる子がいる」とは言っていましたが…、それが誰なのか、顔も名前も覚えてはいませんでした。
そんな人との距離がやや遠く、トラブルに無縁そうなASD兄妹にも、困った事態に陥ったことが何度かありました。
元々性格も大人しく、あまり他人に関わりたがらない兄妹。親しい友達もいない代わりに、難しい人間関係に巻き込まれることも、喧嘩することもないという距離感を普通の状態と思って過ごしていたようです。いっちゃんの方は「班活動などでグループになるときに、いつも入れてくれる子がいる」とは言っていましたが…、それが誰なのか、顔も名前も覚えてはいませんでした。
そんな人との距離がやや遠く、トラブルに無縁そうなASD兄妹にも、困った事態に陥ったことが何度かありました。
タケルの場合...
それは、タケルが4年生になったばかりの頃…
教室での立ち歩きや、泣きだしたら止まらず1~2時間もワンワン泣きわめいてしまうことなどが度々学校で問題になっていたタケルですが、3年生の終わりぐらいに「アスペルガー症候群(当時の診断名・現在はASD(自閉症スペクトラム))」と診断され、4年生から通級による指導が始まっていました。
通級による指導を受けている児童は200人いる学校では2人だけ。ちょっと目立つ存在だったということもあるのでしょうか、ほどなく上級生に目を付けられ、嫌がらせを受けるようになりました。
教室での立ち歩きや、泣きだしたら止まらず1~2時間もワンワン泣きわめいてしまうことなどが度々学校で問題になっていたタケルですが、3年生の終わりぐらいに「アスペルガー症候群(当時の診断名・現在はASD(自閉症スペクトラム))」と診断され、4年生から通級による指導が始まっていました。
通級による指導を受けている児童は200人いる学校では2人だけ。ちょっと目立つ存在だったということもあるのでしょうか、ほどなく上級生に目を付けられ、嫌がらせを受けるようになりました。
その次の日からは先生が対応してくれるようになり、タケルを学校まで私が連れて行ったら、校舎の入口のところで待っている先生に引き渡すようになりました。
すると、次の日に先生から電話で「何か言われている現場は見られませんでしたが、タケル君の様子をうかがっているような6年生がいました!6年生の靴箱はこっちじゃないので、やっぱり不自然ですよね。気をつけておきます。」と連絡がありました。
すると、次の日に先生から電話で「何か言われている現場は見られませんでしたが、タケル君の様子をうかがっているような6年生がいました!6年生の靴箱はこっちじゃないので、やっぱり不自然ですよね。気をつけておきます。」と連絡がありました。
…というわけで、事件の全容は分かりませんでしたが、タケルが嫌だったというだけで必ずしも悪意じゃなかったのかもしれませんし、親同士の喧嘩に発展しても面倒だなと思ったので、それ以上の追及はしませんでした。でも、次に何かまた起こったら嫌だなと思いましたし、油断はしないでおこうと心に誓いました。まあ、結局なにもなかったんですけど。
さて、これはどちらかというと被害者側だった話ですが、加害者側になったこともあります。
いっちゃんの場合...
それは、いっちゃんが3年生だったころのこと…
授業中ですが、美術だったか家庭科だったかでみんなが席を離れてワイワイと作業をしていた時、不意にその事件は起こりました。
不幸中の幸いかこの事件は、担任の先生や多くの他の生徒の前で起きたため、相手の子が「刺せ」と挑発したことなどの経緯を把握している人が多く、被害側と加害側の証言が食い違うこともなかったので、あまりこじれることはありませんでした。相手の保護者の方への謝罪にも、先生がしっかり間に入ってくださり助かりました。