【発達凸凹男子、15才】大好きなゲームで遊んでるだけで英語が成績UPした、長男独自の学習法を本人に詳しく聞いてみた

2021/02/13 更新
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毎日、大好きなマイクラで遊んでいるだけのように見える、うちの長男。ところが彼は、さしたる努力もしてないハズなのに、英語が得意で学校でも成績上位。どうやらそこには、長男独自の英語学習法があるようです。そこで、本人にインタビューを敢行し、「大好き」を活かして遊びながら学ぶ秘訣を聞いてみました。

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中3発達凸凹男子、英語の成績向上の秘密はゲームにあった!?

こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』他、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。

かつて、小学校時代は学習面で悔しい思いをし、親子で悪戦苦闘の末、自分に合った私立中高一貫校に進学したうちの長男も、今では高等部進学間近な中学3年生。そんな負けず嫌いで努力家な彼は、学校の勉強も地道にコツコツがんばっている様子です。

ところが、”英語”に関しては、なぜか、さしたる努力もせずに学年上位の好成績を維持しているのです。正直、母から見れば、毎日ゲームで遊んでるだけのようにしか思えません。そんな、「大好き」を活かした長男独自の英語学習法の秘訣を本人にインタビューし、根掘り葉掘り聞いてみました。

長男・〇太郎:15才(中3)。小1のときにASDの診断を受け、ADHDとLDの傾向もある。現在は、日常・学校生活上で大きな支障はなく、「ただの変わり者」「フツーの宇宙人」として、マイペースに生きる日々。

※会話中、一部配慮の行き届かない表現があるかもしれませんが、現役中学生のリアルな言葉を尊重したいと思います。どうかご容赦ください。(文責・インタビュアー:母 大場美鈴)
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大好きなMinecraftを英語版でプレイ!

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PCゲーム「Minecraft」英語版より。海外ユーザーとマルチプレイ中
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かあちゃん(以下、母):じゃあ、よろしくお願いします。早速だけど、結構キミは英語の成績がいいよね。でも、かあちゃんから見ると、あんまり必死で勉強しているようには見えないんだけど、何かコツがあるの?

長男・◯太郎(以下、長男):うーん、英語はねえ、Minecraft(通称「マイクラ」)とかのゲームで触れてて、知ってる単語も結構多いんだよね。

母:確かに、パソコンのゲームで遊びながら、英語が得意になってるようだけど…。じゃあ、特にマイクラについて詳しく聞きたいと思います。始めたのは、いつぐらいのときだったけ?

長男:PC版は小4からだけど、その前からiPadでPE版もやってた。だから、マイクラ歴は長いよ。

母:そうだね。でも、最初は日本語版でプレイしてたよね。これを小6くらいで、英語版に切り替えた理由はなんで?

長男:理由は2つあって、1つ目は日本語のときの英字のフォントが、あんまり好きじゃなかったっていうか、ローマ字表記が読みづらかった。英語表示のほうが大きくて、すごい読みやすかったし、キレイだし、かっこいい。

母:へえ〜!フォント表示のこだわりからとは、意外な理由だったね。で、もう1つは?

長男:2つ目は、単語が分かるから。アイテム名とか、画面の下に英語で表示されるんだよ。

母:どうして、英単語知りたいと思ったの?

長男:マルチプレイ(複数ユーザーが同時にゲームに参加すること)」っていうのがあるんだけど、そのマルチプレイをしてると、アイテムの殆どが英語表示だから、英語版のほうがプレイしやすかった。

母:それまで日本語版で十分慣れてたから、英語表示になったとしても、あんまり操作には困らなかっただろうしね。それで、毎日英語版でプレイしてたら、いろんな単語が分かるようになった、ってこと?

長男:いつの間にか勝手に覚えてた、みたいな…「勉強」って感じじゃなくて。趣味のことって自然に覚えるじゃん?それと同じ感覚じゃないの。
鉱石の写真
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母:じゃあ、「英語が分かるようになりたい」と思ったのは、中学から本格的に英語学習が始まるから?

長男:いや、海外ユーザーの人達と話したいから、英語ができるようになりたかった。「この人達なんて言ってるんだろう」ってねえ…。

母:なるほど。話したい相手がいるから、興味が湧いたんだね。”話す”というのは、チャット?(※マイクラのマルチプレイで使う、チャット機能のこと)チャットの相手の言いたいことを英語で分かりたかったのかな?

長男:うん。あとは、アイテム名も英語で知りたかった。

よく出てくるのは鉱石の名前。Obsidian、黒曜石とか!(笑)マイクラ・オリジナルの名詞も出てくるけど、実在する単語との組み合わせがあるんだよね。例えば、マイクラにはネザーっていう裏世界があるんだけど、そこで取れる水晶(Quartz)にネザーをつけて、”Nether Quartz”とか。

やっぱり、よく拾うアイテムの単語は頭に入りやすい。だけど、だんだんと、いろんなアイテムに触れてるうちに、それ以外のものも結構覚える。よく使うのだけじゃなくて、プレイしてると勝手に自然と広がってく感じ

母:なるほどね。学校の授業で、マイクラで知った単語が役に立ったことってある?

長男:マイクラ・オリジナルな単語は「んー?」って感じなんだけど(笑)、結構役に立ってる。とにかく単語の数が増えるよね。授業でも「あ、これ知ってる」って。でも、やっぱり大きいのは海外のユーザーとのチャットかも。

最初は簡単な言葉で会話することが多かったけどね。だんだん、マイクラ以外の場面でも「これ、マイクラで対戦した人が使ってたな」って思ったりして、今まで知らなかった英語表現とかも増えた。例えば、よく使う略語から、「GG = Good game(いい試合だった)」とか、「R.I.P. = rest in peace(安らかに眠れ)」とか、ちょっとした一言、みたいなのも結構覚えた。

母:なるほどね。

海外ユーザーとの異文化交流で鍛えた「気にしない力」

母:そのチャットでの交流について、もう少し詳しく聞かせて。いつも「海外ユーザー」っていうけど、具体的には、一体どんな人達?

長男:あはは。ホントのこと言っちゃうけど、 9割はしょーもない人!

母:9割しょーもないんか〜い!(汗)

長男:ほんとに、しょーもないことばっかり言う。意味不明なウケ狙いとか、ユーザー同士の喧嘩とか、放送禁止用語とか…あとは、「こうすると強くなるよ」って、ウソのコマンドを教えてくる人とか(笑)

残りの1割の人たちは、ルールを丁寧に教えてくれたり、「こういう風に立ち回りしてくれると嬉しい」とか、具体的に言ってくれたり。

母:雑談はする?プレイと関係ない、例えば、「コロナでそっちの国はどうだ?」とか。

長男:日本のことは結構話すね。「日本に行くときは、どこ行ったらいい?」とか。あと、ときどき日本語を教えることもある。頑張って日本語を話そうとしてくれてて、「ARIGATO」とか覚えた言葉を「これで正しい?」って聞かれたりね。

母:へえ。「海外」って、どこの国の人か分かる?

長男:チャットの内容で、おおまかには推測できるけど。英語が母国語の人達と、非ネイティブ・スピーカーの人達もかなりいるね。日本と時差が少ない地域のプレイヤーが多いから、大体はアジア系か、ロシア系かな。ネイティブ・非ネイティブ関係なく、スグにしょーもない喧嘩を始めるんだよ(笑)

母:以前、キミは「英語で喧嘩できるようになった」って言ってて、「おお!すごいなあ」って思ったけど、それはどんな感じ?煽り合い?

長男:ははは(笑)。まあ、めちゃめちゃ煽ってくる人もいて、前はオレも煽り返すこともあったけど、最近は、あえて相手をほめたり、「ごめんね、悪いプレーしちゃった」とか、煽られても、オレはすごい親切にしたりしてる(笑)。
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戦いの最中に、チャット入力中
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母:相手の言葉をあんまり本気に捉えないようになったのは、煽られ慣れたから?

長男:それもあるけど、どういう感覚でそういう言葉を使うのか、想像できるようになったというか…もう、息をするように言ってることが分かったから。まあ、挨拶みたいなモンなんだよ、海外の人にはさ。

日本の中高校生とか、友達同士の冗談で、「バカ」とか、「シネ」とか、フツーに言ってると思うけど、それって海外の人にしたら「ものすごい喧嘩だな」って思うんじゃないかな。それと同じような感じってこと。

母:あー、それは海外の人達には、結構キツイ感じがするだろうね。

長男:でも、最近「BAKA」は、海外にすでに輸出されてる。日本のアニメの会話でもよく使われてるから、その影響もあるかも?

母:でも、最近キミは、学校生活の中でもトラブルが減ったよね。他人にちょっとイヤなことを言われても、あんまり怒らなくなってきた気がするけど、それはチャットと同じように、受け流せるようになったのかな?

長男:悪口とか、挑発とか、しょーもなさすぎて、返すのがめんどくさいからね。それはその人の意見だから、別に否定もしないし、オレはオレのできることだけやればいいかな。

受け流すとか、スルーするとかさえしておけば、「まあ、いいや」ってしてたら、あんまり言われなくなった。

母:対人面で細かいことを気にしないようになれたよね。例えば、かあちゃんに小言言われても「OK」って、軽く流すじゃん(笑)あれもチャットの影響?

長男:海外ユーザー同士は、どれだけしょーもない悪口を言われても、9割は「OK」で受け流してる。「OK」って、すごい便利な言葉じゃない?「Yes」だと賛成しちゃってることになるけど、「OK」だったら、あくまで「あなたの意見は、分かりました」ってだけの返事だからね。

母:これはイラッとしないための工夫なのかもね。海外では、いろんな文化や言語の人とやっていかないといけない環境も多いから、そういう「異文化交流の処世術」も、ゲームからうまく学べたのかもね。

伝えたい相手がいるから、学校の勉強も自然と予習復習できる

母:そうやって、毎日遊びながらしてることは、学校の英語の勉強に、どんな風に活かされてると思う?

長男:海外の人達とチャットで話すうちに、「こういう表現するには、どうしたらいいんだろう」って、文法を調べていったら、結構学校でもできるようになった。

母:あー!最初にすごく伝えたいことがあるから、単語とか、文法とか、調べてくってことだね。

長男:そう。後は、相手の話の流れや状況から、言葉の意味を推測する。

例えば、「過去形」を授業で習う前に、チャットで"I killed enemy."って味方が言ったら、「kill」っていう単語は分かるんだけど、「なんで”-ed"がついてるんだろう?」って思った。でも、その人は、たくさん敵を倒してるのが画面で分かるから、「敵を倒し”た”」みたいな意味かなって推測できた。

だけど今度は、"I broke〜"とか出てきて、なんで「break-ed」じゃなくて、「broke」なのかな?って、なる。だけど、その人は敵の拠点を破壊してたから、「ああ、この単語の場合はそう書くのか〜」って、見て分かる。

母:あー、視覚的な情報もセットだと分かりやすいね。

長男:あとは、言われたこととか、伝えたいことがあって、気になって教科書をどんどん読んでた。
母:へえ!授業より、先取りしてたってこと?

長男:うん。オレのオススメの英語学習法としては、テスト勉強以前に、先に文法を覚えてしまって、残りは単語に力を入れたほうがいいと思う。単語は、めちゃめちゃ簡単な言葉でもいいから、分かりやすく覚えた方がいい。文法さえできれば、あとは単語をひたすら増やすだけ。

母:なるほど。文法覚えてたら、応用しやすいよね。ゲームで興味が持てたことを、教科書の内容にも広げられたってことかな。

長男:あとは、授業で習った内容を早速海外の人とチャットで使ってみる!

母:あー!それ、すごくいいと思う!

長男:「can」が典型的な例だけど、授業で「can」の表現を習った次の日から、「Can you pass me 〜?」とか、「Can you give me 〜?」とか、チャットでスグに使った。

母:なるほど。即・実践で繰り返し使うと、定着して身につけやすいよね。授業で習ったこともすぐに使えば、生きた会話になるね。

長男:でも、最近の英語の授業内容は高校の範囲に入ってきて、ハイレベル過ぎて、あんまり実践で使いドコロがないやつが多い(笑)。まあ、全く使えなくはないけど…非ネイティブの人には「アナタの英語は難しすぎる」って言われちゃう。

母:確かに日常会話なら、中学英語で必要十分だろうね(笑)。

最後に、キミの英語の学習法をまとめると、大好きなゲームで遊ぶ中で、すごく知りたいことや伝えたいことがあるから、単語も文法も自然と覚えるし、それが授業の予習復習にもなる。そして、実践で何度も繰り返し使うと、頭の中にも定着するってことだね。

確かにコレなら、遊びながら英語ができるようになる気がする。成績UPの謎が解けたよ、ありがとう。

長男:Thx(Thanks).

「大好き」が、学びの原動力に…

ゲームに限らず、子どもが遊びながら楽しく続けられる「大好き」を、親も気長に見守っていると、「勉強しなくては」と意識することなく、自然と意欲的に自ら進んで学べること、身につけられることはたくさんあるような気がします。

そして現在、新型コロナウイルスの影響下で、おうちでお子さんがゲームをする時間が長くなって、心配になるご家庭も多いでしょう。もちろん、ゲームやIT機器との上手なつき合い方を、根気よく身につけていく必要はあると思いますが、工夫次第・考え方次第で、この時代だからこその「学びの機会」と捉えることもできるのではないでしょうか

何より、人との直接的な接触や会話が減っている状況下でも、オンラインでもいいから、子ども達が人との関わりの機会や興味関心を失わないよう、広い世界にも目を向けていけるよう、私は願っています。
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このコラムを書いた人の著書

発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換
大場美鈴 (著)
あさ出版
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