感覚過敏、1人でのお着替え問題...服も帽子も靴も選ぶのに大苦戦だった日々

ライター:古都 コト子(koto)
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可愛いデザインが多い子ども服、子どものために選ぶのはとても楽しい...はずですが、娘の場合、洋服や靴を選ぶのにも気にしなければならないポイントが多々ありました。

服も靴も帽子も...赤ちゃんのころから限られたものしか着られなかったコト子

長靴を履くことが難しい
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小さなころは靴選びに苦労しました。
娘はスリッポンタイプの靴が苦手で、療育園の上履きも2歳ころまで履くことができませんでした。療育の先生と二人がかりでも、履かせることができなかったのを覚えています。

また、筋肉の緊張が強いタイプだったので、爪先の力を抜くことが難しく長靴も途中でつま先が引っかかってしまい、履くことができませんでした。小さな子が長靴を履いている姿はとても可愛く、わが子の長靴姿を見たかったなぁと今でも思います。

洋服も、タイトなものは嫌がってなかなか着てくれないので、ゆったりとした物ばかり着せていました。赤ちゃんのころは前開きのロンパースしか着せることができず、頭からかぶるタイプの服は暴れて嫌がるので、着せることができませんでした。

帽子などの頭に乗せるものも極端に嫌がっていたので、きっと頭や顔まわりに服が触れる感覚が嫌だったのかもしれませんが、当時はまだ感覚過敏などの知識はなかったので、頭からかぶるタイプの赤ちゃん用の洋服は皆どうやって着せているのか、ただ疑問に思っていただけでした。

「着替えやすさ」もポイントに加わって...服探しと、工夫の日々

着脱しやすい服装
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一人で園に通うようになると、洋服選びにはより一層気をつかうように。
自分で着脱しないといけなくなったので、少しでも着替えがしやすいように、洋服はゆったりとしたものばかりになりました。首元がゴムだったり、袖もゆったりとしているスモックのような服がよかったのですが、ちょうどよいものを探すのは大変でした。ボトムも着替えやすいように、サルエルパンツのようにダボっとしたものを履かせていました。他の子たちはスリムジーンズなどを履いていたので違いを感じました。

また、一人で着脱するにあたり、洋服の前と後ろを認識させる必要があったのですが、スモックのような服は前にイラストや目印が付いてないものが多く、娘が前後を間違わずに着ることは困難。そのため、上下の服にそれぞれリボンなどを私が縫い付けていました。そのリボンを目印に付けたことで、前後間違えて着ることは少しずつ減っていきました。

ただ、スモックばかり着ていたので、担任の先生に「コト子ちゃんはスモックが好きなのですか?」と聞かれ、そういう形の服しか選択肢が無い事を説明したことも。幸い、今の園は服装が自由なので助かっていますが、毎日制服を着る幼稚園のような場所での生活は、3歳ごろまでの娘には難しかっただろうと思います。

一人で脱いだり着たりができるようになっても、相変わらずタイトな服は嫌がることが多かったですが、一度着てしまうと平気な様子だったので、休日は私が着替えを手伝うことで、少しタイトな洋服も着て過ごすことができるようになっていきました。

また、注意力のなさや多動の特性があり、洋服がかなり汚れたり、破れたりすることが多かったので、とにかく素材が丈夫で動きやすいつくりであることも洋服選びのポイントの1つでした。なので、丈夫で動きやすいつくりの物が多い男児向けの服もよく着ていました。当時コト子は恐竜やゾウ、ライオンなどの動物が好きだったのもあり、男児向けの服も気に入って着てくれたので助かりました。

感覚過敏が和らぎ、お洒落を楽しむ子に!

おしゃれを楽しむ様子
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今でもタイトな服は一人で着るのが難しいようですが、4歳半ごろからお洒落に目覚めたコト子!多少着心地の悪い服でも、デザインが気に入った物は好んで着るようになり、難しい着替えも努力して1人でこなすように。

まだ、何かに夢中になると注意力が散漫になるため、服を汚したりダメにしてしまうこともときどきありますが、以前と比べると「服を大事にする」という意識は芽生えているようです
感覚の過敏さについても、今でも自転車のヘルメットなどは多少嫌がるものの、療育園や公園で泥遊びや砂遊び、水や粘土を使った感覚遊びを積極的に行っている内に、少しずつ薄れてきたように感じます。

お洒落が大好きな娘、以前は髪を触られるのも極度に嫌がっていましたが、「可愛い髪型にしてあげる」と言うとじっと座って我慢していたり、自分で服をコーディネートしては私にアドバイスを求めてきたり、本人のセンスで楽しんでいるようです。これからも本人と相談しながら、着るものを選んでいきたいと思います。
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