自閉症息子がわずか半年で退園。特性は事前に伝えたけれど…私にできなかったあること
ライター:かさはらあやこ
3歳10ヶ月の息子は今月から保育園に年少で入園しましたが、2020年の6月から11月まで幼稚園の満3歳児クラスに通っていました。入園生活での困りごとはズバリ、〝園側との意思の疎通の難しさ〟でした。
当時を振り返って書いてみたいと思います。
満3歳児クラスに入園
息子を幼稚園の満3歳児クラスに入園させたのは、早く集団に入れたほうがいいと医師から促されたこと、地域に療育園が無く、集団に入るには幼稚園か保育園の二択だったこと、保育園の申し込みに落ちたことなどが理由でしたが、3歳前は本当に酷い夜驚が毎日続いており、乳児の世話もあったことでかなり疲弊していました。
今考えると 入園を促されたいちばんの理由は、私のレスパイトが目的だったのだろうと思います。私自身も、幼稚園と保育園、息子にとってどちらがいいのかなどを深く考えるより、自分が休めるならどちらでもいいという気持ちがあったと思います。
とはいえ
意思の疎通が全くできない
知的障害を伴う自閉症児を
満3歳で幼稚園に入園させる
ということは凄く難しいことでしたが、児童発達支援の先生達の協力もあり、幼稚園側が受け入れてくれたことで 晴れて入園することができました。
今考えると 入園を促されたいちばんの理由は、私のレスパイトが目的だったのだろうと思います。私自身も、幼稚園と保育園、息子にとってどちらがいいのかなどを深く考えるより、自分が休めるならどちらでもいいという気持ちがあったと思います。
とはいえ
意思の疎通が全くできない
知的障害を伴う自閉症児を
満3歳で幼稚園に入園させる
ということは凄く難しいことでしたが、児童発達支援の先生達の協力もあり、幼稚園側が受け入れてくれたことで 晴れて入園することができました。
すっかり安心していたけれど…
満3歳になった翌日の6月某日に入園し、11月に退園しました。
私が園側とのコミュニケーションに失敗したことが退園の理由です。
コロナ禍で面談などもなく、加配の有無さえわからぬままでしたが、入園前に息子の特性などをまとめたものを提出しました。
特性を一方的に伝えたことで満足し、相手には伝わっている、理解してくれていると思い込んでいたことや、入園後も息子が特に嫌がることなく、楽しそうに通っていたことで すっかり安心していました。
もちろんそのような状態でうまくいくはずもなく、小さな出来事がきっかけとなり、先生と意思の疎通がうまくいっていないことに気づきました。
私が園側とのコミュニケーションに失敗したことが退園の理由です。
コロナ禍で面談などもなく、加配の有無さえわからぬままでしたが、入園前に息子の特性などをまとめたものを提出しました。
特性を一方的に伝えたことで満足し、相手には伝わっている、理解してくれていると思い込んでいたことや、入園後も息子が特に嫌がることなく、楽しそうに通っていたことで すっかり安心していました。
もちろんそのような状態でうまくいくはずもなく、小さな出来事がきっかけとなり、先生と意思の疎通がうまくいっていないことに気づきました。
これ以上迷惑をかけてはいけないという遠慮
感覚の過敏や鈍磨がある息子は、熱が39度以上あっても、ぐったりするようなこともなく平気で遊ぶため、なかなか気づいてあげることができません。
怪我をしても絆創膏をすぐ剥がしてしまうし、傷が気になって触ってしまい、悪化します。
虫刺されひとつでも掻きこわし、完治するまでに半年かかるような傷になってしまうし、それが原因で夜泣きをしたり、癇癪を起こしたりするので、風邪をひかないように、怪我をしないように、虫に刺されないように、目を離さず育ててきました。
「そうやって大切に、大切に育ててきました、だから、怪我をさせないようにしてください。
虫に刺されないように気をつけてください。絶対に目を離さないでください」
などと伝えることなどできるはずもなく、何かあるたびに小さなモヤモヤを抱えていきました。
息子は迎えに行くと泣いていることがよくありました。
帰りの会のとき、眠くなったりして椅子に座ることを拒み、姿勢を保つことができずに椅子からずり落ちて床に頭をぶつけて泣いてしまうのだと説明されました。
「集団生活なので特別扱いはできないのですみません」 と言われると、帰りの会で立たせておくことはできませんか? どうしても座らないといけませんか? と聞くことすらできませんでした。
障害がある息子を受け入れてくれた園に、手のかかる息子の世話をしてもらっている先生に、これ以上迷惑をかけてはいけないと遠慮し、息子の過ごしやすさを一緒に考えるという一番大切なことが全くできていませんでした。
怪我をしても絆創膏をすぐ剥がしてしまうし、傷が気になって触ってしまい、悪化します。
虫刺されひとつでも掻きこわし、完治するまでに半年かかるような傷になってしまうし、それが原因で夜泣きをしたり、癇癪を起こしたりするので、風邪をひかないように、怪我をしないように、虫に刺されないように、目を離さず育ててきました。
「そうやって大切に、大切に育ててきました、だから、怪我をさせないようにしてください。
虫に刺されないように気をつけてください。絶対に目を離さないでください」
などと伝えることなどできるはずもなく、何かあるたびに小さなモヤモヤを抱えていきました。
息子は迎えに行くと泣いていることがよくありました。
帰りの会のとき、眠くなったりして椅子に座ることを拒み、姿勢を保つことができずに椅子からずり落ちて床に頭をぶつけて泣いてしまうのだと説明されました。
「集団生活なので特別扱いはできないのですみません」 と言われると、帰りの会で立たせておくことはできませんか? どうしても座らないといけませんか? と聞くことすらできませんでした。
障害がある息子を受け入れてくれた園に、手のかかる息子の世話をしてもらっている先生に、これ以上迷惑をかけてはいけないと遠慮し、息子の過ごしやすさを一緒に考えるという一番大切なことが全くできていませんでした。