発達凸凹次男の習い事。やる気はあるけど…ADHDの特性を考慮した先生の判断に胸がチクリ

ライター:スガカズ
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子どもの「やりたい!」という意欲にできるだけ寄り添いたいと思うのが親心。しかし、発達凸凹のある子どもは新しい環境への負担が大きいため、本人が「やりたい!」と思う機会が少なかったり、挑戦する意志があっても他者と共存する上で難しいと感じることがあります。
わが家の発達凸凹次男も、習い事でそのような場面を経験しました。

「どうせできっこない」「お母さんが決めて」と言っていた次男が自分から「やりたい!」と言い出して…

器械体操のクラスにあがりたい!という次男
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ADHDのある次男は5歳のころから体操教室に通って今年で6年目です。
そんな次男が5ヶ月前急に『通常クラスから器械体操のクラスに上がりたい』と言い出しました。
どうやら小学校のクラスメイトで、バク転バク宙ができるお友達がおり、「かっこいい!自分もできるようになりたい!」と思ったのがきっかけのようです。

もともと新しいことに挑戦するのが苦手で、「少しハードルが高い」と感じたときに、「どうせできっこない」「面倒くさい」などの言葉が出やすい次男。
自己肯定感が低くて納得できないことはやりたがらないのです。
(最近は、「お母さんが決めて」という場合もあるので、成長を感じるのですが)
そんな次男が自分から「やりたい」と言い出したものですから、私は飛び上がるくらいうれしくて体操教室の先生に相談しました。
先生方は「次男くんが『やりたい』と思う気持ちが一番大事です」と了承してくれました。

「もっと体操の時間を増やしたい!」でも先生に言われた言葉は…?

器械体操のクラスに上がることができた次男
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念願だった器械体操のクラスに上がることができた次男。
器械体操の一番下のクラスなので、チームワークは重要ではないものの、難しい技に挑戦します。
周りは次男よりできる子たちばかりです。最初のうちは新しい環境に緊張していましたし、トレーニング内容や先生の指示も今までと違うこともあり、戸惑っていましたが段々と慣れてきました。
2ヶ月ほど経ったころに、本人が「もっとがんばりたいから体操の時間を増やしたい」と言いました。
しかし、本人の希望を伝えたところ、先生に断られました。
先生の指摘に「確かに…!」
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先生から「与えられた時間をしっかりこなすことが重要」と言われる
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断られた際に、私はハッとしました。
子どものやりたい気持ちを尊重したいあまり、次男の希望を叶えることのデメリットまで目を向けられていなかったのです。

子どもの『やる気』を大切にしていくために

次男は運動神経は悪くないものの、感覚統合がうまくいっていないようなところもあります。
たとえば同じ姿勢を保つことが難しかったり、物にぶつかりやすいことなどがあります。
また、トレーニング中に痛みを伴ったり予想していなかったことが起こると「失敗体験」と受け取り落ち込み、別の場所で休憩することが多くあります。

そういった結果に対して今まで他者から指摘されたことはありませんでしたが、もしかすると「あの子はいつも休んでばかりだなぁ」と思われていたのかもしれません。

例え次男が「もっと体操の時間を増やしたい」と今思っていたとしても、ADHDの特性から、ほかの子の練習時間やモチベーションに影響したり、当の本人がやる気を失ってしまうのであれば体操の時間を増やすのは得策ではなく、まずは与えられた時間を続けていくのが大事だと理解しました。
わかってくれたが残念そうな次男
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本人のやる気を尊重したいのはやまやまですが、希望を叶えてあげられないことは親としては心苦しく、胸がチクリと痛みました。

次男は理解してくれましたが、とても残念そうにしていました。

現在もほかの子と比べると足を痛めるなどして休憩する時間は多いです。
その様子を見るたびに、静かに見守りたい気持ちと、他者への影響を心配する気持ちの間で揺れる自分がいます。

月に一度、休みの日に大型トランポリンのあるスポーツジムに家族で向かうようにしています。(予約制なので人は多くありません)
次男だけでなく、他のきょうだいたちも楽しそうに遊んでいます。
体操の時間は増やせないですが、プライベートでトレーニングの時間をつくれればいいなと思っています。
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