食事も家事も! 自閉症息子が「できる」ためのベストなタイミングと伝え方―ー大パニックの経験から学んだわが家の方法

ライター:立石美津子
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子どもにたとえ発達障害があったとしても、親にはわが子として教えていかなくてはならないことがたくさんあります。ただ、そのタイミングが親目線なのか子ども目線なのかで随分と結果が違ってきます。

わが家の場合、どのようにしているかについてご紹介します。

食事編

息子が口をきちんと閉じないで、ご飯を食べていました。結構音が出ていました。「ペチャペチャ音をさせないで!」と叱ろうと思いましたが…

止めました。

どうして、このタイミングで注意しなかったかと言うと、否定されることに敏感に反応し、叱られるとパニックを起こし自傷するからです。

それに…

この言葉には「具体的にどうしたら音が出ないで食べられるか」が含まれていないからです。

そこで、一瞬、口を閉じて食べていた瞬間をとらえて「口を閉じて噛んでいるね。だから音をさせないで食べることができているね」と伝えました。

そうしたら、そのあと、モグモグと音をさせないで食べていました。

配膳編

鍋から味噌汁を自分でつがせています。

レンジの上によく汁をこぼします。このとき、注いでいる最中に「お味噌汁こぼしているよ」と言うだけで、「否定された!」と感じるのか切れてしまいます。

だから、一切注意しないで‥‥

次にお味噌汁を注ごうとしたとき、こぼす前に「こぼさないようにして、さすが社会人だね」(←社会人というワードに弱い)と言うようにしています。

こうすると親子のバトルも確実に軽減されるように感じています。
料理を盛り付ける息子
料理教室にて こぼさないように気を付けている
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洗濯物編

洗濯物を干す家事をやらせています。でも、ときには干すのを忘れてしまうこともあります。

息子に「洗濯物干すのを忘れているよ」と言わず、私が黙って干し、翌日さりげなく「洗濯物干そうね」と伝えるようにしています。
洗濯物を干す息子
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