ADHD(注意欠如多動症)って何?タイプ別に症状を解説ーーマンガで学ぶ子どものADHD(注意欠如多動症)【専門家監修】
ライター:マンガで分かる発達障害のキホン
「マンガで学ぶ子どものADHD(注意欠如多動症)」。今回は「ADHD(注意欠如多動症)って何?」です。3つのタイプやそれぞれの特徴について、分かりやすくご説明します。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ADHD(注意欠如多動症)とは?
ADHD(注意欠如多動症)には不注意・多動性・衝動性の3つの症状があり、症状の出方によって、1. 多動性-衝動性優勢型、2. 不注意優勢型、3. 混合型の大きく3タイプに分けられます。ADHD(注意欠如多動症)は脳の機能障害であり、本人の努力不足や親の育て方が原因ではありません。
ADHD(注意欠如多動症)は先天性の発達障害
「人の話をじっと聞けない」「集中力が続かない」「気になることがあると、後先を考えずに行動してしまう」、こうした行動は、多くの子どもに見られるもの。
まだ自分の気持ちを上手にコントロールすることができず、その場にそぐわない行動をとったり、大人から見るとわがままに見える振る舞いをしたりするのも、子ども時代にはよくあることですね。子どもたちはさまざまな経験を積み重ねるなかで、叱られたり、周囲の反応から学んだりしながら、少しずつ社会生活に適応していきます。
ところが、ADHD(注意欠如多動症)がある子どもの場合は、毎日のように忘れ物をしたり、パッとほかのことに気を取られてしまったり、じっとしていることに苦痛を覚えたりといったことが続きます。本人が努力してもなかなか改善が難しいため、だんだんと集団生活に困難を感じたり、生きづらさを抱えたりするようになることも少なくありません。
ADHD(注意欠如多動症)とは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる先天性の発達障害です。
令和4(2022)年に文部科学省が行った調査によると、通常学級に在籍している児童生徒のうち、行動面で著しい困難を示す子は4.7%程度と言われています。これは、ADHD(注意欠如多動症)の診断がある子の数ではありませんが、通常学級の中に行動面の問題を持つお子さんが多くいることが伺えます。
まだ自分の気持ちを上手にコントロールすることができず、その場にそぐわない行動をとったり、大人から見るとわがままに見える振る舞いをしたりするのも、子ども時代にはよくあることですね。子どもたちはさまざまな経験を積み重ねるなかで、叱られたり、周囲の反応から学んだりしながら、少しずつ社会生活に適応していきます。
ところが、ADHD(注意欠如多動症)がある子どもの場合は、毎日のように忘れ物をしたり、パッとほかのことに気を取られてしまったり、じっとしていることに苦痛を覚えたりといったことが続きます。本人が努力してもなかなか改善が難しいため、だんだんと集団生活に困難を感じたり、生きづらさを抱えたりするようになることも少なくありません。
ADHD(注意欠如多動症)とは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる先天性の発達障害です。
令和4(2022)年に文部科学省が行った調査によると、通常学級に在籍している児童生徒のうち、行動面で著しい困難を示す子は4.7%程度と言われています。これは、ADHD(注意欠如多動症)の診断がある子の数ではありませんが、通常学級の中に行動面の問題を持つお子さんが多くいることが伺えます。
ADHD(注意欠如多動症)の3つの症状
ADHD(注意欠如多動症)の具体的な特徴を見ていきましょう。
1.不注意による症状
・忘れ物が多い
・何かやりかけでもそのままほったらかしにする
・集中しづらい。ただ自分がやりたいことや興味のあることに対しては、集中しすぎて切り替えができない
・片づけや整理整頓が苦手
・注意が長続きせず、気が散りやすい
・話を聞いていないように見える
・忘れっぽく、物をなくしやすい
2.多動性による症状
・落ち着いてじっと座っていられない
・そわそわして体が動いてしまう
・過度なおしゃべり
・公共の場など、静かにするべき場所で静かにできない
3.衝動性による症状
・順番が待てない
・気にさわることがあると、乱暴になってしまうことがある
・会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する
・他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりする
1.不注意による症状
・忘れ物が多い
・何かやりかけでもそのままほったらかしにする
・集中しづらい。ただ自分がやりたいことや興味のあることに対しては、集中しすぎて切り替えができない
・片づけや整理整頓が苦手
・注意が長続きせず、気が散りやすい
・話を聞いていないように見える
・忘れっぽく、物をなくしやすい
2.多動性による症状
・落ち着いてじっと座っていられない
・そわそわして体が動いてしまう
・過度なおしゃべり
・公共の場など、静かにするべき場所で静かにできない
3.衝動性による症状
・順番が待てない
・気にさわることがあると、乱暴になってしまうことがある
・会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する
・他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりする