場面緘黙の娘、先生の前で「緊張で石のように固まる」から次第に変化が…保育園が安心する第2の家になるまで

ライター:まりまり
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小学2年生のときに場面緘黙の診断を受け、現在4年生となった次女。
1歳から保育園に通い始め、もともとやや敏感な面はありながらも、先生方のあたたかい対応のおかげで2歳まで問題なく過ごせていました。

3歳からは、少し環境が変わって、同じ園の3・4・5歳児のクラスへ。
このころから、次女の引っ込み思案さが目立ってきましたが、それでも楽しく保育園に通うことができていました。
今回は、そんな3・4歳時代についてと、なぜ楽しく保育園に通うことができていたか?について書いていきたいと思います!

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

3・4・5歳児の異年齢混合クラスへ

次女が通っていたのが小さい小さい保育園で、3・4・5歳児は、異年齢混合のクラス。
クラス全体の人数が少なく、同級生は2歳児クラスから一緒のお友達で、2歳上の長女も年長さんとして同じクラスにいたので、安心して進級できました!
3・4・5歳児の異年齢混合クラス
3・4・5歳児の異年齢混合クラス
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さすがに最初は緊張していましたが、同じクラスの長女や年上の子にいろいろお世話もしてもらい、進級後も比較的早めに新しいクラスに慣れることができていました。

初めての外部講師に固まる次女…

異年齢混合クラスに進級し、週1回で英語の時間が始まりました。
それまで次女は習い事もしておらず、初めての保育園以外の外部の先生。
そして、この英語の先生がとても明るく元気な方で声が大きく、次女が苦手意識をもってしまう先生でした…(明るくてステキな先生です)。
外部講師の英語のクラスが始まった
外部講師の英語のクラスが始まった
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英語の時間に石のように固まる次女
英語の時間に石のように固まる次女
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英語のあった日、担任の先生から「緊張してしまって、何も言えず、石のように固まっていました…」とのお話が…。
毎週、英語の時間の日の連絡ノートには、先生の顔が見られなかったり、何も言えなかったり、固まってしまったりという報告がありました。
ただ、次女の敏感さや引っ込み思案さを分かってくれていた先生だったので、ありがたいことに温かく見守ってくれていました。

そして、英語の時間が始まって約7ヶ月後、やっと「次女ちゃん、おののきながらも声が出せるようになってきました!」と先生から報告がありました…!(おののきながら…!)
おののきながらなんとか声を出す次女
おののきながらなんとか声を出す次女
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英語の時間以外でも、リトミックなど外部の先生が来て定期的に実施されるクラスでは、同じような緊張状態が続いていたようです。
それでも、外部の先生の時間以外は、行事にもしっかり参加でき、お友達とも楽しく遊べていました。

異年齢混合クラスで4歳に進級

その後、異年齢混合クラスで4歳に進級。
一緒のクラスで過ごしてきた長女が卒園でいなくなり心配でしたが、なじみの先生やお友達と共に、大きな問題なく保育園に通うことができていました。

英語の時間は、5歳への進級が近づいてきたころに、先生から「英語の時間には表情が固まっていた次女ちゃんですが、笑顔で参加することが増えてきました」とのお話が!2年近くかけてやっと慣れたのでした…!

3・4歳のこの頃の次女は、「ものすごく恥ずかしがりやで引っ込み思案な子」という感じではありながらも、楽しく保育園生活を過ごせていました。私としては、次女の消極的な性格について心配していましたが、特に大きな問題となる事件もなく過ごせていたので「まあ、そういう性格の子なんだな~」と思っている程度でした。
次ページ「次女にとって、保育園は第二の家だった」

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