子どもに難しい生活習慣づけ!手描きの『毎日やることカード』でASD娘がタスク管理できるようになるまで

ライター:寺島ヒロ
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子どもに生活習慣を身につけてもらうのは、定型発達のお子さんでもなかなか難しいもの。食事、睡眠、排泄などの基本的なものは保育士さんなどのプロの手助けを得てこなせたとしても、勉強の習慣や、家事を少しずつ身につけることまでは手が回らないということもあるのではないでしょうか。今回はわが家での取り組みをご紹介します。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

生活習慣をつけるのは難しい!

睡眠障害がひどい娘(ASDあり)は、起きる時間がまちまちなので、何時に何をやるという生活習慣のつけ方ができません。起きてすぐ顔を洗って歯磨き、朝ごはんという流れのあるものはまだよいのですが、次に寝るまでの間にどこかでやらなければいけないものについては、どうしても「ふんわり」してしまうよう…。

本人も「何かやり残したことがあるんじゃないか」と寝る前に不安になり、眠れなかったりするんです。「睡眠時間を整えれば、すべて解決するよね?」という話なのですが、それが一番難しいのです。

ママお手製「毎日やることカード」登場!

一日のうちで「これだけはやっておけ」ということをただ書いたカードを作った
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何かやるごとにカードをひっくり返し、全部伏せたらコンプリート!
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中学1年(12歳)の冬休みから使い始めた「毎日やることカード」。中学3年(14歳)のGW終わりまで、1年半ぐらい活躍しました。

最初はやったりやらなかったり、またひっくり返すのを忘れたりしていましたが、半年ぐらい続けたら習慣化してきました。

わからなくなったら見る、そのためだけのカードだから…

やってみて意外と大事なポイントだったなと思うのが、このカードの内容が「やらないといけない」ことではないということ。カードがペラペラの紙に手描きでぱっぱと描いたものだったことも、よかったのではという気がします。これらが、適度な緩さを生んで、いっちゃんも構えずに「書かれていることをやったらひっくり返す」という作業に気軽に取り組めたようです。
実際に使っていたカードの写真
これが実際のカード。ほんとうに雑ですみません!
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