3つ目の療育施設

3つ目の施設見学。見学しながら先生の誘導のうまさを感じる
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3つ目の療育施設は、親子分離型だった。利用時間は1時間、登園したら親は別室で子どもの授業風景をモニター越しに見る。家から1番近い場所にあったのでとても気になっていた。

見学時に授業体験をさせてもらった。その日は利用者が少なく、息子のほかに1人だけだった(たまたまその日が少なかっただけかも)。体験なので、親子一緒の教室で子どもの隣で授業を見学させてもらった。机に向かっての作業が多いイメージ(ぽっとん落としや絵合わせなど)だったが、先生の誘導が上手くとても印象は良かった。平均台などの体を動かす場面も多少あった。こちらは年齢で曜日を分けているらしく、息子は水、金曜日のみ利用可能とのことだった。通える曜日の選択肢が少ないことと、まだ息子が幼いため親子分離は早いかなと保留。

4つ目の施設

4つ目の施設見学。説明を聞きながら、「ここだ!」とピンとくる
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4つ目の療育施設が現在通っているところ。相談していた福祉センターでもおすすめされていた。歴史もありそうで、親子登園で集団での授業。1番遠い施設だったのだが送迎バスがある。午前中みっちり利用でき、4ヶ所見学に行った中で1番広く利用者も先生も人数が多い。年齢や障害の状況によって教室が5つに分かれていた。

見学の日は授業体験はなく別室で面談と施設の案内、各教室へ周り授業の風景を見せてもらった。新しくはないが、施設が広いため職員数も多い。お祭りなどのイベントがあること(現在はコロナ禍で中止)、たまに来るSTやOTの先生に相談できる機会や進路相談会などがあること、利用したい曜日が選べることが分かった。

後日すぐにこちらを利用したいことを連絡した。

施設見学を終えて…

4つ目の療育施設に決めて、いまリュウはとても楽しく通っている
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私は影響を受けやすい、何も分かっていないからなおさらだった。どこの施設もいいところがあり、各施設に見学に行く度に「ここいいなぁ!ここにしようかな!」と毎回本気で考えていた。どこの施設にも共通していたのは「利用は午前中の時間帯」ということ。私はあわよくば夕方に療育を設定して、それまでは保育園に預けて働こうとしていたのだ。発達障害のある子を育てる、療育に通うということはそんなに甘くないんだなぁとこのときに初めて実感したかもしれない。

最後の所に決めた理由は、「ここが1番いろいろな繋がりがもてそうな気がする」と思ったから。先生が多く、発達に関する知識や進路に関する情報などを得やすそうだし、滞在時間が長いので相談する時間をもらいやすい気がした。また、利用者が1番多く、いろいろなタイプの子どもを日々見ている点にも惹かれた。あとは親の勘。結果、とてもいい先生やお友達に出会い、毎回楽しく通うことができている。

執筆/まる
(監修:初川先生より)
療育機関を決めるまでの臨場感あふれるプロセスを共有いただき、ありがとうございます。一口に療育といっても、狙いやアプローチ、そして理想としていることと実際のありようがさまざまですね。「ここ!」とピンと来て決められたのは、理屈より先に決断できるほど良さを感じ取られたということかもしれませんね。
療育時間が午前中であることについて言えば、低年齢の子どもにとって午前中のコンディションの良さはなかなかです。学び・活動に適したコンディションで療育に取り組めるには良い時間帯ではあると思います(とはいえ、お仕事との兼ね合いは難しくなってしまうのですが…)。良いコンディションのときに、よき介入によって、褒められ認められ、達成感・楽しいという良い循環が回っていることと思います。
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