娘との外出は癇癪との闘い!?落ち着けるために電車内で動画を見せれば「成長によくない」と聞こえてきて…
ライター:とまぱん
あけましておめでとうございます。発達グレーゾーンの4歳の娘をもつ母、とまぱんです。今年もどうぞよろしくお願いします!今回は娘が2歳のころの話を書こうと思います。2歳は特に癇癪が強く電車やバスでもよく大声をあげていました。そんな娘とお出かけしたときの苦悩や工夫をお話します。
監修: 三木崇弘
社会医療法人恵風会 高岡病院 児童精神科医
兵庫県姫路市出身。愛媛大学医学部卒・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了。早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程修了。
愛媛県内の病院で小児科後期研修を終え、国立成育医療研究センターこころの診療部で児童精神科医として6年間勤務。愛媛時代は母親との座談会や研修会などを行う。東京に転勤後は学校教員向けの研修などを通じて教育現場を覗く。子どもの暮らしを医療以外の側面からも見つめる重要性を実感し、病院を退職。
2019年4月よりフリーランスとしてクリニック、公立小中学校スクールカウンセラー、児童相談所、児童養護施設、保健所などでの現場体験を重視し、医療・教育・福祉・行政の各分野で臨床活動を行う。2022年7月より社会医療法人恵風会 高岡病院で児童精神科医として勤務。
バスが乗れず家から駅まで50分歩く日々
娘は2歳のころ、乗り物で癇癪を起こすことがしょっちゅうでした。中でも特にバスが苦手でした。電車よりも人の密度が高いからかもしれません。バスで癇癪を上げてしまうと逃げ場がないし、電車よりも狭い空間なのでより目立ってしまいます。
私は娘とバスに乗るのを諦めて、駅まで歩いていました。しかし家から駅までおよそ50分。足早でも40分。途中で坂道も多いので、ベビーカーを押しながら毎回汗ダラダラでした。
私は娘とバスに乗るのを諦めて、駅まで歩いていました。しかし家から駅までおよそ50分。足早でも40分。途中で坂道も多いので、ベビーカーを押しながら毎回汗ダラダラでした。
ママ友親子と遊んでも早めに帰る
入園前はいつも娘と2人っきり。なので、ママ友親子と久しぶりに遊ぶ日はとても楽しみにしていました。しかし親しくしていたママ友は少し遠くに住んでいたため、お互いの中間地点までバスや電車を使う必要がありまた。まず駅まで50分かけてベビーカーを押し、電車の中では癇癪を起こさないかずっとソワソワ。途中で癇癪を起こし、持ってきたおもちゃを電車の中でぶちまけたことが何度もありました。待ち合わせ場所に着くころには恐らく老け込んだ顔になっていたことでしょう。
そして問題は帰宅時間。夕方近くになってくると電車も混み始め、人混みが嫌いな娘は癇癪を起こす可能性が高くなります。人混みの中のベビーカーを想像するだけでもゾッとするのですがそこに癇癪が加わるともうこの世の終わり。そして駅から家までまた50分かけて歩かなくてはいけません。ママ友親子には悪いと思いながらも、私はだいぶ早めに帰っていました。
そして問題は帰宅時間。夕方近くになってくると電車も混み始め、人混みが嫌いな娘は癇癪を起こす可能性が高くなります。人混みの中のベビーカーを想像するだけでもゾッとするのですがそこに癇癪が加わるともうこの世の終わり。そして駅から家までまた50分かけて歩かなくてはいけません。ママ友親子には悪いと思いながらも、私はだいぶ早めに帰っていました。
「動画ばかり見せてたら成長によくないらしいよ」
電車で癇癪を起こしたときに一番効果的だったのは、スマホの動画でした。音量はオフにしていたものの、外で子どもに動画を見せるのは多少なりとの罪悪感はありました。しかしこれが周りに迷惑をかけない一番の方法。とある日、娘がいつものようにぐずり、スマホで動画を見せていたときのこと。
向かいに座っていたおばあさんは、目の前にいる私たちを見ながら話していました。私の視線に気づき、気まずそうにおばあさんの話しを止めるおじいさん。
娘はこの時期とても言葉がゆっくりだったため、おばあさんの「動画ばかり見せたら成長によくないらしいよ」という言葉が、ずっと頭の中でグルグルしていました。
娘はこの時期とても言葉がゆっくりだったため、おばあさんの「動画ばかり見せたら成長によくないらしいよ」という言葉が、ずっと頭の中でグルグルしていました。