自閉症の息子、就学時健診でパニック!特別支援学級に行ける?年中から始めた就学相談、サポートブックを書きながら願うこと
ライター:ゆきみ
3歳で自閉スペクトラム症と診断を受けた長男けんとは、年少で発達支援施設に通い、年中で地域のこども園へ転園しました。(現在は年長)集団行動、コミュニケーションがとにかく苦手な息子の進路を年中の末から考え始めました。就学準備についてのお話を書かせていただきます。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
年中の冬、初めての就学相談で…
発声が不明瞭、マイワールド、大きな音が苦手、衝動のままに行動…など、けんとのさまざまな特性を考えていくと「通常学級で過ごすのは厳しいだろうなぁ~」と思い、年中の3月に予約を取り、一緒に市の就学相談に行きました。
私の希望としては特別支援学級か、特別支援学校。以前、発達支援センターで行われた学習会で特別支援学校の見学会へ行ったとき、少人数、手厚さ、たくさんの知識をもつ先生方の指導に感動し、入学も考えていました。
私の住んでいる市の就学相談は、母子分離。別室で臨床心理士さんが子どもの様子を見たり、いくつかのテストを行ったりします。その間にママは担当の方から、子どもについての聞き取りが行われました。
私の希望としては特別支援学級か、特別支援学校。以前、発達支援センターで行われた学習会で特別支援学校の見学会へ行ったとき、少人数、手厚さ、たくさんの知識をもつ先生方の指導に感動し、入学も考えていました。
私の住んでいる市の就学相談は、母子分離。別室で臨床心理士さんが子どもの様子を見たり、いくつかのテストを行ったりします。その間にママは担当の方から、子どもについての聞き取りが行われました。
3歳で自閉スペクトラム症の診断名がついたこと、発達支援施設に通っていること、こども園での様子、最新の新版K式発達検査の結果など伝えました。
3歳で取得した療育手帳の話になったとき。最新の発達検査の結果では「療育手帳を更新できない可能性がある」と病院の先生に言われたことを伝えると、私の住んでいる地域では、知的障害が認められないと特別支援学校への入学ができないと告げられました。(お住まいの地域によって状況は異なるようです)
「病院でWISC-IV知能検査を受けてきてください」と言われ、初めての就学相談を終えました。
3歳で取得した療育手帳の話になったとき。最新の発達検査の結果では「療育手帳を更新できない可能性がある」と病院の先生に言われたことを伝えると、私の住んでいる地域では、知的障害が認められないと特別支援学校への入学ができないと告げられました。(お住まいの地域によって状況は異なるようです)
「病院でWISC-IV知能検査を受けてきてください」と言われ、初めての就学相談を終えました。
WISC-IVを受け、再び就学相談へ
かかりつけの児童精神科でWISC-IVを受け、結果を持って再び就学相談へ行きました。
凸凹がありつつも、総合で平均点以上。療育手帳を持っているものの、現在は知的障害が認められなかったため、特別支援学校が対象外となりました。手厚く、少人数でみていただける環境も考えていただけに不安になりましたが、通級指導教室は考えていなかったので特別支援学級の1択となり私の心は決まりました。
しかし、就学相談で特別支援学級を希望する場合の今後の流れを聞いてみると…私が住んでいる地域では親が希望を出したとしても、医師が「必要ない」と判断すると特別支援学級に入れないというのです。「うちの子は絶対に必要ある」と心の中で叫びましたが、医師の判断を受けないと仕方ないので、「まずは秋に行われる就学時健診を受けてから判断しましょう」ということで2度目の就学相談は終わりました。
凸凹がありつつも、総合で平均点以上。療育手帳を持っているものの、現在は知的障害が認められなかったため、特別支援学校が対象外となりました。手厚く、少人数でみていただける環境も考えていただけに不安になりましたが、通級指導教室は考えていなかったので特別支援学級の1択となり私の心は決まりました。
しかし、就学相談で特別支援学級を希望する場合の今後の流れを聞いてみると…私が住んでいる地域では親が希望を出したとしても、医師が「必要ない」と判断すると特別支援学級に入れないというのです。「うちの子は絶対に必要ある」と心の中で叫びましたが、医師の判断を受けないと仕方ないので、「まずは秋に行われる就学時健診を受けてから判断しましょう」ということで2度目の就学相談は終わりました。
年長になって特別支援学級の見学と就学時健診へ
年長の夏。特別支援学級の見学に行かせていただきました。
しっかり集団行動ができていて、椅子に座って先生のお話しをしっかり聞けている子どもたちばかり。「ここは本当に特別支援学級なの?けんとはやっていけるのかな?」と、とても心配になりました。が、社会のルールを丁寧に教えていた先生の姿と、楽しそうに過ごす子どもたちの様子を見学できて、「ここで成長してくれたら嬉しいな」と、けんとの未来の姿を想像し泣けてきました。
しっかり集団行動ができていて、椅子に座って先生のお話しをしっかり聞けている子どもたちばかり。「ここは本当に特別支援学級なの?けんとはやっていけるのかな?」と、とても心配になりました。が、社会のルールを丁寧に教えていた先生の姿と、楽しそうに過ごす子どもたちの様子を見学できて、「ここで成長してくれたら嬉しいな」と、けんとの未来の姿を想像し泣けてきました。
そして、秋。校区の小学校にて就学時健診が行われました。内科健診くらいで終わるのかな~と気軽に行ってみると、想像以上に健診する項目が多くビックリ!予めどんな健診があるのか聞いて、けんとに伝えておけばよかったと、心から後悔。
しかも母子分離だったので、待っている間、気が気ではありません。そして悪い予感は的中…。苦手な健診をたくさん頑張ってママのもとへ帰ってきたけんとは、限界。私の顔を見た瞬間「早く帰るモード」に突入してしまい、パニック&癇癪で大暴れしてしまいました。
健診のあと、個別で面談があったのですが、パニックけんとの姿を見て「特別支援学級をご希望ですよね?」と言われ「はい。(ご覧の通りですので)希望します」とお伝えすると、「その方がいいと思います」と言われました。
しかも母子分離だったので、待っている間、気が気ではありません。そして悪い予感は的中…。苦手な健診をたくさん頑張ってママのもとへ帰ってきたけんとは、限界。私の顔を見た瞬間「早く帰るモード」に突入してしまい、パニック&癇癪で大暴れしてしまいました。
健診のあと、個別で面談があったのですが、パニックけんとの姿を見て「特別支援学級をご希望ですよね?」と言われ「はい。(ご覧の通りですので)希望します」とお伝えすると、「その方がいいと思います」と言われました。