本質は変わっていない

私は小さいころからゲームが好きな子どもでした。親に叱られながらゲーム時間をオーバーして没収されるなど、感慨深い思い出がたくさんあります。そんな私が感じたのは、むっくんにとってゲーム動画を楽しむことは、私の時代での攻略本や、ゲームの設定資料集を読みこむ感覚に近いのかもしれないなという事です。

以前実験的に、あるゲームの攻略本をむっくんに買ってみたところ、そのゲームに関しては動画を見ないという面白い結果にもなりました(ただし飽きるまで辞書のような攻略本をひたすら読み込んでいましたが…)。

ゲームをした後にゲーム動画を見ていると、つい、ゲームばっかり!と不安になるかもしれませんが。何を知ろうとしているのかという目線で観察してみると、意外と内容はさまざまでお子さんの視点を知るきっかけにもなるかもしれません。また、自分の好きなものを誰かが一緒に見てくれる。同じように楽しんでくれることはとっても嬉しいものです。これからは親子で一緒にゲームだけでなく、ゲーム動画を楽しむ時間を持つのもいいかもしれないなぁと考えています。
お母さんの方がゲーム好きだと思うよ、と言うむっくん
Upload By ウチノコ
執筆/ウチノコ
(監修:初川先生より)
子どもたちの間でゲームに関する動画はとても人気ですね。むっくんがゲーム動画をどうしてそんなに好きなんだろうと思って分析してみた、というのが素晴らしいです。ウチノコさんはゲームが好きとのことですが、特にゲームをあまりしてこなかった保護者の方だと、「ゲームは良くない」という前提から子のいろいろに対応するため、どうにも対立の構図に陥りやすく、より一層、子はゲームを守ろうと強い態度を取りやすくなり、悪循環になりやすいです。子どもが好きなゲーム、ゲーム動画ってどんなのだろう?と思って、自分でやってみる。まずそこが1つのポイントですね。

その際に、なるほどこれは面白いね、と思えればいいなぁと思いますが、そうではないこともあると思います(どうしてこんなのにハマるんだろう、と)。でも、少なくとも、お子さんの興味を引いているのはそのゲームや動画なわけで、それなりの魅力があることは間違いないです。ゲーム実況では、楽しい仲間との関係を疑似体験しているのかもしれない、攻略動画では動画素材によって学ぶことが得意であることの証左の1つかもしれない、ゲームそのものでは、評価がわかりやすい世界は生きやすいのかもしれないなど、お子さんをめぐるさまざまなヒントがあふれていることと思います。ぜひそういう視点もくわえていただいて、「ゲーム・動画と子ども」の関係で何が起きているのかを考えてみてもいいかもしれません。
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