発達障害がある子どもが作業療法(OT)を受けるときのコツは?専門家への相談方法、適切な頻度は?【日本作業療法士協会会長にきく】
ライター:専門家インタビュー
発達ナビでは、作業療法に関する「みんなのアンケート」を行いました。ご回答いただいたみなさん、ありがとうございました!
お寄せいただいたコメントを参考にしながら、作業療法士(OT)の方に相談する際のポイントや、作業療法を行う際のお子さんのモチベーションアップのコツ、作業療法を受ける理想的な頻度などについて、日本作業療法士協会の中村春基会長に教えていただきました。
Q.作業療法士(OT)の方に、どのように子どもの困りごとを相談すれば良いでしょうか?
A:お子さんの具体的なエピソードを教えていただけると、作業療法士はアドバイスしやすいです。
家庭だけでなく、学校や習い事、放課後のお友達づきあいなど、どんなことでも相談してください。その際、具体的なエピソードがあると、作業療法士が手立てを考える手がかりとなります。
「先生はこう言っていた」「私たち親はこう考えている」「本人はこんな風に考えている(言っている)」と、それぞれの立場での解釈、エピソードがあると理解が深まり、適切なアドバイスがしやすくなります。
家庭だけでなく、学校や習い事、放課後のお友達づきあいなど、どんなことでも相談してください。その際、具体的なエピソードがあると、作業療法士が手立てを考える手がかりとなります。
「先生はこう言っていた」「私たち親はこう考えている」「本人はこんな風に考えている(言っている)」と、それぞれの立場での解釈、エピソードがあると理解が深まり、適切なアドバイスがしやすくなります。
Q.子どもが前向きに作業療法に取り組むために、内容や進め方で大切なことはなんでしょうか?
A:スモールステップで取り組んでいくことが大切です。
作業療法の本質的な関わりは「モチベーションアップ」です。作業療法では、本人が楽しめる遊び、取り組みやすい課題の形でプログラムを提供します。だからこそ、子どもたちには「やってみたい!」という思いが芽生えるのです。
誰でも、できないことを何度もくり返しやらされるのは苦痛ですね。その子が好きなこと、得意なこと、反対に嫌いなこと、苦手なことなど、一人ひとりの背景をしっかり理解したうえで、できることからスモールステップを組んでいくことが大切です。ご家庭でも、スモールステップを意識した関わりや声がけをしてみてください。
作業療法の本質的な関わりは「モチベーションアップ」です。作業療法では、本人が楽しめる遊び、取り組みやすい課題の形でプログラムを提供します。だからこそ、子どもたちには「やってみたい!」という思いが芽生えるのです。
誰でも、できないことを何度もくり返しやらされるのは苦痛ですね。その子が好きなこと、得意なこと、反対に嫌いなこと、苦手なことなど、一人ひとりの背景をしっかり理解したうえで、できることからスモールステップを組んでいくことが大切です。ご家庭でも、スモールステップを意識した関わりや声がけをしてみてください。
Q.作業療法は、どのくらいの頻度で受けると良いですか?予約が取りにくく、数ヶ月に1度程度しか受けられていません。
A:頻度・回数は大切です。ただ、頻繁に通えないときこそ作業療法士と連携を!
器用さを向上させる訓練などでは、やはりある程度の回数を受けることは大切です。例えば、筋力をアップするには、週に3回くらいの頻度で作業療法を受けることが理想とされています。
ただ、家庭や通っている施設の状況によっては、頻繁に通えないこともありますよね。そんなときは、次の通所までの目標を作業療法士と決めておき、ご家庭でできることにトライしていくことが大事になります。作業療法士と方向性を共有し、「おうちOT」を進めていきましょう。
器用さを向上させる訓練などでは、やはりある程度の回数を受けることは大切です。例えば、筋力をアップするには、週に3回くらいの頻度で作業療法を受けることが理想とされています。
ただ、家庭や通っている施設の状況によっては、頻繁に通えないこともありますよね。そんなときは、次の通所までの目標を作業療法士と決めておき、ご家庭でできることにトライしていくことが大事になります。作業療法士と方向性を共有し、「おうちOT」を進めていきましょう。