小1ASD長男「学校行きたくない」と言い出した!大好きな算数がイヤ?廊下がトラウマ!?意外な理由と母の対応
ライター:ゆきみ

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3歳のときに自閉スペクトラム症と診断を受けた長男けんとは、今年度より特別支援学級の小学1年生。まだ始まったばかりの学校生活、楽しそうに毎日通っていたのに、ある日の朝、初めての学校行き渋りがありました。
話を聞いてみるとまさかの理由が…。そのお話を書かせていただきます。

監修: 三木崇弘
はりまこどものこころ診療所 院長
愛媛大学医学部卒。医学博士(東京医科歯科大学)、経営管理学修士(早稲田大学)。2013年より国立成育医療研究センターで児童精神科医として勤務。2019年よりフリーランスとして医療・教育・福祉・行政の現場で働く。2022年より地元兵庫県姫路市にUターンし、2025年4月「はりまこどものこころ診療所」を開設。
学校大好きなのに…突然の行き渋り
自閉スペクトラム症と診断を受けている長男けんとは、今年度より小学校の特別支援学級1年生。本人の希望により、大好きな算数は必ず、ほかの科目もほとんどの授業を交流級で受けています。
7月のある日の朝、急に「学校に行きたくありません」と言い出しました。初めての学校行き渋りにビックリ。話を聞いてみると「体育したくないんだ」「算数もイヤ!」とのことでした。
体育に関しては思い当たることがあったので驚きはしなかったのですが、数字と共に生きてきたといってもいいほど数字が大好きで、毎日、算数の授業を楽しみにしていた子だったので驚きました。さらにじっくり理由を聞いてみると「待つんだー」と。構音障害があって上手く言葉で説明できないので、詳しい状況がつかめません。あとで先生にお聞きすることにしました。
そして学校は様子見でお休みさせていただくことに。体調は良く、元気だし、お休みだからといって家で好きに遊んでいたら「家は遊べて楽しい」と思うかも…と思い、学校の時間割通りに、ママと少しずつ家庭学習をしました。
7月のある日の朝、急に「学校に行きたくありません」と言い出しました。初めての学校行き渋りにビックリ。話を聞いてみると「体育したくないんだ」「算数もイヤ!」とのことでした。
体育に関しては思い当たることがあったので驚きはしなかったのですが、数字と共に生きてきたといってもいいほど数字が大好きで、毎日、算数の授業を楽しみにしていた子だったので驚きました。さらにじっくり理由を聞いてみると「待つんだー」と。構音障害があって上手く言葉で説明できないので、詳しい状況がつかめません。あとで先生にお聞きすることにしました。
そして学校は様子見でお休みさせていただくことに。体調は良く、元気だし、お休みだからといって家で好きに遊んでいたら「家は遊べて楽しい」と思うかも…と思い、学校の時間割通りに、ママと少しずつ家庭学習をしました。
数日前の予兆!まさかの行き渋りの原因
この数日前の朝「今日は体育はありますか?」と、悲しそうな顔で質問してきました。理由を聞くと「保健室の前の貼り紙が怖くて、前を通れないから、その先にある体育館やプールに行きたくない」とのこと。学校に到着して先生にお伝えすると、実際の貼り紙を見せてくださいました。
その内容は…まさかのニコちゃんマーク。「これが怖いの?」とビックリ。自分の感覚では全く怖いと感じないけれど、前を通りたくないほど怖いと感じるのだと分かりました。
授業のときに自分で「前を通りたくない」と訴えたらしく、ご配慮くださり、すでに保健の先生が貼り紙を外してくださったとのこと。けんとも貼り紙がないのは分かっているけれど、トラウマで怖がってしまっている様子でした。行き渋りの理由の1つは、この話だろうなと思いました。
もう1つの「算数を待つのがイヤ」について電話で先生にお聞きしたら…「算数のプリントなど、解くスピードが速く、すぐに終わるので、みんなが終わるまで待つのがつらいのかもしれない」とのこと。確かに「待つ」のが苦手なので、理由が判明しました。
その内容は…まさかのニコちゃんマーク。「これが怖いの?」とビックリ。自分の感覚では全く怖いと感じないけれど、前を通りたくないほど怖いと感じるのだと分かりました。
授業のときに自分で「前を通りたくない」と訴えたらしく、ご配慮くださり、すでに保健の先生が貼り紙を外してくださったとのこと。けんとも貼り紙がないのは分かっているけれど、トラウマで怖がってしまっている様子でした。行き渋りの理由の1つは、この話だろうなと思いました。
もう1つの「算数を待つのがイヤ」について電話で先生にお聞きしたら…「算数のプリントなど、解くスピードが速く、すぐに終わるので、みんなが終わるまで待つのがつらいのかもしれない」とのこと。確かに「待つ」のが苦手なので、理由が判明しました。
回避方法を選択式で質問してみました
ほかの人からすると小さなことかもしれないけれど、きっとけんとにとっては大きなことに感じて行き渋りをしたのだなと思い、回避策・解決策を考えることにしました。
「貼り紙が怖い」は先生がすでに取ってくださり、本人も貼り紙がないことを分かっているので、時間をかけて安心感を得ていくしかないだろうなと思い、回避する案をけんとに提案してみました。
1.外を通って(保健室の前を通らないで)体育館やプールへ行く
2.ママが体育の時間に学校へ行かせていただいて、抱っこして保健室の前を通る
けんとは、2を選択。その後、先生に相談させていただいたら、サポートの先生が抱っこしてくださることになりました(けんとも了承してくれました)。
続いては「算数の待つ時間」。こちらは先生にご相談する前に私だけで考えられる選択肢を提案してみました。
1.特別支援教室で勉強する
2.交流級で勉強して、我慢して待つ
これは1を選ぶのかな?と予想しましたが、けんとは2を選択。どうしても交流級でお勉強したかったようです。
「貼り紙が怖い」は先生がすでに取ってくださり、本人も貼り紙がないことを分かっているので、時間をかけて安心感を得ていくしかないだろうなと思い、回避する案をけんとに提案してみました。
1.外を通って(保健室の前を通らないで)体育館やプールへ行く
2.ママが体育の時間に学校へ行かせていただいて、抱っこして保健室の前を通る
けんとは、2を選択。その後、先生に相談させていただいたら、サポートの先生が抱っこしてくださることになりました(けんとも了承してくれました)。
続いては「算数の待つ時間」。こちらは先生にご相談する前に私だけで考えられる選択肢を提案してみました。
1.特別支援教室で勉強する
2.交流級で勉強して、我慢して待つ
これは1を選ぶのかな?と予想しましたが、けんとは2を選択。どうしても交流級でお勉強したかったようです。
