てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】

ライター:マンガで分かる発達障害のキホン

てんかんとは慢性的な脳の疾患(障害)で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作症状を引き起こす疾患です。年齢・性別・環境に関わらず発作は発症します。日本では約100万人のてんかん患者がいて、およそ100人に1人の割合でてんかんにかかっているという身近な疾患です。そんなてんかんについて小児科医監修のもと解説をします。

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監修: 藤井明子
さくらキッズくりにっく院長 
小児科専門医
小児神経専門医
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年より東京都世田谷区にあるさくらキッズくりにっくで発達外来を行っている。病気に限らず、子どものすべてを診るクリニックをめざし、お子さんだけでなく、親御さん子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。三人の子供を育児中である。

てんかんとは?

てんかんとは慢性的な脳の疾患(障害)で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作症状を引き起こす疾患です。(さくらキッズくりにっく院長・小児科医・藤井明子先生監修)
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てんかん発作の種類1:意識を失い、倒れてしまう大発作(さくらキッズくりにっく院長・小児科医・藤井明子先生監修)
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てんかん発作の種類2:体の一部が勝手に動く発作(さくらキッズくりにっく院長・小児科医・藤井明子先生監修)
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てんかん発作の種類3:話の途中などに急にぼんやりしてしまう発作(さくらキッズくりにっく院長・小児科医・藤井明子先生監修)
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てんかん発作の種類4:見た目では分からない、自覚症状のみの発作(さくらキッズくりにっく院長・小児科医・藤井明子先生監修)
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てんかんとは慢性的な脳の疾患(障害)で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作症状を引き起こす疾患です。年齢・性別・環境に関わらず発作は発症します。

日本では約100万人のてんかん患者がいて、およそ100人に1人の割合でてんかんにかかっているという身近な疾患です。

てんかん発作は突然倒れて意識を失い、四肢をピクピクまたは、硬直させる発作だけでなく、体の一部が勝手に動いたり、会話の途中にぼんやりしたと思ったら意識を失っていたりといったタイプの発作などもあります。

てんかんの“発作を起こしやすい体質”は遺伝する可能性があります。しかし、たとえてんかん発作を起こしやすい遺伝子を受け継いだとしても、全ての方に発作が発症するとは限りません。またこのようなてんかんの多くは良性のため、治療しやすいといわれています。

てんかん発作は、場所や時間を選ばずに発症するため、たとえば子どもがプールで遊んでいるときや、入浴中、車の運転中などに発作が起こり、大きな事故につながる可能性もあります。早期治療やできる限りの注意が必要です。
参考:てんかんとは|公益社団法人 日本てんかん協会
https://www.jea-net.jp/epilepsy

てんかんの原因って?

てんかんは大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が引き起こされるものです。そもそも大脳皮質とは脳の表面を覆い、複雑な思考などに深く関わっている部分になります。

脳内で情報を伝達しあうために働いているのが神経細胞(ニューロン)です。神経細胞は微弱な電流を流れることによって、必要な機能にかかわる神経細胞にスイッチが入ります。多数の神経細胞が繋がり合うことで脳の必要な部位が連携し、適切な行動を再現しています。

ところが、何らかの原因で大脳の神経細胞が過剰に興奮し、不要な神経細胞にスイッチが入ることがあります。それによって神経細胞が異常に興奮した結果、けいれんなどの発作が引き起こされます。

てんかんの主な症状の「発作」とは?

てんかんの主な症状は「発作」です。発作にはいくつかのパターンや種類があります。ここでは、てんかん発作の種類を紹介していきます。

意識を失い、倒れてしまう大発作

目を開いたまま瞳が上転し、歯を食いしばり、呼吸が一時的に止まったり、けいれんをしたりします。体全身をこわばらせ突っ張る発作のことを強直発作、全身特に四肢がガクンガクンと大きく動く発作を間代発作、こわばりからけいれんが起こる強直間代発作などがあります。

体の一部が勝手に動く発作

起きているときに、両手足が一瞬ピクッと動くミオクロニー発作や、頭部、目時に体幹が不自然な動き、姿勢をとる運動発作があります。また、力が抜けて立っていられず倒れてしまう脱力発作などもあります。

話の途中などに急にぼんやりしてしまう発作

会話の途中などで突然意識を失い、体のすべての動きが止まってしまう複雑部分発作や欠神発作があり、ぼんやりしたままウロウロ動き回ることもあります。おおむね、すぐに回復しますが、意識を失っていた間のことは覚えていません。また脈絡のない言葉を発したり、はっきり喋ることができなくなる失語発作などもあります。

見た目では分からない自覚症状のみの発作

体の一部がしびれたり、感覚がなくなる体性感覚発作や気分が悪くなる自律神経発作、視覚や嗅覚、聴覚などに異常が起こる感覚発作がも挙げられます。また不安や恐怖感をあおるような精神発作もあります。症状を一見すると精神疾患と思われますが、脳波などの検査をして、脳の神経細胞の過剰興奮によって引き起こされているものだとわかればてんかん発作と診断されます。
次ページ「てんかんの分類は?どのようなタイプがあるの?」


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