不安の強い小3場面緘黙娘、一人でトイレに行けない、部屋にもいられない…困り果てスクールカウンセラーに相談すると…

ライター:まりまり
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現在小学5年生の次女。
2年生の3学期のときに場面緘黙(選択性緘黙)の診断を受けています。
そんな次女は、小学校3年生になるまで、一人で家のトイレに行くことができませんでした。
今回は、幼児期の様子から一人でトイレに行けるようになるまでの過程についてお伝えしたいと思います。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

幼児期から一人で家のトイレに行けなかった

次女はもともと、トイレトレーニングを始めてからずっと「トイレついて来て~」と、全く一人でトイレに行けない状態が続いていました。
このころは、自分自身も小さいころはトイレが怖かった思い出があるので「こんなもんかな」とそこまで気にしていませんでした。

引っ越してからトイレに行けないだけでなく一人で過ごせなくなった

ただ、この「一人でトイレに行けない」問題が、次女が1年生のとき引っ越しをしたことで悪化しました。
新しい家では、トイレはもとより、家族が同じ家の中にいても、一人で別の部屋にいることができなくなってしまいました。
違う部屋に行きたいとき、トイレに行きたいとき、常に「一緒に来て~」と呼ばれるような感じです。
母が料理をしているときに「トイレについてきて」と頼む場面緘黙のある次女
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この状態が数ヶ月続き、あまりに頻繁に私を呼ぶので、もちろん私が対応しきれないこともありました。料理中などは呼ばれても手を放して対応できないし、トイレが長くかかるときはその間ずっとトイレの前で待っていなくてはならないし、日常生活を送るうえで困ることが増えてきていました。
「となりの部屋にあるはさみが欲しいからついてきて」「一人にしないで、同じ部屋にいて」と、場面緘黙のある次女は母にべったりになってしまい、困ることも増えてきた
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スクールカウンセラーに相談

このころ、次女が「場面緘黙かもしれない」ということが分かり、スクールカウンセラーに相談することになりました。

そのときに、家の中で一人でいられないことや、トイレに一人で行けないことについても相談しました。すると、「場面緘黙のある子どもは、もともと不安が強い。ただ、本来は安心していられるはずの家の中でも、ずっと不安を感じているのは大変なので、スモールステップで安心して自分でできるように対応すると良い」とアドバイスいただきました。

不安の強い子どもは、一人になるとその不安ばかりに目が行ってしまってどんどん不安が大きくなってしまうとのこと。なので、不安に注目しないように、好きなものなど気を紛らわすものがあれば一人でいられることもあるとのお話でした。
スクールカウンセラーから、何か好きなものを持っていると気がまぎれ、不安に注目せずに一人でいられることもあるというアドバイスがあった
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ということで、次女はテレビに集中しているときや、本を読んでいるときなどは一人でいられることもあるので、本を持ってトイレに入ってみることから始めてみました!
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