ASD娘「薬飲まないのは親のせい?」医師の冷たい言葉に涙。病院を変えて知った「点滴」「飲まなくても大丈夫」の選択肢に救われて
ライター:SAKURA
現在小学6年生の広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、
昔から、粉とシロップの薬が大嫌いです。
そんな娘がまだ小さかったときのお話です。
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
どんな方法を試しても、飲めない薬。
現在小学6年生の広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、昔から苦手なものがあります。それは…粉&シロップの薬!
3歳くらいまでは、粉薬、シロップをまったく受けつけず、口に入れてもすぐ吐いてしまいました。
なんとかいい飲ませ方がないかと、お医者さんや薬剤師さんに聞いた方法を試したのですが…
食べ物に混ぜる方法:練乳、チョコアイス、抹茶アイス→全部×
飲み物に混ぜる方法:牛乳、ミルク、ココア→全部×
お薬を飲むために売られている専用のゼリー→×
粉薬に超少量の水を垂らして団子にし、口の内側に貼り付ける→×
ことごとく失敗。
なんとかいい飲ませ方がないかと、お医者さんや薬剤師さんに聞いた方法を試したのですが…
食べ物に混ぜる方法:練乳、チョコアイス、抹茶アイス→全部×
飲み物に混ぜる方法:牛乳、ミルク、ココア→全部×
お薬を飲むために売られている専用のゼリー→×
粉薬に超少量の水を垂らして団子にし、口の内側に貼り付ける→×
ことごとく失敗。
最終的にたどり着いたのは、親二人で抑えつけ、シリンジを使って、口に無理やり流し込むという方法でした。
しかし、この方法も成功率100%ではなく、全部吐かれてしまうこともよくありました。さらに、この方法、親にも子にもストレスがかかるので、私たちもやりたくない気持ちを押し殺して、やっていました。
しかし、この方法も成功率100%ではなく、全部吐かれてしまうこともよくありました。さらに、この方法、親にも子にもストレスがかかるので、私たちもやりたくない気持ちを押し殺して、やっていました。
薬を飲まなくていいように頑張ったけれど…
娘に処方される薬が恐怖だった私は、とにかく体調を崩さないように、病院にかかることがないようにしようと心がけたのですが…
それでも娘はよく風邪を引き、熱を出してしまうことも多く、病院にかからざるを得ない状況でした。
飲めない子が悪い?飲ませられない親が悪い?
娘が2歳のある日…また体調を崩し、熱を出しました。
私は病院に行くのが嫌で仕方なかったのですが、娘の熱はぐんぐん上がり、咳も出てきたため、私は重い腰を上げ、病院に向かいました。
私は病院に行くのが嫌で仕方なかったのですが、娘の熱はぐんぐん上がり、咳も出てきたため、私は重い腰を上げ、病院に向かいました。
診察後…いつものように薬を処方され、私は、これから薬を飲まなければいけないことを想像しただけで憂鬱になりました。
何かアドバイスが欲しいと思った私は、先生に、娘が薬を飲んでくれないことを話しました。
すると…
何かアドバイスが欲しいと思った私は、先生に、娘が薬を飲んでくれないことを話しました。
すると…
先生から返って来たのは、想像していたよりもきつい言葉でした。
薬を飲めない子が悪いの?それを飲ませることができない親が悪いの?
薬が飲めない子は、病院にかかってはいけないの?
私は頭を抱えながら家に帰りました。
帰宅後、もらった薬をなんとか娘に飲ませようと頑張りましたが…
薬を飲めない子が悪いの?それを飲ませることができない親が悪いの?
薬が飲めない子は、病院にかかってはいけないの?
私は頭を抱えながら家に帰りました。
帰宅後、もらった薬をなんとか娘に飲ませようと頑張りましたが…
娘はいつものように吐いてしまい、もらった薬は無残にも床に零れ落ちました。私はそれを拭きながら、涙が止まりませんでした。