2歳児の発達目安は?月齢別チェックリスト、相談先も/小児科医監修
ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
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2歳といえば「イヤイヤ期」といわれるほど、自我が急成長する時期です。これは、走ったり跳んだりといった基本的な運動機能がととのい、手先もこまかい動きができるようになってきて、なんでも自分でしたがる一方で、まだうまくいかないことも多く、葛藤しているからこそ起こる、成長の証でもあります。二語文で話すなど、言葉もどんどん発達する2歳代の発達について解説します。
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの子どもの体・心・言葉の発達とは?
見た目にも、さらに子どもらしく成長していく2歳代。個人差はありますが、子どもとして一通りのことができるようになる一方で、すべて自分が思った通りにはいかないこともだんだん分かってくる1年間の成長ぶりを、2歳6ヶ月(2歳半)ごろまでと、それ以降に分けて解説します。
成長の目安は?2歳0ヶ月~2歳6ヶ月ごろの発達チェックリスト
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの身長と体重
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの身長と体重は以下が目安となっています。
・身長
男児:81.1~92.5cm/女児:79.8~91.2cm
・体重
男児:10.06~14.55㎏/女児:9.30~13.73kg
・身長
男児:81.1~92.5cm/女児:79.8~91.2cm
・体重
男児:10.06~14.55㎏/女児:9.30~13.73kg
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの心と言葉の発達
自我が芽生えて、自分が思ったように行動したがります。すると、手をつなぎたがらなかったり、なんでも「いや」と言うことも増えていきます。自分でしたいのにうまくできないことがあると泣いたり怒ったり、嫌なことがあるとまったく動かなくなったりもします。
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの言葉の目安
2歳0ヶ月以降の言葉・コミュニケーションの目安は、語彙がぐっと増えて、「かわいい」「楽しい」など、自分が思ったことや状況を言葉にして伝え始めます。まだ文字は読めませんが、お気に入りの絵本の内容をよく覚えていて、まるで読んでいるかのように、内容をひとりでおしゃべりすることもあります。積み木やブロックをいろいろな形に見立てて組み立てたりするようになります。
また、友だちのことを認識し始めて、名前で呼ぶようになり、追いかけっこをしたり、一緒に遊ぶようになります。
また、友だちのことを認識し始めて、名前で呼ぶようになり、追いかけっこをしたり、一緒に遊ぶようになります。
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの運動発達(粗大運動)
2歳以降の運動発達は、身体機能がますます発達して、走ったりジャンプしたり手すりにつかまらずに階段を上り下りできたりと、体を自在に動かせるようになります。ボールを投げたり蹴ったり、遊具を使った遊びも上手になります。三輪車にまたがって、地面を蹴って進むなど全身のバランスをとった動きもでき、音楽に合わせてダンスや体操もします。
2歳0ヶ月~2歳6ヶ月のごろの運動発達(微細運動)
2歳以降の細かい動きの運動発達は、手先の細かい動きができるようになり、スプーンを使って食事をしたり、クレヨンでぐるぐる円を描いたりすることができるようになっていきます。手先を自在に動かせるようになると共に身の回りのことができるようになります。
2歳6ヶ月~3歳ごろの子どもの体・心・言葉の発達とは?
2歳半の発達の目安は?2歳6ヶ月~3歳ごろの発達チェックリスト
2歳半頃からは、自己主張がより強くなったり、色や大小・長短などの概念が分かるようになったり、友達と一緒にいて同じ遊びをするようになる時期です。運動発達においても、段差を転ばずに歩ける、ジャングルジムなどの遊具で遊べる、スプーンやフォークなどを使い分けることなどができるようになります。
2歳6ヶ月~3歳ごろの身長・体重
2歳6ヶ月~3歳ごろの身長・体重は以下が目安となっています。
・身長
男児:85.2~97.4cm/女児:84.1~96.3cm
・体重
男児:10.94~16.01㎏/女児:10.18~15.23㎏
・身長
男児:85.2~97.4cm/女児:84.1~96.3cm
・体重
男児:10.94~16.01㎏/女児:10.18~15.23㎏
2歳6ヶ月~3歳ごろの心と言葉の発達
赤、青、黄色などはっきりした色の区別が分ります。大きい小さい・長い短い・同じなどの概念が分かるようになって、形合わせのパズルなどもできるようになります。
大人の言うことになんでも「いや」という態度は、子どもによってはだんだん落ち着いてきますが、まだまだ「いや」と言うことも多いでしょう。
大人の言うことになんでも「いや」という態度は、子どもによってはだんだん落ち着いてきますが、まだまだ「いや」と言うことも多いでしょう。
2歳6ヶ月~3歳ごろの言葉とコミュニケーションの発達
友達とは平行遊び(一緒にいて同じ遊びをしていること)ですが、一緒に遊ぶようになり、友達の動きをまねしてふざけたり、ここにいない友達の様子を気にかけたりするようになります。自己主張は一層激しくなり、友達とおもちゃの取り合いなどのけんかもします。
少し前の記憶を思い出せるようになり、「○○ちゃん(自分のこと)、パパと公園行ったの」といったことを話すようにもなります。
少し前の記憶を思い出せるようになり、「○○ちゃん(自分のこと)、パパと公園行ったの」といったことを話すようにもなります。
2歳6ヶ月~3歳ごろの粗大運動の発達
デコボコ道や段差がある歩きにくい道も転ばずに歩いたり、平均台のような狭い台の上を横歩きしたり、20㎝くらいの高さならジャンプして飛び降りることができます。遊具を使った遊びでは、ジャングルジムによじ登り、鉄棒にぶら下がったり。三輪車などをこいで進むことができます。
2歳6ヶ月~3歳ごろの微細運動の発達
スプーンやフォークを使い分けて、ほとんどこぼさないで食べるようになります。クレヨンで形を描くだけでなく、「おはな」「ママ」「いぬ」など身近なものをイメージして描くようになります。
2歳代の排泄の発達
トイレトレーニングを始めるには、排泄をある程度ためてからできるようになること、言葉で体の状態を伝えるようになってできることの両方が必要で、体と言葉両方の発達が関係しています。このため、個人差は大きくありますが、だいたい2歳代ごろには、「おしっこが出そう」ということまで伝えられるようになり、多くの子どもがおむつを徐々に卒業します。ただ、2歳代では、小便はトイレでできても、大便はできないということも多いでしょう。間に合わないなどの失敗することはまだまだありますが、だんだんできるようになっていきます。
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通院の目安や、発達の遅れや育てにくさを感じた場合の相談の目安
もしかしたら病気なの?通院の目安
0~1歳代に比べて体力的に成長し、自己免疫も獲得していきます。それでも、保育園で流行するとインフルエンザ、RSウイルス、手足口病、アデノウイルス、胃腸炎などの感染症にはかかりやすいでしょう。外遊びが増えてくるにつれて、熱中症やしもやけといった、外気温の影響による症状も多くみられます。
こうした病気や症状は、治る病気です。体力がついてきた2歳児にとって、そのときは苦しいかもしれませんが、小児科を受診して安静にすれば、ほとんどは回復します。
ますます活発に体を動かすようになり、ころんだりぶつけたりといったケガも増えます。頭を打った、出血が止まらない、やけど、打ったところがひどく腫れる、などがあったら、すぐに受診しましょう。さらに、原因は病気でもケガでも、意識がない、呼吸がおかしい、痙攣を起こしているという場合には、救急医療に連絡してください。
また、今までできていたことができなくなったり、したがらなくなったりという場合には、かかりつけの小児科で、まずは相談してください。
こうした病気や症状は、治る病気です。体力がついてきた2歳児にとって、そのときは苦しいかもしれませんが、小児科を受診して安静にすれば、ほとんどは回復します。
ますます活発に体を動かすようになり、ころんだりぶつけたりといったケガも増えます。頭を打った、出血が止まらない、やけど、打ったところがひどく腫れる、などがあったら、すぐに受診しましょう。さらに、原因は病気でもケガでも、意識がない、呼吸がおかしい、痙攣を起こしているという場合には、救急医療に連絡してください。
また、今までできていたことができなくなったり、したがらなくなったりという場合には、かかりつけの小児科で、まずは相談してください。
発達に遅れがあると感じたら?専門家に相談する目安
2歳代は、自分の意志がはっきりしてきて、身体能力としてもさまざまなことができるようになります。それでも、自分が思ったようにできないことや、大人に制限されることに対して、怒り泣きするようなことはよくあり、イヤイヤ期と呼ばれる所以です。それでも、特に次のような様子がみられる場合、発達について少し気にかけたほうがいい状況かもしれません。
・癇癪
同じことにこだわって、何時間もその場を離れられないなど、手がつけられなくなるほどの癇癪を起こす。
・チック症、常同行動
自分の意志とは違う様子で体の一部が勝手に動いてしまうチックや、同じ場所でくるくる回っているといった常同行動がよくみられる。
・多動
興味があるものに突進してしまう、突然走り出す。頻繁に迷子になる。
・集団行動をしない、苦手
極端に人見知りで、児童館など同じところに何度通ってもなじめない。ほかの子どもの様子にまったく関心がない。ひとり遊びが多く、ごっこ遊びや見立て遊びをしない。
・夜泣き(夜驚症)
眠っているのに突然泣き叫ぶ、抱っこしても、水を飲ませようとしても、わけも分からず泣き続けて、本人も覚えていない。
・遊びたがらない
手が汚れることを極端に嫌がって、砂や粘土などで遊びたがらない。
こうした「様子が気になる」ことや「育てにくい」と感じることが多い場合は、一度発達相談で専門家に話をしてみるといいかもしれません。
・癇癪
同じことにこだわって、何時間もその場を離れられないなど、手がつけられなくなるほどの癇癪を起こす。
・チック症、常同行動
自分の意志とは違う様子で体の一部が勝手に動いてしまうチックや、同じ場所でくるくる回っているといった常同行動がよくみられる。
・多動
興味があるものに突進してしまう、突然走り出す。頻繁に迷子になる。
・集団行動をしない、苦手
極端に人見知りで、児童館など同じところに何度通ってもなじめない。ほかの子どもの様子にまったく関心がない。ひとり遊びが多く、ごっこ遊びや見立て遊びをしない。
・夜泣き(夜驚症)
眠っているのに突然泣き叫ぶ、抱っこしても、水を飲ませようとしても、わけも分からず泣き続けて、本人も覚えていない。
・遊びたがらない
手が汚れることを極端に嫌がって、砂や粘土などで遊びたがらない。
こうした「様子が気になる」ことや「育てにくい」と感じることが多い場合は、一度発達相談で専門家に話をしてみるといいかもしれません。
発達が遅れているかも?と思った時の相談先
自治体で行われる乳幼児健診は、1歳6ヶ月の次は3歳児健診となり、2歳代はありません。でも、もし発達の遅れが心配されるときには、かかりつけの小児科医でまず相談してみましょう。あるいは、次のような地域の相談窓口を活用しましょう。
保健センター
公的機関であり、健康や保育に関する地域の相談窓口のような場所です。各種の健診、発達相談などを行っています。引っ越したばかりなど、どこに相談していいか分からない場合にも地域医療とつながる最初の窓口となります。
児童発達支援センター
保健センターと同様に公的機関ですが、児童発達支援センターは子どもの発達支援に特化した窓口となります。発達相談をしたのちに、児童発達支援センターでもっと具体的な子育てについての相談などができます。
家庭でできること
イヤイヤ期への対応
あまりにいうことを聞かず、イヤイヤばかり言われると大人も疲れてしまうかもしれません。でもそこで感情的にならずに受け流すことも必要です。たとえば、着替えがイヤというときには、「どっちにする?」と選択肢を見せて子どもに選ばせたり、突然何かをさせるのではなく、「そろそろお水飲もうか」などと見通しが持てるような声かけをすることも大事です。
癇癪を起したとき
大切なのは𠮟らないことです。叱っても状況が悪化することはあっても、収まることはほとんどありません。まずは子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。寄り添うというのは、そのときのその子どもの気持ちを代弁することです。うまくできなくて怒ったら「おしかったね」、泣いていたら「かなしかったね」という具合です。「もう一回やってみようか」という誘いもよい方法です。ただ、こうしたことは、大人の側の心の余裕がないとできないものです。保護者だけで頑張ろうとしないで、保育園、児童発達支援センターなどで相談することが大切です。
まとめ
自分のしたいことと自分ができることのギャップから起こる「イヤイヤ期」真っただ中の2歳代。それだけ心身ともに成長している証でもあります。それでも、保護者として疲れ果ててしまうようならば、家族だけで解決しようとしないで、発達相談や地域の相談窓口をうまく活用して、早めに相談してみましょう。
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