場面緘黙娘、初対面の通級指導教室の先生に自分のことを話せる?入学から4年でたどりついた「学校での支援」への思い

ライター:まりまり
場面緘黙娘、初対面の通級指導教室の先生に自分のことを話せる?入学から4年でたどりついた「学校での支援」への思いのタイトル画像

現在小学6年生の次女。
2年生の3学期に場面緘黙(選択性緘黙)の診断を受けています。
次女は2年生で診断を受けましたが、その後、4年生の後半になってから通級指導教室(ことばの教室)を利用することになりました。
今回は、通級を利用し始める時の、担当の先生の次女への対応についてお伝えしたいと思います!

監修者室伏佑香のアイコン
監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

場面緘黙次女と通級指導教室(ことばの教室)の先生との最初の面談での心配事

まず、通級指導教室(ことばの教室)を利用するにあたって、次女と通級の先生と個別の面談をすることになりました。
場面緘黙の次女は、クラスメイトとは話せませんが、担任の先生とは必要最低限の会話をすることができ、なんとか自分の意思が伝えられます。
場面緘黙のある次女は、友達とは話せないが、担任の先生となら最低限の会話や身振り、頷きなどで意思表示ができる。決まっていることであれば発表できる。教室の中にいることはできる。
場面緘黙のある次女は、学校でどうやって過ごしている…?
Upload By まりまり
ただ、知らない先生だと、初めての面談でコミュニケーションをとるのはかなり難しいのではないか……と思い、心配していることを先生に話してみました。
場面緘黙のある次女との面談について、通級の先生に「初対面で言葉でのやり取りは難しいかも」と伝える母
通級の先生に「初対面で言葉でのやり取りは難しいかも」と伝えると…?
Upload By まりまり

先生からの提案

すると、先生のほうから「次女さん、タイピングはできますか?」との質問がありました。
次女はタイピングが得意で、少し自信を持っているので「もしかしたらパソコンを使ったほうが、やり取りがうまくいくかも……」と伝えたところ、必要であれば面談時にパソコンを使っていただけることになりました(そして実際使ってコミュニケーションがとれました!)。
場面緘黙のある次女はタイピングが得意なので、通級の先生との面談では、タイピングで意思疎通ができた
得意なタイピングでコミュニケーションができた
Upload By まりまり
さらに先生から
「面談で初対面だと緊張しちゃうと思うので、事前に一度顔を合わせておいたほうが良いでしょうか?」とのご提案があり、とにかく目立つのを恐れている次女のために、みんなに注目されにくい時間ということで、給食の準備の時間に、こっそり声をかけていただくことになりました。

こんなに考えてもらえるとは思っていなかった

こうして、先生と細かいことまでいろいろお話できたのは、
場面緘黙のある次女を担当する通級の先生から「次女さんが一番安心できる方法でやっていけたらと思ってます。お母さんのほうからもいろいろ教えていただけると助かります!」と言ってもらえた
「本人が一番安心できる方法で」と言ってもらえた
Upload By まりまり
と、言っていただけたことが大きかったと思います。
正直、ここまで次女や保護者の気持ちを考えて対応してもらえるとは思っていなくて驚きました。
次ページ「もっと早く学校での支援ができていれば…」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。