アトピー性皮膚炎とは?原因、初期症状、使う薬や治し方、発達障害との関係など
ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
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アトピー性皮膚炎は子どもの時期から発症することが多く、皮膚にかゆみを伴った湿疹などが生じる病気です。原因は遺伝などが考えられていますが、まだはっきりとは分かっていません。
アトピー性皮膚炎があることで、子どもが夜眠れなくなり成長や日中の活動に影響が出ることが考えられるほか、白内障などの合併症が生じる場合もあります。そのため、早めに病院を受診することが大事です。
この記事では、アトピー性皮膚炎の症状、原因、治療方法や発達障害との関係を解説します。
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
アトピー性皮膚炎とは?原因も解説
アトピー性皮膚炎とは、皮膚の上層にかゆみを伴う湿疹が慢性的に繰り返し生じる病気のことです。乳幼児期に生じて成長と共に症状が落ち着くことが多いですが、まれに成人してからも症状が表れる場合があります。
アトピー性皮膚炎の原因は遺伝などが挙げられていますが、まだ明確にはなっていません。さまざまな要因が絡んでいると考えられており、花粉症や喘息のある子どもや、家族にそのような症状のある子どもに発症することが多いことが分かっています。
発症すると皮膚に赤みのあるぶつぶつができたり、乾燥して皮膚がむけたりといった症状が表れます。強いかゆみが伴うため、子どもが皮膚をかいてしまうことで、症状が悪化することも多くあります。
アトピー性皮膚炎によるかゆみがあることで、子どもが夜眠ることができなくなり、身体の成長に影響が出たり、日中の園や学校での活動に影響が出ることも考えられます。また、顔に症状が表れている場合は、白内障などの合併症を発症することもあります。そのため、早めに病院を受診し、適切な治療で症状を改善させていくことが大切です。
アトピー性皮膚炎の原因は遺伝などが挙げられていますが、まだ明確にはなっていません。さまざまな要因が絡んでいると考えられており、花粉症や喘息のある子どもや、家族にそのような症状のある子どもに発症することが多いことが分かっています。
発症すると皮膚に赤みのあるぶつぶつができたり、乾燥して皮膚がむけたりといった症状が表れます。強いかゆみが伴うため、子どもが皮膚をかいてしまうことで、症状が悪化することも多くあります。
アトピー性皮膚炎によるかゆみがあることで、子どもが夜眠ることができなくなり、身体の成長に影響が出たり、日中の園や学校での活動に影響が出ることも考えられます。また、顔に症状が表れている場合は、白内障などの合併症を発症することもあります。そのため、早めに病院を受診し、適切な治療で症状を改善させていくことが大切です。
アトピー性皮膚炎と発達障害の関連性
発達障害のあるお子さんのいるご家庭の気になる「アレルギー事情」は?【アンケート結果】
発達ナビでは「わが家の「アレルギー事情」アンケート&エピソード募集!」としてアレルギーについてのアンケートを募集いたしました。今回はその結果をご紹介いたします。(2023年9月5日~9月7日までに実施/発達ナビ会員65名が回答)
「子どもに発達障害があり、なんらかのアレルギーがある」と答えた方が77%と一番多い結果となりました。多くのご家庭が発達障害とアレルギーに関して悩んでいるようです。
発達障害とアトピー性皮膚炎には関連性があるの?
実際にアトピー性皮膚炎がある子どもは、ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害を併存していることが多いと言われています。
発達障害のある子どもは感覚過敏などの特性が見られることが多く、アトピー性皮膚炎のかゆみに対して強い力でかいてしまうことがあります。そのことで、皮膚の傷が深くなり、治りが遅くなることもあると言われています。
そのため、アトピー性皮膚炎に発達障害が伴う場合は、子どもの特性に合わせた治療を行うことや、心理療法も組み合わせて行っていくことが大事と言われています。もし、アトピー性皮膚炎のほかに発達で気になることがある場合は、受診時にそのことも伝えるようにしましょう。
そのため、アトピー性皮膚炎に発達障害が伴う場合は、子どもの特性に合わせた治療を行うことや、心理療法も組み合わせて行っていくことが大事と言われています。もし、アトピー性皮膚炎のほかに発達で気になることがある場合は、受診時にそのことも伝えるようにしましょう。
アトピー性皮膚炎の症状とは?これは初期の症状?代表的な症状も解説
アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症することが多く、通常は生後4ヶ月未満から症状が表れてきます。
症状は早期(急性期)と慢性期(後期)といった時期によって異なっています。早期では、赤いじゅくじゅくとした発疹や水泡が生じ、1~2ヶ月続きます。慢性期では、かゆい部分をかくことによって皮膚が固くごわごわした状態になります。
年齢によって症状が表れやすい箇所が異なっています。乳幼児では顔から頭皮、首、手、足と広がっていき、年長の子どもや成人の場合は特定の場所に繰り返し表れ、特に首の前面、肘の内側、膝の裏が多いと言われています。
また、アトピー性皮膚炎には合併症が多いことでも知られていて、先ほど紹介した白内障のほか、掻いた傷口から細菌が入ることで感染症を引き起こすこともあります。ほかにも、アトピー性皮膚炎のある方が単純ヘルペスウイルスに感染すると、通常よりも重い症状が表れると言われています。
症状は早期(急性期)と慢性期(後期)といった時期によって異なっています。早期では、赤いじゅくじゅくとした発疹や水泡が生じ、1~2ヶ月続きます。慢性期では、かゆい部分をかくことによって皮膚が固くごわごわした状態になります。
年齢によって症状が表れやすい箇所が異なっています。乳幼児では顔から頭皮、首、手、足と広がっていき、年長の子どもや成人の場合は特定の場所に繰り返し表れ、特に首の前面、肘の内側、膝の裏が多いと言われています。
また、アトピー性皮膚炎には合併症が多いことでも知られていて、先ほど紹介した白内障のほか、掻いた傷口から細菌が入ることで感染症を引き起こすこともあります。ほかにも、アトピー性皮膚炎のある方が単純ヘルペスウイルスに感染すると、通常よりも重い症状が表れると言われています。
アトピー性皮膚炎の治療方法とは?ステロイドを使うの?
アトピー性皮膚炎の症状を改善するためには、ステロイドなどを用いた治療やスキンケア、悪化要因の除去などを行っていきます。
ステロイド外用薬が処方される?薬物療法について解説
アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド外用薬を用いた薬物療法がよく行われます。主にコルチコステロイドという種類のステロイドの軟膏を直接患部に塗っていき、皮膚の炎症を抑えていきます。コルチコステロイドには副作用もあるため、子どもの様子も見ながらほかの治療法に変更することもあります。
ほかの治療法としては、光線療法といって紫外線を照射していく方法や、内服薬、注射などを用いた治療法があります。治療は基本的には家庭で行っていきますが、症状が重い場合には入院する場合もあります。
ほかの治療法としては、光線療法といって紫外線を照射していく方法や、内服薬、注射などを用いた治療法があります。治療は基本的には家庭で行っていきますが、症状が重い場合には入院する場合もあります。
スキンケアはアトピー性皮膚炎に有効?
アトピー性皮膚炎の症状の改善や予防のためには、適切なスキンケアをしていくことも大事です。ここでいうスキンケアとは、皮膚を清潔にすることと保湿することを意味しています。
皮膚を洗う際には専用のせっけんを使用し、拭くときはごしごしとせずに軽くたたくように水分を取り、まだ湿っているうちに保湿剤を塗っていきます。
スキンケアをする際には以下のような点を心がけていきましょう。
・皮膚を洗う際に洗浄力の強いせっけんは避ける
・入浴は1日に1度にする
・皮膚を拭くときはごしごしとこすらずに、軽く叩くように水分を取る
・皮膚が湿っているうちに保湿剤を塗る
皮膚を洗う際には専用のせっけんを使用し、拭くときはごしごしとせずに軽くたたくように水分を取り、まだ湿っているうちに保湿剤を塗っていきます。
スキンケアをする際には以下のような点を心がけていきましょう。
・皮膚を洗う際に洗浄力の強いせっけんは避ける
・入浴は1日に1度にする
・皮膚を拭くときはごしごしとこすらずに、軽く叩くように水分を取る
・皮膚が湿っているうちに保湿剤を塗る
アトピー性皮膚炎の悪化因子の除去や対応
アトピー性皮膚炎には症状を悪化させる「悪化因子」と呼ばれるものがあり、それらを取り除くことも予防や改善のために大切です。
悪化因子にはダニやカビ、ほこり、ペットの毛、ストレス、風邪による体調不良などがあり、子どもによって何が因子となるか異なっています。
日常生活における悪化因子を取り除くには、以下のような対策が有効と言われています。
・熱湯を使って寝具を洗う
・ぬいぐるみやカーペットといったほこりなどが付きやすいものを取り去る
・ペットを飼わないようにする、飼っている場合は部屋を分けるなど子どもから遠ざける
・子どもがよく過ごす場所に空気清浄機を設置する
・湿気の多い場所に除湿器を設置する
・子どもの精神的なストレスを減らしていく
このように、アトピー性皮膚炎ではステロイドなどの薬物療法、スキンケア、悪化因子の除去を行いながら症状の改善を目指していきます。
悪化因子にはダニやカビ、ほこり、ペットの毛、ストレス、風邪による体調不良などがあり、子どもによって何が因子となるか異なっています。
日常生活における悪化因子を取り除くには、以下のような対策が有効と言われています。
・熱湯を使って寝具を洗う
・ぬいぐるみやカーペットといったほこりなどが付きやすいものを取り去る
・ペットを飼わないようにする、飼っている場合は部屋を分けるなど子どもから遠ざける
・子どもがよく過ごす場所に空気清浄機を設置する
・湿気の多い場所に除湿器を設置する
・子どもの精神的なストレスを減らしていく
このように、アトピー性皮膚炎ではステロイドなどの薬物療法、スキンケア、悪化因子の除去を行いながら症状の改善を目指していきます。
まとめ
アトピー性皮膚炎は皮膚にかゆみを伴う赤みのある湿疹などができる病気で、子どもに多く見られます。合併症が多いことでも知られており、皮膚をかくことで傷ができてほかの感染症や白内障などを発症することがあります。
また、発達障害と併存することもあり、その場合は感覚過敏の特性などによって、強くかいてしまうことも考えられます。
アトピー性皮膚炎は治療を行うことで症状を改善させることが可能な病気です。子どもに皮膚の赤みなど気になる症状が見られたら、早めに病院を受診するようにしましょう。
また、発達障害と併存することもあり、その場合は感覚過敏の特性などによって、強くかいてしまうことも考えられます。
アトピー性皮膚炎は治療を行うことで症状を改善させることが可能な病気です。子どもに皮膚の赤みなど気になる症状が見られたら、早めに病院を受診するようにしましょう。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。