増え続ける娘の「気になる行動」。夫婦で育児ノイローゼ気味に…私が発達相談を決めた理由

ライター:マミヤ
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わが家の自閉スペクトラム症(ASD)のある娘、しぇーちゃん(現在9歳)は1歳半健診で「要観察」になりました。私たちが住んでいるところでは、1歳半健診で要観察になった子どもには、2歳頃に保健所から発達について確認の電話がきます。でも私は娘が2歳になる前に「発達に不安があります」と保健所へ自ら電話をかけました。今回はその話を書こうと思います。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

1歳半健診で要観察になり、真っ先にしたこと

わが家の自閉スペクトラム症(ASD)のある娘、しぇーちゃん(現在9歳)が1歳半健診で要観察になった後、私が真っ先にしたのは「ネットで発達障害に関する記事やブログを読み漁る」ことでした。それまでもいくつかは見ていましたが、「1歳半健診 ひっかかる 発達障害」とか「子ども 自閉症度チェック」などのキーワードで検索して出てきたウェブサイトを、ひたすら読んでいたのです。

いろいろな情報に触れるうちに、娘にはADHDの要素も自閉スペクトラム症(ASD)の要素もある気がしました。また発語もほぼなく喃語ばかりだったので「知的障害の可能性もあるかも」と考えていました。

どんどん増える娘の「気になる行動」。純粋に育児を楽しめなくなり……

1歳半を過ぎた頃から、娘には逆さバイバイやクレーン現象が見られるようになりました。

はじめは、私の手を使って物を取ろうとしたりするのは、「娘の意思表示の方法」としか思っていませんでした。ところがある日、「クレーン現象は発達障害の子に見られることがある」ということを知り、こちらを全然気にかけず、手元だけ見てリモコンに私の指をひっぱる娘の様子を見て「そういえば、これってネットで見たクレーン現象だ!」と気づいた時は衝撃でした……。

気になれば気になるほど、娘のやることなすこと「これは発達特性によるものなの?」という考えが頭を占め、だんだんと娘へ向ける笑顔も減っていきました。

夫も育児ノイローゼ気味に。しかし「発達障害かも」と伝えると……

娘を可愛いよりも大変と言っていた夫。しかし「娘は普通なんじゃないか」と発達障害の可能性をすぐには認められない様子だった
娘を可愛いよりも大変と言っていた夫
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ちょうどその頃、育児に協力的だった夫が育児ノイローゼのようになっていました。娘は毎晩何度も泣き、日中は私と少しでも離れると泣き、出かければ多動と「帰りたくない」という癇癪で大変だったからです。夫は娘と2人で行くお出かけは断固拒否でした。

私はそんな夫に、娘が1歳半健診で要観察になったこと、もしかしたら発達障害があるかもしれないことを伝えました。不思議だったのは夫が「娘は普通なんじゃないか」と言ったことです。あんなに「育てづらい、可愛くない、2人で出かけられない」と言っているのに……。”親はすぐ子どもに障害があると認められない”とは聞きますが、まさに私たち親がその状態なんだなと客観視した瞬間でした。
次ページ「発達相談する決定打となったある出来事と、書籍との出合い」

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