不登校がきっかけで、自閉症と診断。言葉の遅れ、チックや繊細さ…それぞれ特性がある3人の子どもたちと向き合う日々【新連載】
ライター:ねこじま いもみ
はじめまして、ねこじま いもみです。3人の子どもたちと夫の5人で暮らしています。繊細な長女、ASD(自閉スペクトラム症)の長男、言葉がゆっくりな次男のことを過去や現在のことを交えて、これからたくさん書いていきます。よろしくお願いします。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
わが家の3きょうだいをご紹介!
はじめまして、「ねこじま いもみ」です。 わが家は3人の子どもたちと夫と私の5人家族です。
ブログやSNSなどで、特に長女や長男のエピソードを描く活動をしています。発達ナビではブログやSNSで描いていないような、発達障害に関する内容も紹介していけたらと思っています。
今回はわが家の子どもたちを紹介します。
・2012年生まれ 長女わっち(繊細)
・2014年生まれ 長男まっち(自閉スペクトラム症)
・2020年生まれ 次男おちび(言葉ゆっくり)
ブログやSNSなどで、特に長女や長男のエピソードを描く活動をしています。発達ナビではブログやSNSで描いていないような、発達障害に関する内容も紹介していけたらと思っています。
今回はわが家の子どもたちを紹介します。
・2012年生まれ 長女わっち(繊細)
・2014年生まれ 長男まっち(自閉スペクトラム症)
・2020年生まれ 次男おちび(言葉ゆっくり)
繊細な小5の長女「わっち」
長女は本当に成長の早い子でした。
月齢平均と比べて、歩行もおしゃべりも歯が抜けるのも、とにかく何もかもが早い。さらにおしゃべりも達者で、2~3歳ぐらいの頃には「大人っぽい考え方をするんだなぁ」と感じていました。
そして、赤ちゃんの頃はよく泣き、あまり寝ない子でした。
夜も何度も起きることがあり、それが年長まで続きました。11歳の今も夜中によく目を覚ましてしまうことがあります。
そんな長女をとても繊細な子と、私が感じたのは幼稚園の年少ぐらいからでした。
唇をかんだり、髪を抜いたり、チックがでたり……ストレスを感じると、そういった症状でよく表れることに気づきました。
月齢平均と比べて、歩行もおしゃべりも歯が抜けるのも、とにかく何もかもが早い。さらにおしゃべりも達者で、2~3歳ぐらいの頃には「大人っぽい考え方をするんだなぁ」と感じていました。
そして、赤ちゃんの頃はよく泣き、あまり寝ない子でした。
夜も何度も起きることがあり、それが年長まで続きました。11歳の今も夜中によく目を覚ましてしまうことがあります。
そんな長女をとても繊細な子と、私が感じたのは幼稚園の年少ぐらいからでした。
唇をかんだり、髪を抜いたり、チックがでたり……ストレスを感じると、そういった症状でよく表れることに気づきました。
長女が成長するにつれ、彼女の行動や言葉からも大人っぽさと同時に繊細な部分を、親としてより感じています。
長女は人の気持ちがよく分かり、私が考えもしないところまでよく考えているんだと思います。自分に関係のない場面でまで傷ついてしまったり……。そして、長女自身もそんな自分のことをよく分かっているようです。疲れた時には一人で黙々と絵を描くことが自分を癒す時間だそうです。
見守るところや手を貸すところを考えながら、スキンシップや話をたくさんすることなどを心がけています。
長女は人の気持ちがよく分かり、私が考えもしないところまでよく考えているんだと思います。自分に関係のない場面でまで傷ついてしまったり……。そして、長女自身もそんな自分のことをよく分かっているようです。疲れた時には一人で黙々と絵を描くことが自分を癒す時間だそうです。
見守るところや手を貸すところを考えながら、スキンシップや話をたくさんすることなどを心がけています。
自閉スペクトラム症の小3長男「まっち」
長男は現在小学3年生です。ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けたのは3年生の夏でした。
赤ちゃんの頃はあまり泣かず、声も小さくいつも寝ている……という静かな子でした。実はそれは先天性甲状腺機能低下症の影響だということが、生後1ヶ月ごろに分かったのです。現在経過は良好で投薬なしで年に一度検査に通っています。
長男は言葉も歩行も月齢平均くらいの発達でしたが、2歳ぐらいからこだわりの強さを感じるようになりました。
また、同じ直線を行ったり来たり走るという行動も始まりました。そして、人見知りで1人遊びが好きで、何かの世界に入り込みとても楽しそうという印象でした。
しかし、長男の行動に私が困るといったことは特になく、こだわりや行ったり来たりなども少しは気になるけど「子どもならではの行動なのかな?」と思っていました。
赤ちゃんの頃はあまり泣かず、声も小さくいつも寝ている……という静かな子でした。実はそれは先天性甲状腺機能低下症の影響だということが、生後1ヶ月ごろに分かったのです。現在経過は良好で投薬なしで年に一度検査に通っています。
長男は言葉も歩行も月齢平均くらいの発達でしたが、2歳ぐらいからこだわりの強さを感じるようになりました。
また、同じ直線を行ったり来たり走るという行動も始まりました。そして、人見知りで1人遊びが好きで、何かの世界に入り込みとても楽しそうという印象でした。
しかし、長男の行動に私が困るといったことは特になく、こだわりや行ったり来たりなども少しは気になるけど「子どもならではの行動なのかな?」と思っていました。
そんな手のかからないと思っていた長男に私が奮闘し始めたのは、年長になった頃に始まった、登園しぶりからでした。 とにかく激しくて……。
担任の先生からの助言もあり、年長の時に初めて受診をして発達検査を受けました。その時は、診断名はつかず「様子を見る形で大丈夫」と言われ……私は「考えすぎだったのかな」と思いました。
小学校に入学したあとも登校渋りがみられ、たびたび不登校に。語彙が発達してきたこともあって、長男が登校を渋る理由が小さい頃から感じていた常同行動やこだわり、感覚の敏感さ、集団行動の苦手さが関係してくることに明確に気づいていったのでした。
そして、小学3年生になり、もう一度受診をして発達検査を受けたところ、自閉スペクトラム症と診断されました。
今は長男のペースでいろんなことに取り組み、良いところが伸ばせるように試行錯誤の日々を過ごしています。
担任の先生からの助言もあり、年長の時に初めて受診をして発達検査を受けました。その時は、診断名はつかず「様子を見る形で大丈夫」と言われ……私は「考えすぎだったのかな」と思いました。
小学校に入学したあとも登校渋りがみられ、たびたび不登校に。語彙が発達してきたこともあって、長男が登校を渋る理由が小さい頃から感じていた常同行動やこだわり、感覚の敏感さ、集団行動の苦手さが関係してくることに明確に気づいていったのでした。
そして、小学3年生になり、もう一度受診をして発達検査を受けたところ、自閉スペクトラム症と診断されました。
今は長男のペースでいろんなことに取り組み、良いところが伸ばせるように試行錯誤の日々を過ごしています。