学校の先生が場面緘黙を知らない!?毎年繰り返す進級時の引き継ぎ問題、一発解決できたワケ
ライター:まりまり
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現在小学6年生の次女。
2年生の3学期に場面緘黙と診断されています。
毎年進級時には担任の先生も変わるため、その都度学校での支援について引き継ぎが必要でした。
ただ、担任の先生が場面緘黙について知らないことがほとんど。
今回は、小学校6年間、次女の進級時の引き継ぎをどうやっていたかについて書いていきたいと思います!
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
次女の場合、場面緘黙について知らない担任の先生がほとんどだった
場面緘黙疑いの1年生、診断された2年生から6年生の今まで、5名の担任の先生にお世話になってきた次女。その中で、場面緘黙について知っていた先生は、1年生の時の担任の先生だけでした。
この先生に、次女が学校で、クラスメイトと話せなかったり、動けなくなったりしてしまうこともあると教えていただき、スクールカウンセラーと面談をすることになりました。そこで次女は場面緘黙疑いとなり、その後の支援を始めていくきっかけになったので、その時の担任の先生にはとても感謝しています。
その後次女は転校し、現在の学校では、場面緘黙について知っている先生はいませんでした。
この先生に、次女が学校で、クラスメイトと話せなかったり、動けなくなったりしてしまうこともあると教えていただき、スクールカウンセラーと面談をすることになりました。そこで次女は場面緘黙疑いとなり、その後の支援を始めていくきっかけになったので、その時の担任の先生にはとても感謝しています。
その後次女は転校し、現在の学校では、場面緘黙について知っている先生はいませんでした。
進級時の引き継ぎは……?
次女が場面緘黙と診断された2年生の時、場面緘黙のことは担任の先生にお伝えし、進級時に学校へ提出する書類にも記載していました。しかし、3年生になって新しい担任の先生とお話ししたところ、場面緘黙についてご存じではありませんでした。
たまたまかな……? と思いましたが、4年生への進級時も新しい担任の先生は次女の場面緘黙について知らず、ここでやっと、「私のほうでなにかアクションを起こさないと、特性などについて自動でうまいこと引き継がれるわけじゃないのか……!」ということに気がついたのでした。
たまたまかな……? と思いましたが、4年生への進級時も新しい担任の先生は次女の場面緘黙について知らず、ここでやっと、「私のほうでなにかアクションを起こさないと、特性などについて自動でうまいこと引き継がれるわけじゃないのか……!」ということに気がついたのでした。
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その都度、担任の先生に私のほうから説明していた
この頃は通級指導教室(ことばの教室)なども利用していなかったので、学校とのやり取りは、ほぼ担任の先生のみと行うといった感じでした。そのため、進級時には、場面緘黙についての説明や、前年はどう配慮していただいていたか、今後どうしていきたいかなど、私のほうから担任の先生に直接お伝えし、相談する必要がありました。
……が、これがなかなか気をつかうものでした。どの程度お願いして良いのか、無理なことを言っていないか、先生はどのくらい理解があるのか、どう思っているのか、うるさい親と思われていないか……。
……が、これがなかなか気をつかうものでした。どの程度お願いして良いのか、無理なことを言っていないか、先生はどのくらい理解があるのか、どう思っているのか、うるさい親と思われていないか……。
なんとか、継続した支援にできないものかな……と思っていました。
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引き継ぎ問題、解決の糸口は……
この引き継ぎ問題が、通級指導教室(ことばの教室)を利用し始めたことで、一気に解決しました!
ことばの教室の利用時に、学校側で(保護者と相談のもと)個別指導計画を作成してくれました。そこには本人・保護者・担任の願いや年間指導目標、目標達成のための学習活動、その達成の状況や所見などが記載され、共有されます。
最初見た時に、個別指導計画の存在を知らなかったので、こんなことしてくれるんだ! と驚きました(と同時に、もっと早くこれに出合えていれば……! とも思いました……)。
さらに、ことばの教室の担当の先生からは「進級時、新しい担任の先生に、保護者の方から特別伝えておきたいことはありますか?」と聞いていただいて、今まで自分でやっていたことを考えると、本当に助かるな~とありがたさしかなかったです。
ことばの教室の利用時に、学校側で(保護者と相談のもと)個別指導計画を作成してくれました。そこには本人・保護者・担任の願いや年間指導目標、目標達成のための学習活動、その達成の状況や所見などが記載され、共有されます。
最初見た時に、個別指導計画の存在を知らなかったので、こんなことしてくれるんだ! と驚きました(と同時に、もっと早くこれに出合えていれば……! とも思いました……)。
さらに、ことばの教室の担当の先生からは「進級時、新しい担任の先生に、保護者の方から特別伝えておきたいことはありますか?」と聞いていただいて、今まで自分でやっていたことを考えると、本当に助かるな~とありがたさしかなかったです。
通級指導教室(ことばの教室)に通い始めてからの進級
次女が4年生の終わりから通級指導教室に通い始めて、5年生の進級時。新しい担任の先生も、次女の担任になるまでは場面緘黙について知らなかったそうですが、個別指導計画による引き継ぎだけでなく、事前に通級指導教室の先生と直接話してくださっていて、場面緘黙に関する知識がある状態でお話できたのでとてもやりやすかったです。
毎年進級の時には、「またいろいろ言わなくちゃいけない……」「かなり気をつかうな……」と負担を感じていましたが、進級時に連携をしていただけるようになったおかげで、このストレスから解放されました。また、今までの担任の先生がやってきてくださったことや、次女の状態を正確に次の担任の先生へ伝えられるようになったので、私にとっては良いことしかありませんでした。その後、5年生から6年生時の進級は、担任の先生が変わらなかったので、さらに助かる状況でした……!
このように切れ目のない支援を積み重ねてこられたおかげで、中学進学時にもとても役立ちそうで良かったです。
このように切れ目のない支援を積み重ねてこられたおかげで、中学進学時にもとても役立ちそうで良かったです。
執筆/まりまり
(監修:藤井先生より)
年度変わりの今の時期、来年度の先生にどのようにお子さんのことを引き継いだら良いのか、と悩まれている親御さんのヒントになるコラムをありがとうございます。就学前には、教育委員会に就学相談を受け、その際に就学支援シートを提出されてお子さんの様子を引き継がれる方もいます。次女さんの場合は、通級指導の先生作成の個別指導計画と、通級指導の先生と担任の先生が直接話されたのが良かったのですね。通級指導教室(東京都など一部の自治体では特別支援教室)・特別支援学級の先生、スクールカウンセラー、支援コーディネーターの先生と連携をとるのも良い方法です。また、医学的な配慮が必要な場合には、主治医意見書を学校に提出し、それを通じて学校と対話をするのも良いと思います。環境が変わっても、切れ目ないサポートがあるとお子さんも安心して過ごせますね。
年度変わりの今の時期、来年度の先生にどのようにお子さんのことを引き継いだら良いのか、と悩まれている親御さんのヒントになるコラムをありがとうございます。就学前には、教育委員会に就学相談を受け、その際に就学支援シートを提出されてお子さんの様子を引き継がれる方もいます。次女さんの場合は、通級指導の先生作成の個別指導計画と、通級指導の先生と担任の先生が直接話されたのが良かったのですね。通級指導教室(東京都など一部の自治体では特別支援教室)・特別支援学級の先生、スクールカウンセラー、支援コーディネーターの先生と連携をとるのも良い方法です。また、医学的な配慮が必要な場合には、主治医意見書を学校に提出し、それを通じて学校と対話をするのも良いと思います。環境が変わっても、切れ目ないサポートがあるとお子さんも安心して過ごせますね。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
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