1歳ごろに知的障害の症状は表れる?発達の遅れ、違和感、1歳半健診など

1歳ごろに表れる知的障害の兆候

ここでは、知的障害(知的発達症)のある1歳児に表れる症状について紹介します。1歳頃の赤ちゃんは簡単な言葉を発したり、一人でおもちゃ遊びをしたり、いないいないばあをして笑ったりといった様子が見られ、食事の面では離乳食から普通食へ変わり、スプーンも使えるようになってくる頃と言われています。

知的障害(知的発達症)のある子どもは以下のような様子が見られることがあります。
・おもちゃで遊ばない
・あまり笑わない
・あまり泣かない/いつも泣いている
・つかまり立ちをしない
・歩かない
・喃語を話さない
・保護者の言葉に反応しない
・かむ力が弱く離乳食が進まない
・全体的に発達の遅さが見られる

※上記は一例です

ただ、上記のような様子が見られるからといって、必ずしも知的障害(知的発達症)というわけではありません。赤ちゃんの発達は個人差があることや、ほかの病気や障害が背景にある可能性もあります。心配な様子がある場合は、後ほど紹介する相談窓口に問い合わせてみるといいでしょう。
参考:知的能力障害|MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/23-%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%A8%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E8%83%BD%E5%8A%9B%E9%9A%9C%E5%AE%B3
参考: 0歳児から2歳児の発達過程|東京都保健福祉局
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/pre_school/files/curriculum2/15_2_2_sankou.pdf

1歳半健診の内容は?発達の遅れを指摘されることはある?

保健センターで行われる乳幼児健診に1歳半健診があります。1歳半健診では子どもの発達について詳細な質問項目が用意されていて、発達が年齢相応かどうかを測ることができるようになっています。

1歳半健診における質問項目をいくつか抜粋して紹介します。
・絵本を見て知っているものをさしますか。
・周りの人の身振りや手振りをまねしますか。
・自分の好きなおもちゃで遊びますか。
・かんしゃくをよく起こしますか。
・手をひかれて階段を上がることができますか。
・手足の動きがぎこちなく突っ張った感じがありますか。
・鉛筆を持ってなぐり書きをしますか。
・スプーンを使って食事ができますか。
・大人の言う簡単な言葉が分かりますか。(おいで・ねんね・ちょうだいなど)
・何かに興味を持った時に、指さしで伝えようとしますか。
など

こういった項目にはい/いいえで回答していき、発話や人への興味、指さし、運動面などで発達の遅れが見られる場合は、医師からアドバイスなどがもらえることがあります。また、気になることがあれば保護者から医師や保健師などに相談することも可能です。
参考:乳幼児健診における標準的な項目一覧|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/001028426.pdf

1歳ごろに表れる知的障害の症状をチェック

1歳児知的障害(知的発達症)チェックリスト
1歳児知的障害(知的発達症)チェックリスト
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※発達や成長に加え症状や特性には、この時期大きな個人差があります。当てはまる反応や行動の数が多いからといって、すぐに知的障害(知的発達症)と診断されるわけではありません。

発達の遅れが気になる……どこに相談をすればいい?

普段の様子や周りの赤ちゃんと比較して、うちの子は発達が遅れているのではと心配な保護者もいると思います。また、1歳半健診では「様子見」と言われたが、やはり気になるという場合もあるでしょう。そういったときに相談できる窓口がありますので紹介します。

かかりつけの小児科
予防接種や健診で定期的にみてもらっているかかりつけの小児科にまずは相談しましょう。定期的にお子さんの発達をみてもらいながら、必要だと思われる福祉的な支援などについても相談してみても良いでしょう。


保健所/保健センター
保健所も保健センターも、地域における保健衛生を担当する専門機関です。子どもの発達に関しても相談でき、医師や保健師など専門的なスタッフが相談に対応しています。

児童相談所
18歳未満の子どもに関するさまざまな相談を受けつけている機関で、発達の遅れについても相談することが可能です。児童福祉司、児童心理司、医師、保健師などのスタッフが対応しています。

児童家庭支援センター
身近な地域で子どもに関する相談を受けつけている機関です。発達の遅れに関してもアドバイスがもらえるほか、児童相談所などと連携した対応も行っています。

児童発達支援センター
障害のある子どもが通いながら、日常生活や集団生活への適応を目指してさまざまなサポートを受けることができる場所です。児童指導員、保育士、医師など専門のスタッフもいて、発達の遅れなど気になることを相談することもできます。
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