GW明け、学校に行きたくない!?きょうだいの登校渋り、それぞれの理由と親の対応方法は【専門家のアドバイスも】
ライター:スパ山
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3人全員が発達凸凹があるわが家の子どもたち。中学1年生の長女「姉子」はASD(自閉スペクトラム症)、知的ボーダー、場面緘黙。小4の長男「ハジュ」はASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)。小2の次女「にの」は発達グレー。私、スパ山は3人の子育てに奮闘中の転勤族の母です。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
子どもだって連休明けはしんどい
この春から入学や進級で新しい環境に少し慣れてきたかと思った頃なのに、祝日や連休でリズムを崩されてしまうお子さんもいるのではないでしょうか。
わが家の子どもたちも、休み明けに学校に行きたくない!となってしまうことが多々あります。あんなに調子が良かったのに振り出しに戻ったようになってしまいます。今回はそんな登校渋りについてお話したいと思います。
わが家の子どもたちも、休み明けに学校に行きたくない!となってしまうことが多々あります。あんなに調子が良かったのに振り出しに戻ったようになってしまいます。今回はそんな登校渋りについてお話したいと思います。
休み明けの登校渋りは、一年を通してさまざまなタイミングで起こります。最初は五月の連休明けでした。やっと慣れてきたところに何日も休みが続き、生活リズムが崩れがちに。
連休中も規則正しい生活を送ればいいのかもしれませんが、ずっとキッチリ過ごすのはなかなか至難の業。母だって休みの日は朝寝坊したい(笑)
連休中も規則正しい生活を送ればいいのかもしれませんが、ずっとキッチリ過ごすのはなかなか至難の業。母だって休みの日は朝寝坊したい(笑)
子どもが行きたくないと思っている原因を探る
問い詰めるのではなく、何が引っかかって行きたくないのか、親も焦らずに余裕をもって子どもと話します。
わが家の長女「姉子」の場合は母子分離不安があり、私と離れることが怖くなってしまうのが原因です。そこで、休み明けに崩れてしまったときは母子登校をしています。教室まで一緒に登校して、下校まで一緒に過ごします。そして少しずつ離れて登校できるようにしていきます。
姉子はかなり強い不安があるので、このような方法を選択しています。現在中学生になりましたが、今まさに母子登校をしています。
わが家の長女「姉子」の場合は母子分離不安があり、私と離れることが怖くなってしまうのが原因です。そこで、休み明けに崩れてしまったときは母子登校をしています。教室まで一緒に登校して、下校まで一緒に過ごします。そして少しずつ離れて登校できるようにしていきます。
姉子はかなり強い不安があるので、このような方法を選択しています。現在中学生になりましたが、今まさに母子登校をしています。
長男「ハジュ」の場合は、長く休んだことにより、再び元のルーティンをこなすことが面倒くさくなってしまったようでした。そこで、ハジュが好きなイベントや授業の単元を休み明けに取っておいてもらうことにしました。
例えば、休み明けに工作がある、虫探しをする、などの「お楽しみ要素」を担任の先生と相談して調整してもらい、登校の意欲に繋がるようにしました。
あと、大好きな先生に「ハジュくんに会いたいから待ってるね」と連休前に声をかけておいてもらうのも効果的でした(笑)
例えば、休み明けに工作がある、虫探しをする、などの「お楽しみ要素」を担任の先生と相談して調整してもらい、登校の意欲に繋がるようにしました。
あと、大好きな先生に「ハジュくんに会いたいから待ってるね」と連休前に声をかけておいてもらうのも効果的でした(笑)
子どもの声を受け止める
さまざまな原因で(原因がないこともある)登校を渋っている子どもの気持ちを一旦受け止めて共感するのを心がけました。
それは、「学校行きたくない」なんて子どもから言われたら何があったのかと親は慌てて質問攻めしてしまいそうに。それでも、過度に心配せずに話してくれた気持ちを受け止めると、次に同じようなことがあっても子どもが心の中で抱え込むことなく話してくれます。
大人だって休み明けに仕事に行きたくないこともありますよね……。そんな時に「分かる、しんどいよね」と言ってくれるだけで「あ、この人には気持ちを伝えやすいな」と思えるのと同じなのかなと思います。
それは、「学校行きたくない」なんて子どもから言われたら何があったのかと親は慌てて質問攻めしてしまいそうに。それでも、過度に心配せずに話してくれた気持ちを受け止めると、次に同じようなことがあっても子どもが心の中で抱え込むことなく話してくれます。
大人だって休み明けに仕事に行きたくないこともありますよね……。そんな時に「分かる、しんどいよね」と言ってくれるだけで「あ、この人には気持ちを伝えやすいな」と思えるのと同じなのかなと思います。
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休んでもいい
もちろん、仕事や家庭の事情でなかなかそう簡単にはいかない場合もあると思いますが、登校渋りに繋がっている原因が解決しないうちは、休んでしまって家で楽しく過ごすのも一つの手だと私は考えています。
それは甘やかしているのではないですし、行き渋ったからすぐ休ませよう!というものでもありません。子どもにとっての安心は何なのかを考えて環境を整えるということだと思います。
原因もさまざまなので、決まった対応があるわけではない登校渋りですが、「大丈夫、きっとうまくいくし、家族はあなたの味方だよ」という想いを子どもたちに伝えていきたいです。
それは甘やかしているのではないですし、行き渋ったからすぐ休ませよう!というものでもありません。子どもにとっての安心は何なのかを考えて環境を整えるということだと思います。
原因もさまざまなので、決まった対応があるわけではない登校渋りですが、「大丈夫、きっとうまくいくし、家族はあなたの味方だよ」という想いを子どもたちに伝えていきたいです。
(執筆/スパ山)
(監修:初川先生より)
休み明けの行き渋りについて、お子さんそれぞれへの対応やその対応に際してのスパ山さんの思いのシェアをありがとうございます。いくつかとても大事なことがシェアされたと思うので振り返っておきたいと思います。まずは、担任の先生と行き渋りについて相談や連携ができているということ。母子登校にしても、休み明けの楽しみなことにしても、先生方との連携なくしてはできないことと思います。保護者として見取ったお子さんの気持ちを担任の先生などと共有し、できることを考え、提案されているのだと思いますが、そのあたりの打ち合わせ・調整が大事だなと感じました。
そして、「子どもの声を受け止める」こと。スパ山さんが書かれていたように、お子さんから「学校に行きたくない」と言われたら一大事で、慌ててしまう方もいらっしゃるかと思います。質問攻めにしたり、あるいは無理に頑張らせたり。保護者の方の心の動きとしては自然ですが、子どもの側からすると、つらいからそう言っているのに受け止めてもらえない、保護者を悲しませてしまったとますます追い詰められてしまう場合もあるでしょう。まずは受け止める。そのうえでどうするか考える。慌てふためいてしまいがちな方は、そう覚えておいていただければと思いますが、テニスのラリーのように来た球を打ち返すのではなく、一旦球を受け止める。その段階を挟むだけでもだいぶ違います。
最後にスパ山さんが書かれていた、家庭や仕事の事情によってできることには違いがあり、正解はないけれど、しかし「家族は味方」であるという思いを持つこと。それもまた大切なことです。お子さんの状況、理由もさまざまで、保護者の都合もさまざまなので、できることできないことが完全にケースバイケースです。誰かが無理をしてやったところでいいこともない(持続可能性が乏しい場合も多い)ので、手探りでやっていく面は多かれ少なかれあります。そうした場合、保護者が迷ったり悩んだりすることもあると思います。先生方やスクールカウンセラーなど近くの相談できる相手をぜひご活用いただければと思います。
休み明けの行き渋りについて、お子さんそれぞれへの対応やその対応に際してのスパ山さんの思いのシェアをありがとうございます。いくつかとても大事なことがシェアされたと思うので振り返っておきたいと思います。まずは、担任の先生と行き渋りについて相談や連携ができているということ。母子登校にしても、休み明けの楽しみなことにしても、先生方との連携なくしてはできないことと思います。保護者として見取ったお子さんの気持ちを担任の先生などと共有し、できることを考え、提案されているのだと思いますが、そのあたりの打ち合わせ・調整が大事だなと感じました。
そして、「子どもの声を受け止める」こと。スパ山さんが書かれていたように、お子さんから「学校に行きたくない」と言われたら一大事で、慌ててしまう方もいらっしゃるかと思います。質問攻めにしたり、あるいは無理に頑張らせたり。保護者の方の心の動きとしては自然ですが、子どもの側からすると、つらいからそう言っているのに受け止めてもらえない、保護者を悲しませてしまったとますます追い詰められてしまう場合もあるでしょう。まずは受け止める。そのうえでどうするか考える。慌てふためいてしまいがちな方は、そう覚えておいていただければと思いますが、テニスのラリーのように来た球を打ち返すのではなく、一旦球を受け止める。その段階を挟むだけでもだいぶ違います。
最後にスパ山さんが書かれていた、家庭や仕事の事情によってできることには違いがあり、正解はないけれど、しかし「家族は味方」であるという思いを持つこと。それもまた大切なことです。お子さんの状況、理由もさまざまで、保護者の都合もさまざまなので、できることできないことが完全にケースバイケースです。誰かが無理をしてやったところでいいこともない(持続可能性が乏しい場合も多い)ので、手探りでやっていく面は多かれ少なかれあります。そうした場合、保護者が迷ったり悩んだりすることもあると思います。先生方やスクールカウンセラーなど近くの相談できる相手をぜひご活用いただければと思います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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