自閉症娘、小学校は特別支援学級へ。心配だった入学式、学校生活、友達関係…ありがたかった配慮は?

ライター:マミヤ
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今回は娘のしぇーちゃん(ASD/自閉スペクトラム症、現在小学4年生)が、小学校の情緒障害特別支援学級に就学した時の話を書きたいと思います。

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

希望通り特別支援学級へ就学決定。入学前からさまざまな配慮が!

就学相談をへて、希望通り特別支援学級に就学したASD(自閉スペクトラム症)の娘。わが家の地域の小学校では春休みに事前面談がありました。ここで娘のサポートブックを持参して、娘の特性や得意不得意を伝えました。この時に「幼稚園で仲が良い子・仲が良くない子」を聞かれました。娘が「交流学級」で学ぶときのために、通常学級の教室にも娘の席が用意されるので、クラス分けでできるだけ配慮してくれる感じでした。また、入学式の数日前に入学式のリハーサルをしてもらったのですが、特別支援学級と通常学級の担任の先生とも顔合わせをさせてもらえました。式で座る場所も教えてもらい、娘もどんなところでどんな雰囲気でやるのかが分かり「入学式大丈夫!」と言っていました。もし通常学級に就学していたら、これらの配慮はこちらから希望しない限り、おそらくなかっただろうと思うので、 特別支援学級に入ることができて良かったと心から思いました。
入学式本番と同じ雰囲気を事前に見学させてもらえました
入学式本番と同じ雰囲気を事前に見学させてもらえました
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入学後、1番大変だったのは「荷物の重さ」。担任の先生との交換日記で相談すると……

登下校時の荷物が重すぎて、娘は一人で持つことができませんでした
登下校時の荷物が重すぎて、娘は一人で持つことができませんでした
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入学してすぐ、娘にとって1番大変だったことは、ランドセルや荷物を持って登下校することでした。娘は小柄なほうだったので、ランドセルを背負い水筒をかけ、手荷物を持って……本当に大変そうでした。しかも学校まで娘の足で徒歩35分。学校は山の上。行きは坂を登り階段を上り……登下校に付き添っていた私もしんどかったです……。結局手荷物などは私が代わりに持ちました。幼稚園の年長時に自分で荷物を持たせて徒歩で登園したり、登校練習はしていたつもりでしたが、小学生の荷物の重さは想像以上でした。「このままではいつまで経っても自分の荷物を持って登下校できそうにない……」私は特別支援学級の担任の先生に相談しました。

担任の先生とは交換日記で毎日やりとりをしていました。私は、娘には荷物が重すぎて自分で持てないこと、特に金曜日は持ち帰る物が多いうえに図書の時間があり、借りてきた本(2冊)も持ち帰らなくてはならず大人でもキツいと感じる重さになることを伝えました。

担任の先生はすぐに対応してくれて、宿題で使わない教科書を持ち帰らなくていいと娘に言ってくれました。さらに金曜日に借りた本はその日には持ち帰らず、次の週の月曜日に持ち帰ることにしてくれました。これで娘の荷物問題がすべて解決したわけではありませんでしたが、娘が1番しんどかった悩みに先生が助け舟を出してくれたことで、娘は担任の先生が一気に好きになりました。好きな先生が担任ということは、娘にとって学校へ通う大きな安心材料となっていたようです。
担任の先生に相談したらすぐ対応してもらえました
担任の先生に相談したらすぐ対応してもらえました
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入学前から気になっていたお友達関係。特別支援学級での休み時間の過ごし方は?

そしてもう一つ、特別支援学級に入って良かったのは、休み時間に一緒に遊ぶお友達ができたことでした。娘は、お友達との関わり方に苦手なところがあったのですが、皆分け隔てなく仲良く遊んでいました。遊び相手がいなくて1人になってしまう時には、先生がきっかけをつくってくれて遊びの輪に加わることができていたようです。休み時間であっても、先生が1人は必ず様子を見てくれていたそうで、もし何かあっても大きなトラブルに発展することもなく、友達との関わり方や遊び方を学んでいたように思います。小学生になり、お友達と仲良く遊べるのだろうか、休み時間に1人になってしまうのではないか……と不安だったので、その配慮はとてもありがたかったです。
昼休みは特別支援学級の友達と毎日外で遊んでいました
昼休みは特別支援学級の友達と毎日外で遊んでいました
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