知的障害息子「親なきあと」に備えた自立準備。中学からのレスパイト利用、ショートステイ…わが家の場合【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「レスパイト、短期入所」についてのエピソードをご紹介します】4歳で知的障害(知的発達症)と診断された現在33歳の息子がいます。中学生からレスパイトを利用し、20歳でショートステイに登録、現在はグループホームで暮らしています。今回はその経験をご紹介します。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
重度知的障害(知的発達症)息子のレスパイト、ショートステイの経験をご紹介します
4歳で知的障害(知的発達症)と診断された現在33歳の息子の母です。現在息子の知的障害(知的発達症)は重度判定で、グループホームで生活しています。息子は、真面目で、かつマイペース。今はすっかり大きくなりましたが、小さい頃はできないことも多く、悩んだこともありました。ですが、嘆くより「どうしたらできるようになるか」「こんなことができるんだ」と思うようにし、息子と一緒に成長してきました。
わが家では、中学生でレスパイトを初めて利用し、20歳でショートステイに登録、その後グループホームへ入所しました。この経験をご紹介します。
※レスパイトケア:日頃ケアを行っている保護者に息抜きを提供するため、代理の介護者が一時的にケアを行うこと
※ショートステイ:家庭において養育を受けることが一時的に困難となった児童について、児童養護施設などに入所させ、必要な保護を行うこと
わが家では、中学生でレスパイトを初めて利用し、20歳でショートステイに登録、その後グループホームへ入所しました。この経験をご紹介します。
※レスパイトケア:日頃ケアを行っている保護者に息抜きを提供するため、代理の介護者が一時的にケアを行うこと
※ショートステイ:家庭において養育を受けることが一時的に困難となった児童について、児童養護施設などに入所させ、必要な保護を行うこと
レスパイトの想定外のメリットは「送迎」でした
子どもが特別支援学校の中学部に進学した頃から、レスパイトを利用し始めました。利用前にはたくさんの書類を書く必要があったため大変でしたが、登録してよかったです。
もちろん自分の時間が持てるというのはありました。ですが、想定していなかったメリットは「送迎」。わが家が登録したレスパイト先は送迎も利用できたので、保護者が送迎しなければ行けない場面で、レスパイト先の送迎に頼ることができました。
例えば、息子の学校では、夏休みにプール活動がありました。スクールバスがある登校日は良いのですが、ない時は保護者が送迎する必要があります。私に用事があって送れないときは、レスパイトの送迎で学校まで送っていただきました。
この送迎には高等部でも助けられ、部活の迎えなどでも利用していました。
子どもの送迎というものは、送迎時間自体が短いものだとしても、丸1日仕事を入れることも難しくなるし、予定も立てづらいですよね。これを解決してくれるレスパイトの送迎には本当に助けられました。
もちろん自分の時間が持てるというのはありました。ですが、想定していなかったメリットは「送迎」。わが家が登録したレスパイト先は送迎も利用できたので、保護者が送迎しなければ行けない場面で、レスパイト先の送迎に頼ることができました。
例えば、息子の学校では、夏休みにプール活動がありました。スクールバスがある登校日は良いのですが、ない時は保護者が送迎する必要があります。私に用事があって送れないときは、レスパイトの送迎で学校まで送っていただきました。
この送迎には高等部でも助けられ、部活の迎えなどでも利用していました。
子どもの送迎というものは、送迎時間自体が短いものだとしても、丸1日仕事を入れることも難しくなるし、予定も立てづらいですよね。これを解決してくれるレスパイトの送迎には本当に助けられました。
「お守り」になったショートスティ
ショートステイには20歳の頃に登録しました。その頃、同居している義父が入院することになりました。身の回りの世話や、突発的に病院へ行くこともあるかもしれないと思い、1人で留守番ができない息子の預け先を確保しようと思ってのことです。
幸いにも1人で留守番をする場面はなかったのですが、「もしものとき」を考えるともっと早くから登録しておけばよかったと思いました。この時登録したことで、もしなにかあっても預け先があるという「お守り」として、私の安心材料になりました。
幸いにも1人で留守番をする場面はなかったのですが、「もしものとき」を考えるともっと早くから登録しておけばよかったと思いました。この時登録したことで、もしなにかあっても預け先があるという「お守り」として、私の安心材料になりました。