通園開始後しばらくして市の面談も

無事に通園がはじまると、しばらくして「加配についての市の面談」もありました。市の職員・園の先生・マユユと私とで、園での様子について話したり、マユユの様子を見てもらったり簡単な発達検査のようなやり取りも行いました。

家庭と園ではまた様子がちがうため、私が見ることができない園での様子(難しいこと)などは先生が伝えてくださいました。(実はこの時もマユユは、やはり状況が理解できていないため、途中で「帰る」と癇癪を起こして大変でした……。しかしそれも含め困難さを知ってもらう場だったと思います。)
園の先生と市の職員の方のお話を聞いていると、改めて「家庭では大丈夫だと思っていることも、園では難しいということがたくさんあるんだな」と思いました。
園の先生と市の職員の方のお話を聞いていると、改めて「家庭では大丈夫だと思っていることも、園では難しいということがたくさんあるんだな」と思いました。
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地域によって手続きは違うと思いますが、これは”加配が必要かどうかの判定”をするための面談だったのかと思います。これは年度ごとに行われるようです。

「加配が必要だと思っている」と伝えていたためか、入園してすぐからついてくださっている先生がいたのですが、この市の面談後、正式に判定がおり加配の先生として配置されたと説明を受けました。

加配保育中の様子

加配の先生は保育中、基本的にずっとマユユについていてくださいます。市の面談での判定によるのかもしれませんが、マユユの場合は一人に対して一人の先生がつきました。クラスの子たちと一斉に移動することができなくてもマユユのペースに合わせてくださるのですが、”無理強いはしないけど、できる時はいっしょに”という完全に別行動ではない点もうれしかったです。

加配つきで預けるにあたって、マユユの場合は誤学習しやすい点や注目行動が起こりやすい点について、療育の先生と相談した内容や対処法を特にしっかりお伝えしました。これは私自身が家庭でも難しさを感じている点であり、先生との生活でも重要になってくると思ったからです。それからコミュニケーションのきっかけになる“その時マユユがハマっているもの“についての共有もしっかりするようにしています。
園ではあくまで先生やお友だちとの生活なので、ずっと(療育的な)対応ばかり意識しなくて大丈夫です、実際の場面では先生の判断で大丈夫です、とお伝えしました。
園ではあくまで先生やお友だちとの生活なので、ずっと(療育的な)対応ばかり意識しなくて大丈夫です、実際の場面では先生の判断で大丈夫です、とお伝えしました。
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私自身もマユユとの生活には試行錯誤をたくさんしてきて、「対処法が分からない・この対応で合ってる?」ということがいつも不安でした。なのでマユユにはもちろん、先生にも少しでも楽しく過ごしてほしい気持ちがありました。それで結果的にマユユの心地よい居場所になるといいなと思っていました。

活動への参加はむずかしいことが多いけれど

園でイベントが行われた日のお迎えでは(参加は難しかっただろうか)と落ち込んでしまうのですが、「イベントのお部屋に一緒に入るところまではできましたよ!」「今日は最後までいられました!」など報告を受け、先生も諦めず、でもマユユや周囲のお友だちにも負担のないような形で臨機応変に動いていただけていることが伝わりました。
活動を嫌がったり切り替えられない様子のときに、園の環境とマユユの様子の両方を考えて”どういった対応ならできそうか”については加配の先生と話しています。
活動を嫌がったり切り替えられない様子のときに、園の環境とマユユの様子の両方を考えて”どういった対応ならできそうか”については加配の先生と話しています。
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マユユが拒否した場合も、先生がスモールステップで向き合ってくださっているようです。マユユも成長や経験にともない提案に応じることが少しずつ増えてきました。

また、加配や担任ではない先生方からも「今日マユユちゃん〇〇できていたんですよ!もう聞かれましたか?」とうれしそうに声をかけていただけることが何度もありました。ほかの先生も、他人事でなく見守ってくださっていることには胸が熱くなりました。
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