衣替えは鬼門!水、太陽の光もダメだった感覚過敏の長男。特別支援学級2年生になった今は
ライター:プクティ

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現在、小学2年生で特別支援学級に在籍している長男。小さい頃からさまざまな感覚過敏があったのですが、成長すると共に気にならなくなってきました。

監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
服の素材、肌触りにこだわる長男。衣替えの時期は特に大変で……
わが家の長男はASD(自閉スペクトラム症)の傾向があり、小学校では自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍しています。季節の変わり目になると思い出すのが、毎年の衣替えが大変だったこと。半そでから長そでに、また長そでから半そでに変更する際にはいつも嫌がり、慣れるまで時間がかかっていました。
長男は特に、半ズボンを履くのが本当に苦手でした。困ったことに、長男が通っていた児童発達支援では、運動の際は半ズボンに着替える決まりだったため、先生方も着替えに大苦戦していました。ほかには、服の素材にもこだわりがあり、ジャージ素材やつるつる、サラサラした生地は嫌がり、スウェットのような柔らかい生地の服を好んで着ていました。靴下も、つま先の切り返し部分の縫い目が苦手で、気持ちが不安定な時は特に、靴下を履くまでにものすごく時間がかかっていました。喜ぶだろうと思って買ったキャラクターものの靴下も、肌にあたる面に刺繍の糸が出ていたのが気になったのか、まったく履いてくれず……。いつもこんな調子だったので、長男が身につけることのできる衣服を探すのは、とても大変でした。
困りごとはほかにも!さまざまな感覚過敏
幼稚園や保育園に入る前の1~2歳くらいの時は、太陽の光が苦手でした。朝起きた時に眩しくて泣き叫ぶので、しばらくカーテンを開けられなかったり、車に乗った際に日が顔に当たるのが嫌で泣き叫んだりすることもありました。ほかにも、水が顔にかかるのも苦手で、シャワーが顔にかかると泣いてしまうので、お風呂の時は常にタオルを近くに置いていました。
成長とともに少しずつ改善
それらの症状が感覚過敏だと分からなかった時は、わがままを言ってぐずっているだけかと思い、つい怒ってしまったり、我慢させてしまったりすることも多かったのですが、発達障害の傾向があることが分かってからは、発達支援センターの指導員の方や児童発達支援の先生からアドバイスをいただき、長男が嫌がることはなるべく排除できるように工夫するようにしました。そうしているうちに、少しずつですが感覚過敏が改善していきました。
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