ADHDも?45歳目前で診断、服薬開始。ASD・双極性障害治療との両立で見えた新たな光

ライター:宇樹義子
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=65092001746

30歳を過ぎてからASD(自閉スペクトラム症)だと分かった私。二次障害としての複雑性PTSDの診断があり、双極性障害(双極症)の傾向も指摘されています。45歳を目前にしていた先日、なんとASDだけだと思っていた発達障害にADHD(注意欠如多動症)の傾向が併存していることが判明しました。今回はこの、ADHD(注意欠如多動症)の発覚と診断、治療開始についてお伝えします。

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監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。 1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。

30歳を過ぎて判明したASD(自閉スペクトラム症)

幼い頃から生きづらさを感じていた私ですが、学校の成績が良かったため、30年以上前で社会に発達障害についての情報が普及していなかった当時、私のASD(自閉スペクトラム症)の傾向には誰も気づきませんでした。

学校では「頭はいいけど変わった子、つきあいづらい子、できるはずなのに頑張らない根性なし」というような扱いを受け、いじめや、教師からの厳しすぎる指導などに苦しんでいました。

20代いっぱい、働こうとしても体調がついていかずに続けられず、準ひきこもり状態で過ごしました。30歳のときに危機感を覚え、この不調をなんとかしなければと、ある鍼灸接骨院に通い始めたのです。

そこで聴覚過敏と同時に「発達障害」の可能性があるのでは?と病院受診をすすめられたことからASD(自閉スペクトラム症)を自覚、32歳のときに診断を受けました。

ADHD(注意欠如多動症)が判明するまで

ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けた精神科ではエビリファイという薬を処方され、これがよく効いて、生活リズムが整いました。同時に福祉につながり、障害者手帳と障害年金を取得。治療や情報収集にお金がかけられるようになりました。30代後半には複雑なトラウマも自覚してトラウマ治療を受け、複雑性PTSDの診断も受けました。

40代、ずっとトラウマ治療を続けてきて、ずいぶん良くなった感じはあるものの、2024年あたりから「あと何か一押しが足りない」といった感じのところで足踏みが続いていました。

45歳目前で判明したADHD(注意欠如多動症)

診断を受けて以降、発達障害について発信したり情報収集する中でずいぶんとネット上で専門家とのつながりができたのですが、その中に有能な発達支援の先生がいました。

この春、たまたま機会があって、2025年の4月にこの先生に直接ご挨拶に行きました。そこでの会話の中でふと、「宇樹さんは見たところ、多動はないようだけど、注意散漫はあるような気がする」という話になったのです。

そこから、「確かに昔教習所に通ったときに運転適性検査で『注意力が非常に散漫』と書かれて驚いたことがあります。多動のないADHD(注意欠如多動症)で昔ADD(Attention Dificit Disorder)というのがあったけど、今どうなってるんでしたっけ」「今はADHD(注意欠如多動症)のサブタイプとして不注意優勢型ADHD(注意欠如多動症)という分類になっているはず」と展開。

もしかして私も不注意優勢型ADHD(注意欠如多動症)で診断が出るような傾向を持っているのかな? と思いながら帰宅し、調べてみたところ、「それって私じゃん!」というような特徴の人々についての情報がぞろぞろ出てくること出てくること。

それで、コンサータ登録医の資格を持っている専門医にかかることを決心しました。第三者情報として小学校時代の通知表も添えて説明してみたところ、「間違いなくADHD(注意欠如多動症)の傾向がある」として、不注意優勢型ADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。
次ページ「私の生きづらさを増していたADHD(注意欠如多動症)の傾向」

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