友だちに言い返せない…特別支援教室に通う小2息子、学校での「生き抜く術」が切なくて【臨床心理士の解説も】
ライター:taeko

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わが家には2人の息子がいます。長男のミミは現在小学6年生で、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されています。次男のふーは小学2年生で、診断は受けていませんが、ASD(自閉スペクトラム症)の特性が見られると専門家から指摘されています。今回は、次男ふーの学校生活で気になっている出来事についてお伝えしたいと思います。

監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
いやがらせ?次男をニヤニヤと見ているクラスメイトが……
診断はありませんが、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があると言われている小学校2年生の次男のふー。1年生の時から引き続き、週1回、2時間の特別支援教室に通っています。
6月頃のことです。下校時間、ふーを迎えに行くと、ふーの後ろにいたクラスメイトがふーのことをニヤニヤと見ていました。
帰り道が途中まで一緒のようで、歩きながら時々「ふーくん」と声をかけています。でもふーはその子のことを気にかけることなく、黙って歩いています。
すると突然、その子がふーのランドセルを舐めました。私はとっさに「ランドセルは汚いよ!」と、遠回しに舐めないほうがいいと言いました。その子はニヤニヤしたままでした。
あとになって、私は『相手に注意するだけで、ふーのことを守る言葉が言えなかった』と思い申し訳ない気持ちになりました。
6月頃のことです。下校時間、ふーを迎えに行くと、ふーの後ろにいたクラスメイトがふーのことをニヤニヤと見ていました。
帰り道が途中まで一緒のようで、歩きながら時々「ふーくん」と声をかけています。でもふーはその子のことを気にかけることなく、黙って歩いています。
すると突然、その子がふーのランドセルを舐めました。私はとっさに「ランドセルは汚いよ!」と、遠回しに舐めないほうがいいと言いました。その子はニヤニヤしたままでした。
あとになって、私は『相手に注意するだけで、ふーのことを守る言葉が言えなかった』と思い申し訳ない気持ちになりました。
翌日も例のクラスメイトがまた次男にちょっかいを出しているのを目撃し
翌日も迎えに行くと、また同じ子がふーの後ろにいて、ふーのランドセルを掴んで揺らしていました。私はふーを守らなければと思い、「嫌がっているからやめてね」と真剣に言いました。でも、その子はぽかんとした様子でした。
その後、ふーを迎えに行ってもその子がいることはありませんでした。
母としては切ない。「透明になること」で学校で自分を守っている次男
そんな様子を続けて見て心配になった私は、ふーに「学校でお友だちにちょっかいをだされたらどうするの?」と聞きました。
するとふーは「透明になる」と即答しました。
どうやら、学校では「待って欲しいとき」「困ったとき」などに、自分を守るために透明になっているそうなのです(自分がいないかのように反応をしない)。
学校でそんなつらい気持ちになっているんだな……と思うと切なく思いました。
するとふーは「透明になる」と即答しました。
どうやら、学校では「待って欲しいとき」「困ったとき」などに、自分を守るために透明になっているそうなのです(自分がいないかのように反応をしない)。
学校でそんなつらい気持ちになっているんだな……と思うと切なく思いました。
私は、スクールカウンセラーの先生との面談を予約し、ふーのことを相談しました。
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