【発達が気になる子との旅行】わが家は秋がベスト!パニック、迷子にも慌てない、ヒヤリ体験から見つけた3つの工夫

ライター:かし りりあ
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かしりりあです。発達障害のある子どもとの旅行には、楽しみな気持ちと同じくらい、たくさんの不安がつきまといますよね。いつもと違う環境での予期せぬ行動や、周りの人の気になる視線に、ハラハラドキドキの連続かもしれません。今回は、発達ゆっくりな3きょうだいを育てている私たちが、年に一度の家族旅行で大切にしていることや、ヒヤリとした体験から学んだ「具体的な対策」についてお話しします。

監修者初川久美子のアイコン
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
わが家の旅行のベストな時期
わが家の旅行のベストな時期
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工夫1:心穏やかに過ごすための「時期と曜日」の選び方

わが家が家族旅行に出かけるのは、必ず秋、そしてできるだけ平日を選ぶようにしています。一番の理由は、夏休みなどの繁忙期に比べて人が少なく、周囲の視線を気にせずに過ごしやすいからです。

わが家の長男・次男は知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)、三男も発達がゆっくりです。発達がゆっくりな3きょうだいは、事前に声掛けをしたり、写真や絵カードで伝えるようにしていても、実際に体験することが想像していたことと違うと、不安から大きな声を出したり、泣きだしたりすることもあります。そんなとき、周囲に人が少ないというだけで、親である私たちは精神的に少しゆとりができるのです。

工夫2:「パニックはあって当然」と思うだけで、親も楽になる

そして旅行先では「多少のパニックはあっても当たり前」という心づもりでいます。

言葉で自分の気持ちを説明することが難しい子どもたちですが、最近は何が嫌か分かりやすくなってきたため(音が嫌なら耳をふさぐ、怖いと感じている時は目線が下になるなど)、そのサインを見つけたら、苦手な場所には立ち寄らなかったり、足早に通り過ぎたり。とはいえ、私たち親も無理はしません。「できる範囲で、できるだけの工夫をする」というスタンスを大切にしています。
特に長男は疲れが出やすいため、様子をよく観察しています
特に長男は疲れが出やすいため、様子をよく観察しています
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工夫3:旅の合言葉は「行けたらラッキー」

そして、旅行で最も大切にしているのが、「予定を詰め込みすぎない」ことです。
当日の子どもたちの様子を見ながら、「今日はどこに行く?」「何をする?」と夫婦で相談して決めています。不穏な状態が続くときには買い物を早めに切り上げたり、車に戻って休憩したりすることも。「せっかくの旅行だから」と計画をきっちり立ててしまうと、変更になったときにガッカリしてしまうため、特に夫婦で行きたいなと思っているところについては「行けたらラッキー」くらいの気持ちでいるようにしています。
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