中学は「心機一転」のはずが……10日で再び不登校

中学は心機一転と思い、学区外の中学校を選択しました。学校選択制度が導入されていたのを利用したのです。でも、わずか10日ほどで不登校に。

自分でも原因はよく分からなかったのですが、今思い返すと、当時は未診断でしたが発達障害の特性が少しずつ表に出てきていたように思います。小学校での不登校を引きずっていたのかもしれません。両親は今回も私を責めることなく、静かに受け入れてくれました。

中学3年生の3月上旬に見学にいった通信制高校

第一志望の公立高校に不合格になった後、3月上旬という遅い時期に通信制高校とサポート校の見学に行きました。通信制高校で目にしたのは、生徒も教職員も皆が「こんにちは‼」と積極的に挨拶をしてくれる光景でした。校舎の清掃も行き届いており、校則もきちんとしていて制服もある。
「ここなら私にも居場所があるかもしれない」
そう思えたのが、この学校を選んだ決め手でした。入学後、先生方が挨拶と清掃をとても大切にしていることを肌で感じました。それは、これまで経験したことのない、温かい学校環境でした。
ここなら私にも居場所があるかもしれないと思えた環境
ここなら私にも居場所があるかもしれないと思えた環境
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「恩師」と呼べる先生たちとの出会い

通信制高校での3年間は、私にとって人生を変える時間でした。

もちろん人間関係のトラブルはありました。友人との距離感に悩んだり、それが原因で教室に入れない時期もありました。でも、行き渋りすることはなく、最後まで通い続けることができました。一番の収穫は、「恩師」と呼べる先生方に出会えたことでした。担任は毎年かわりましたが、今も高校2年生と3年生の時の担任たち、そして一番お世話になった先生は学校に残っていて、文化祭に顔を出すのが毎年の楽しみです。

通信制高校でなければできない経験もたくさんありました。授業で沖縄の三線に触れたり、裁判の傍聴に行ったり、宿泊スクーリングも含め、本当に充実した3年間でした。
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