【小学生】発達障害の子の「投薬」問題、エビリファイやコンサータ、メラトベルなど薬の飲み合わせや併用について【専門家Q&A】

ライター:発達ナビ編集部
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専門家Q&Aとは、読者の方からの質問に対して専門家が回答するコーナーです。このコラムでは、「生活習慣・体調管理」の悩みについて発達に特性があるお子さんの保護者の皆さんから寄せられた切実な相談と、それに対する専門家のアドバイスをピックアップしてまとめました。

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監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。

専門家Q&Aに寄せられた「服薬について」の悩みとは?

専門家Q&Aとは、読者の方からの質問に対して専門家が回答するコーナーです。このコラムでは、「服薬」の悩みについて発達に特性があるお子さんの保護者の皆さんから寄せられた切実な相談と、それに対する専門家のアドバイスをピックアップしてまとめました。

日々の体調管理や服薬については、保護者の皆さんが最も神経をつかう部分だと思います。特に発達の特性があるお子さんの場合、感覚の違いや薬の相性など、一般的な育児書通りにはいかないことも多いもの。ここでは、服薬の細かな疑問など、家庭での「困った」を解決するための具体的なヒントが満載です。

薬の飲み合わせや副作用についてのQ&A

Q:アリピプラゾール(エビリファイ)の飲み合わせ

ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)がある小3の息子がいます。学校で教室から飛び出して行くことも多く、易刺激性治療としてアリピプラゾール(エビリファイ)を服用しはじめました。今後、もしADHDによる多動や不注意を抑えるために薬を追加する場合、どんなことに気を付けたらいいでしょうか。薬の飲み合わせなども心配です。また、減薬する場合はどんなふうに判断するかについても気になっています。
※投薬については自己判断をせずに必ず主治医に相談をしてください。

Aアリピプラゾール(エビリファイ)は易刺激性の改善に有効ですが、副作用として眠気やだるさが出ることがあります。今後、ADHDの症状に対して薬を追加する際は、まずエビリファイによる副作用の有無を確認し、眠気のある場合は同様の副作用を持つ薬の併用を避けるよう注意が必要です。減薬は、情緒や行動が安定し落ち着いている長期休みなどに行うことが多く、タイミングの見極めが大切です。副作用がある場合にも減薬ないし、内服中止とします。いずれの場合も、主治医と十分に相談しながら慎重に進めていきましょう。
(藤井 明子 先生(小児科専門医 /小児神経専門医/てんかん専門医/どんぐり発達クリニック院長)ご回答)
専門家Q&A「アリピプラゾール(エビリファイ)の飲み合わせ」
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/202028

Q:抗うつ薬とコンサータの併用

小5の娘にはADHD(注意欠如多動症)があり、医師よりコンサータを処方されています。最近不登校などもあり、二次障害として抑うつ・不安感などがあり心配です。調べたところ抗うつ薬とコンサータの併用は注意が必要とのことでしたが、具体的にどのような注意が必要なのでしょうか。
※投薬については自己判断をせずに必ず主治医に相談をしてください。

AコンサータはADHDの注意力や集中力を高める薬ですが、まれに不安感を強めることがあります。不登校や抑うつ、不安などの症状に対しては、まず生活リズムを整え、心理的な負担を整えることが大切です。治療目標をどこに見据えるのかを主治医と相談し、まずは抑うつ、不安の症状の軽減を第一目標にするのであれば、一時的にコンサータを休薬し、環境調整と抗うつ薬による治療を行いましょう。コンサータとの併用自体は可能ですが、焦燥感が強まることもあるため、丁寧に観察しながら調整を行います。
(藤井 明子 先生(小児科専門医 /小児神経専門医/てんかん専門医/どんぐり発達クリニック院長)ご回答)
専門家Q&A「抗うつ薬とコンサータの併用」
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/202057

Q:抗てんかん薬とADHD治療薬

小2の息子がいるのですが、最近ADHD(注意欠如多動症)と診断をされました。幼少期からてんかんがあり抗てんかん薬を服薬しています。てんかんがある子どもがADHD治療薬を服用する場合、気を付けることはありますか?
※投薬については自己判断をせずに必ず主治医に相談をしてください。

A抗てんかん薬とADHD治療薬を併用する場合には、発作への影響を慎重に見極めることが大切です。コンサータやアトモキセチンは多くの場合、適切に使えば併用できますが、まれに発作の頻度が変化することがあります。そのため、服用開始した後は、発作の有無を注意深く観察する必要があります。インチュニブは発作への直接の影響はありませんが、副作用の眠気やだるさから発作への影響がないとも限らないので、開始後は発作の変化を見守りましょう。
(藤井 明子 先生(小児科専門医 /小児神経専門医/てんかん専門医/どんぐり発達クリニック院長)ご回答)
専門家Q&A「てんかん薬とADHD治療薬」
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/202565

Q:メラトベルと抗不安薬

小学4年生の息子には睡眠障害があり、なかなか眠れないのは本人も家族もつらさがあったため、医師よりメラトベルの服用を勧めていただきました。
睡眠障害に加えて、息子はもともと不安感がかなり強く、日中も学校のことなどで緊張していることが多いのが、親としてずっと気になっています。
今はまだですが、もし今後この不安感を和らげるためのお薬(例えば、抗不安薬のようなもの)も処方してもらう場合、先に飲み始めるメラトベルとの飲み合わせは大丈夫なのでしょうか?もし、メラトベルと併用するときに特に注意が必要な『不安のお薬』の種類などがあれば、知りたいです。

※投薬については自己判断をせずに必ず主治医に相談をしてください。

Aメラトベルは体内時計を整える作用を持つメラトニン製剤です。併用禁忌薬はフルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール、ルボックスなど)があり、この薬とは一緒に使えません。ベンゾジアゼピン系などの抗不安薬では眠気やふらつきがでることがあるため量の調整が必要です。SSRIなどの抗うつ薬を使用する際も、入眠リズムの変化に注意して観察し、主治医と相談しながら慎重に進めていきましょう。
(藤井 明子 先生(小児科専門医 /小児神経専門医/てんかん専門医/どんぐり発達クリニック院長)ご回答)
専門家Q&A「メラトベルと抗不安薬」
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/202862

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※この記事は、AIの支援を受けて作成されました。記事の公開にあたっては、発達ナビナビ編集部が編集・校正・校閲を行っています。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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