「正しいコミュニケーション」よりも「楽しいコミュニケーション」を大切に

TRPGを遊んだあとに子どもたちから返ってくるのは、「うまく話せた」よりも「面白かった」「笑った」「またやりたい」という言葉です。発達障害の子ども・若者たちは「コミュニケーションが苦手」と言われがちですが、決して他者とのやり取りが嫌いなわけではありません。ただ、これまでの対人関係の中でネガティブな経験を積み重ねてしまい、他者や集団と関わることに不安を感じてしまったり、避けるようになったりすることがあります。

だからこそ、TRPGなどの余暇活動の場では「正しいコミュニケーション」よりも「楽しいコミュニケーション」を大切にしたいと思っています。一緒にTRPGを遊ぶ中で、物語を通じて他者とつながり、自発的な会話が増え、その子の「世界」も、少しずつですが、着実に広がっていきます。そのプロセスを、これからも丁寧に言葉にしていきたいと思います。
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https://h-navi.jp/column/article/35030922
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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