【実体験】低身長、重い生理、重度扁平足…発達障害の娘に潜む「身体のサイン」を見逃さない。わが家の受診奮闘記

ライター:ゆたかちひろ
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大阪で暮らすアラフィフおばちゃん、ゆたかちひろです。私自身、ADHD(注意欠如多動症)の診断を受けています。2026年現在、大学生の長男と中学3年生の次女はADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)です。次女が小学生の頃に発達障害の診断を受けてから月日は流れ、とうとう中学も卒業です。無事行きたかった高校にも合格したのですが、病院通いは増える一方です。

監修者藤井明子のアイコン
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。

発達障害で受診したときに指摘された低身長

以前もコラムで触れたのですが、次女が発達障害のために受診した病院で低身長を指摘されました。先生のお話では、やはりほかにもそういったケースを診られたことがあるようで、そのまま内分泌科を受診するように予約を案内され、一泊の入院検査などもして成長ホルモンがまったく出ていないと診断されました。

同時期に、学校の検診でも引っかかっていたのですが、もし発達障害の受診がなければ、ここまでスムーズに治療に繋がっていたかどうかは分からないです。やはり、お医者さんに診てもらうのは大事だなと実感しました。

低身長の検査の中で気になることがありました。下垂体が通常よりも小さいという指摘です。「下垂体が原因で成長ホルモンが出ていないのかどうかは分からないが、今後経過観察は必要」と言われました。そのときはピンとこなかったのですが、あとで調べると、副腎皮質ホルモンの分泌や甲状腺ホルモンにも影響するかもしれないので、それらのホルモン分泌で問題が起きれば将来的に慢性的な病気に繋がる可能性があるようです。

もし、低身長で引っかからなかったら、将来、大きな病気になって初めて異変に気がついていたかも知れません。そう思うと、検査って大事ですね。
低身長の検査の中で「下垂体が通常よりも小さい」という指摘が
低身長の検査の中で「下垂体が通常よりも小さい」という指摘が
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日常生活を少しでも楽にするために

成長ホルモンがまったく出ていない、という診断から治療を開始した次女ですが、女性ホルモンについては特に問題ないとのこと。年齢的に生理が来てもおかしくはないと言われた通り、引き続き成長ホルモンの治療を続けながら過ごしていたら、普通に生理が始まりました。
ところが、次女は生理痛が重く、学校に行けない日が何日もありました。経血量も多く、明らかにしんどそうです。ただでさえ、成長ホルモンの注射を自宅で毎日やらなくてはいけなかったり、ADHD(注意欠如多動症)の影響で日常生活を送るにも人一倍努力を要する生活です。ここに重い生理まで加わったら、まともに学校に行ける日がもっと減ってしまいます。

そこで、以前から私が通っている婦人科の先生が出してくれている薬のことを思い出しました。
私は子宮腺筋症で投薬を受けているのですが、その薬はお医者さんいわく「月経困難にも初潮から閉経まで使えるお薬ですよ」とのこと。
早速次女を連れて受診したところ、問診だけで処方してもらえました。副作用で眠くなるので、通常の半量で続けていますが、それだけでかなり楽になったようでした。
婦人科の先生に娘の状況を説明すると……
婦人科の先生に娘の状況を説明すると……
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増え続ける次女の診察券

小さな頃からアトピーもあり、綿の下着を選んだり、ナチュラルクリーニングに切り替えるなど工夫はしていますが、定期的に皮膚科にも通っています。定期で通う病院、診療科がどんどん増えていきます(笑)。

ADHD(注意欠如多動症)に多いと言われる「歯磨きを嫌がる」のおかげで歯医者にもマメに通わないといけませんし、とうとう眼鏡も必要になって、眼科デビューも。一時期はアレルギーがひどくなって喘息予備軍と診断され、吸入薬をもらいに小児科に通っていたこともあります。もはや、診察券でカードゲームができそうな勢いで増えていきます。そこにもう1枚追加されたのが「整形外科」です。

以前から頻繁にねんざをしていて、近所のおじいちゃん先生の病院へ通っていたのですが、最近夫がぎっくり腰でお世話になった新しい整形外科がとても良かったので、今回の次女のねんざではそちらに行ってみることにしました。

そして、ねんざを診てもらったときに初めて「すごい、重度の扁平足ですね。今までどこの病院でも何も言われなかったですか?」と言われました。そこで受けた説明で、扁平足は治療が必要なものなんだと初めて知りました。
定期で通う病院が増えるばかり。もはや、診察券でカードゲームができそう!?
定期で通う病院が増えるばかり。もはや、診察券でカードゲームができそう!?
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治療用装具をつくって、学校にはブーツで行くことに

扁平足は「足の裏が平たいだけで、何がそんなにだめなんだろう?」程度の認識だったのですが、放置すると足首や関節に負担がかかり、酷くなると中年ぐらいで杖が必要になることもあるのだそう。それは困る!と、ことの重大さを痛感しました。とにかく治せるなら今のうちに、ということで、早速「靴の中敷き、インソールタイプの矯正用装具」をつくることになりました。

「いったん自己負担になります」と言われ「はい!」と気軽に考えていたのですが、足の型取りをした当日に値段を聞いたところ、4万円近くして驚きました!思わず「カード使えますか……?」と聞き返しましたよね。カード払いができたので無事に支払えましたけど(笑)。

この費用は後日、加入している健康保険から7割分の払い戻しを受け、さらに大阪市は乳幼児医療費助成制度によって残りの自己負担分も助成される仕組みです。そのための申請が必要なのですが、これがすごく面倒で……。でも4万円自己負担はさすがに無理です。自己負担は500円で済むので、申請作業を頑張りました。

矯正用のインソールを入れると土踏まずが持ち上がる分、足首がグラつきやすくなるため、指導されたのは「トレッキングシューズのように足首を固定できる靴」でした。

でも日常でトレッキングシューズを毎回脱ぎ履きするのは大変です。障害者用の専用靴などは「見た目がダサい、嫌だ」と拒否。ところが、革のブーツの写真を見せたらすっかり一目惚れして「このブーツなら毎日履きたい!」と。結局、3万円ぐらいのブーツを購入しました……。学校へは装具の書類などを提出し、式典以外の通常登校ではブーツの着用を認めてもらえました。つい先日受かった高校でも「異装届」を出せば大丈夫と言われました。次から次へとケアが必要なところが見つかる次女の身体……もう、これ以上診察券が増えないことを祈るばかりです。

執筆/ゆたかちひろ
苦労の末に、扁平足の困りごとをカバーするお気に入りの一足に出合えた!
苦労の末に、扁平足の困りごとをカバーするお気に入りの一足に出合えた!
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監修者コメント 藤井明子先生(小児科医)

コラムを拝読し、さまざまな診療科を受診しながら娘さんの体調を丁寧に見守ってこられたゆたかちひろさんに、まず「お疲れさまです」とお伝えしたいと思いました。複数の医療機関を受診することは、時間的にも気持ちの面でも大きなご負担だったのではないでしょうか。

子どもの身体は成長とともに変化していくものです。その変化を見逃さず、タイミングを逃さず受診されていることはとても大切なことだと感じました。ゆたかちひろさんのまめなケアが、娘さんがこれから心身ともに健康に過ごしていくための大切な土台になっていくのだと思います。素敵なコラムをありがとうございました。(監修:小児科医 藤井明子先生)
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030930
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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このコラムのコメント1件
YOSHIMIさん
2026/04/04 18:42
まさに私も、同じくです。。。
じんましんで皮膚科
偏頭痛で頭痛外来
認知行動療法
発達担当医
双極性障害担当医
正常眼圧緑内障で眼科
障害者歯科
甲状腺腫瘍の定期検査
年々、通院が増え、毎年の医療費は私だけでもとんでもない額に。。。
更に、本当は生理不順な状態は、要受診対象ですが…婦人科がいろいろあってトラウマで、生理不順よりも心の安定!重視できてます
勿論飲んでる薬も常用から頓服まで、いろいろあるので、管理も大変です
これも発達障害あるあるなのかな?

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