【わが家のセレモニー大作戦】感覚過敏がある子の卒園式。1か月で蝶ネクタイを締められるようになった方法は?
ライター:マミー・マウス子ビッツ
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中度知的障害(知的発達症)の息子とつおを育てるマミー・マウス子ビッツです!
卒入学シーズンが到来しましたね。今回は息子の卒園時のセレモニー服問題をお話しします!
監修: 新美妙美
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 特任助教
2003年信州大学医学部卒業。小児科医師として、小児神経、発達分野を中心に県内の病院で勤務。2010年信州大学精神科・子どものこころ診療部で研修。以降は発達障害、心身症、不登校支援の診療を大学病院及び一般病院専門外来で行っている。グループSST、ペアレントトレーニング、視覚支援を学ぶ保護者向けグループ講座を主催し、特に発達障害・不登校の親支援に力を入れている。
多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」の制作スタッフ。
かっちりした服なんて着ていられない息子
現在、特別支援学校の小学部に通う中度知的障害(知的発達症)の息子とつおには感覚過敏があり、普段は襟元が詰まったシャツや窮屈な服、パリッとした素材の服は苦手で身につけることがありませんでした。もちろんセレモニー服などもってのほか。保育園の卒園式を目前に控え、母である私はそんなとつおになんとかオシャレを決め込んで卒園式に臨んでほしかったのですが、ただでさえたくさんの保護者たちが揃う場で泣いてしまうことが予想され途方に暮れていたわけです。そんな中、通っていた児童発達支援施設の作業療法士さんからうれしいアドバイスが。そのアドバイスとは、見通しが立たない不安を解消し着心地の悪さになれるために、1か月前からリビングなどよく目につく場所にセレモニー用の衣装を飾っておくこと。はじめは数分間からチャレンジさせて徐々に試着時間を伸ばしていく、というものでした。さっそく、わが家のセレモニー大作戦が始まりました!
さっそく作戦実行!
セレモニー服はあらかじめ知人のお下がりがあったので、試しに着せてみるとジャケットは羽織った瞬間に暴れて脱ぎ捨ててしまいました。とつおは感覚過敏に加えとても暑がりさんなので、これは早々にあきらめました。代わりに比較的着心地の良さそうな、ゆるめサイズのベストを購入。シャツもストレッチ感のある素材のものを新たに探し、ボトムスは遠目に見るとパリッとしている風合いの、実は伸びる素材のものを3本購入し、普段から履かせることにしました。そして上の子たちで経験済みのため、卒園式当日の朝に先生たちが手作りしたお花のコサージュが配られることを知っていた私は、あらかじめ息子のコサージュだけ一足早く作っていただけるようお願いしました。忙しい中先生たちには申し訳なかったのですが快く引き受けてくださり、衣装は無事一式揃ったのでした。
少しずつ前進
「卒園式ではこれを着るんだよ。かっこいいでしょ!」と飾っている衣装を指差し声をかけている時は、頷きながらも興味のなさそうなとつお。数日後いざシャツを着せてみるとやはり脱ぎたがりましたが、ジャケットの時ほどではなく、これは行けそうだと思いました。初日はボタンは留めず羽織るのみ。テレビを見ている隙を狙って数分からはじめ、徐々にボタンを留める数を増やしました。そして、ベスト。こちらもシャツの初期反応と同じでした。ベストにつけたコサージュは剥ぎ取ろうとしていましたがなんとかなだめて数分着ることができました。日によって気分が乗らずどうしても嫌がる日は着る練習を数日お休みしたりしつつ、夫が言ってくれた「そもそも当日式に出ることを全力拒否する可能性もある。焦らずど〜んと構えよう」という言葉に背中を押されて、作戦を続けました。
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